KONASUKEの部屋

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ヤマトタマムシ(死骸)20190920

2019年09月22日 | コウチュウ目
ヤマトタマムシ。
所謂タマムシです。
昔は、これを箪笥に入れておくと、着物が増える、などと言われて珍重されていました。
その美しさを利用した「玉虫の厨子」は、あまりにも有名ですね!
残念ながら死んでます。
でも、居そうな場所は掴めたので、来年あたり、生きた個体を探してみたいと思います。

腹側。

腹の先がV字に切れ込んでいるのが、オスの特徴。

ちょっと分かりづらいんですが。
前翅と後翅の長さに注目。

前翅と後翅が、ほぼ同じ長さなのが分かりますか?
普通、コウチュウ目では、硬い前翅の下に、柔らかくて大きな後翅が畳んでしまってあるものなんですが。
畳まないから、すぐに出せる、飛び立てるのが利点。
でも、浮力はどうなんでしょう?
飛ぶ姿は、縦になってしまって、ちょっと不恰好です。

茨城県準絶滅危惧種
分類:コウチュウ目タマムシ科タマムシ亜科
体長:25~40mm
分布:本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:6月中旬~8月
          夏に産み付けられた卵は、約2週間で孵化する。
          (幼虫期間は条件により異なる?)
          秋に蛹になり、2度冬を越す。
          6月頃、木の中で羽化する。
          卵から3年目の7~8月、脱出する。
エサ:成虫・・・エノキ、ケヤキの葉
   幼虫・・・エノキ、ケヤキの幹
その他:国内のタマムシ科中、最大種。
    体色は金緑色。
    前胸背、上翅に1対、赤紫色の縦帯がある。
    この美しいメタリック・ボディは、色素によるものではなく、構造色によるもの。
    所謂「玉虫厨子」はあまりにも有名。
    後翅は前翅とほぼ同じ大きさで、畳まないのですぐ出せ、飛び立てる。
    山地の自然林から平地の里山林、屋敷林、寺社林にまで、広く分布する。
    成虫は日中、発生木周辺の高所を飛ぶ。
    幼虫は食草のエノキ、ケヤキの幹を食い進み、楕円形の穴を空ける。
    産卵から羽化まで3~4年を要すると言われる。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②
   【学研の図鑑】昆虫の図解(学研)
   かたつむりの自然観撮記


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