KONASUKEの部屋

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ハイイロチョッキリ♂20210625

2021年07月20日 | コウチュウ目
ハイイロチョッキリ。
シギゾウムシを思わせる長い口吻、体には淡黄色の微毛が生えています。

胸部前方にトゲがあるので、♂ですね。

♪愉快な歌もある(笑)
いや、ネット検索したら、トップに出てくるんだもの(笑)

♀はコナラなどの未熟なドングリに、帽子(殻斗:かくと)の上から口で穴を開けて、中に産卵します。
その後、枝ごと切り離します。
殻斗の上から穴を開けるのは、殻斗のある方が柔らかく、毒性も低いためであるらしい。
これは胚の反対側であり、植物の防衛策でもあるようです。
未熟なドングリに産卵し枝を切り落とすのは、ドングリが硬くなるのを防ぎ、幼虫が出て来られなくなるのを防ぐためであると言われます。

「数は少ない」と言われますが、その割には切り落とされた枝を良く目にします。
これは、一匹の♀が、ドングリ一個につき一回ずつ産卵し、100個以上産卵するからだとか。
あるいは、高い梢の上で作業しているので、目にする機会が少ないだけかも知れません。

分類:
コウチュウ目オトシブミ科チョッキリゾウムシ亜科
体長:
7~9.1mm
分布:
(北海道?)、本州、四国、九州
丘陵
成虫の見られる時期:
6~10月
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・コナラ、クヌギなどの葉(大きくなる前の実を食べたという観察もある)
幼虫・・・コナラ、クヌギ、ミズナラ、カシワ、シラカシ、アラカシなどブナ科のドングリ(コナラを好む)
その他:
シギゾウムシを思わせる長い口吻。
銅色の体に、淡黄色の微毛が生える。
♂は胸部前方に一対の棘状突起がある。
良く飛ぶ。
灯火に飛来する。
8~9月頃、コナラなどブナ科の未熟なドングリに産卵する。
枝に切れ込みを入れた後、殻斗(かくと)の上から口吻で穴をあけて産卵し、殻斗表面の毛を削って産卵穴に蓋をする。
その後、枝ごと切り落とす。
(シギゾウムシでは、実の横に穴を開け、枝は切り落とさない。)
枝を切り落とす際、体を左右に動かしながら行い、♂も協力するという。
広葉樹林で見られるが、数は少ないとされる。
(高所にいるために、目にする機会が少ない?)
幼虫は、シギゾウムシのものより頭とアゴが小さい。
糞は糸状。
成長するとドングリから出て、地面に潜る。
初春頃、蛹化するものと思われる。
1年で成虫になる場合と、2年かけて成虫になる場合がある。
参考:
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
虫ナビ
シゼコン 自然科学観察コンクール
公園昆虫記
樹げむ舎
環境NPO 三貫清水の会
武蔵野公園オフィシャルブログ
海野和男のデジタル昆虫記
ハイイロチョッキリの産卵
千葉県立中央博物館
しろうと自然科学者の自然観察日記
熊野町
兵庫県のゾウムシ
京都九条山自然観察日記
魚・虫・自然のお散歩マップmizumook


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2 コメント

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Unknown (tanpoponezumi1019)
2021-07-20 07:14:58
おはようございます。
歌 拝聴しました♪
思わず口ずさんでしまいそうですね(笑)
どんぐりうさぎ
返信する
どんぐりうさぎさんへ (KONASUKE)
2021-07-20 08:39:17
コメントありがとうございます。
ノリが良いですよね!
ちゃんとどんな生き物かも伝わるところも秀逸だと思います。
返信する

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