KONASUKEの部屋

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オオトビスジエダシャク?20200617

2020年09月01日 | チョウ目
オオトビスジエダシャク?
類似種との区別が難しく、間違っている可能性大です。

①内横線
②外横線
③M字紋
オオトビスジエダシャクは、内横線があまり発達しませんが、出現した場合は大きく外側に湾曲するそうで、その点では合致しています。
外横線は、M字紋の辺りで急激に頭側に曲がるとのことで、その点でも合致しています。
さらにM字紋は、

遠くから見た場合に、丸い紋のように見える、とのことで、これは…合致する?

類似種、ウストビスジエダシャク、フトフタオビエダシャク、スギノキエダシャク、ウスジロエダシャクとの区別が難しいです。

ウストビスジエダシャクは、「翅の斑紋や各横線は赤味を帯びる」とのことで除外。
ウスジロエダシャクは、「前・後翅ともに外横線は直線的」とのことなので、これも除外。
スギノキエダシャクは、フトフタオビエダシャクより「黒っぽく」「外横線も前種ほど曲がらない事が多く、後翅外横線もより直線的」とのこと。
明らかに白っぽいし、外横線は前翅・後翅ともに大きく曲がっているので、除外して良いでしょう。

フトフタオビエダシャクの可能性を否定出来ません。
フトフタオビエダシャクでは、外横線の外側に、褐色の帯があります。
この個体ではその傾向が弱いと判断し、オオトビスジエダシャクとしておきます。

分類:チョウ目シャクガ科エダシャク亜科
翅を広げた長さ:♂28~40mm、♀40~50mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:4~6月、7~9月(年2~3化・茨城県5~9月)
          幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの樹液、花の蜜など
   幼虫・・・ヤナギ科、ヤマモモ科、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、バラ科、マメ科、ツバキ科、キク科、イチョウ科、スギ科、ヒノキ科、スイカズラ科、アヤメ科、タデ科、ヒマ、イチイ、オカトラノオ、キツネノボタン、ウコギなど極めて広食
その他:地色は灰白色~淡褐色で、北に行くほど白っぽく、南に行くほど暗色になるという。
    各横線・斑紋は黒い。
    (ウストビスジエダシャク、ウスジロエダシャクでは赤味を帯びる。)
    内横線は発達しないことが多いが、現れる場合は、大きく外側に湾曲する。
    (ウストビスジエダシャクでは、内横線が発達し、ほぼ一直線。)
    前翅外横線の中央付近の外側にM字型の黒紋が現われるが、遠くから見ると丸く見える。
    前翅外横線はM字紋付近で急に頭側に曲がる。
    後翅外横線も、中央付近で頭側に急に頭側に曲がる。
    外横線の外側に褐色の帯は発達しない。
    (フトフタオビエダシャク、スギノキエダシャクでは発達する。)
    頭部と胸部の境には黒い線がある。
    腹部背には、黒点が4~6個見られる。
    一般に1化の個体は2化の個体よりも大きく、♀は♂よりも大きい。
    ♂の触角は微毛状、♀は糸状。
    ♂は前翅基部に刻孔を持つ。
    広葉樹を中心とする樹林と林縁、果樹園、公園、寺社境内、人家の庭などで見られる。
    普通種で個体数も多い。
    夜行性で、灯火に飛来することも多い。
    幼虫は5~10月に発生。
    幼虫の体色は淡黄色~灰白色だが、変異が大きいらしく、赤褐色や紫褐色の個体も普通に見られるという。
    腹部のやや前方に黒色のV字の横帯があり、腹部中央付近は暗色。
    頭部~胸部は新幹線のE5系みたいな形。
    頭部は三角形で二辺の縁が黒褐色をしていて、山の形に見える。
    胸部~腹部の側面には、黒褐色の縦筋が二本ある。
    終齢幼虫の体長は約28~35mm。
    土中で蛹化する。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   Ectropis属
   かたつむりの自然観撮記
   虫ナビ
   昆虫エクスプローラ
   農研機構
   二人の館
   北茨城周辺の生き物


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