KONASUKEの部屋

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ナキイナゴ♂・交尾20200617

2020年06月20日 | バッタ目
ナキイナゴの♂。
翅と後脚を擦り合わせて鳴きます。
これは薮を突っついて追い出した個体なので、残念ながら鳴いてはくれませんでした。
辺りでは、♂たちが競って鳴いていました。

今年の課題の一つだったナキイナゴが撮れました。

音を頼りに探り当てたカップル。
覗き見感、満載ですね(笑)

♂は交尾中でも鳴いていました。
他の♂に対抗してるのかと思ったら、♀を呼ぶために鳴いている時(コーリング)と、交尾中とではリズムが違うそうです‼
次は是非、その辺の違いも観察したい!

♀の方が、圧倒的に大きいですね。
さらに♀は、腹がむきだしです。
♀は翅が痕跡程度しかないそうです。

分類:バッタ目バッタ科ヒナバッタ亜科
体長:♂19~22mm、25~32mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:6月~9月中旬(年1化)
          卵で冬越し
エサ:イネ科・カヤツリグサ科を中心とした草本
その他:「イナゴ」と付くが、別のグループ。
    ♂は黄褐色で、♀は淡褐色。
    触角は長い。
    前胸背は長く、両側が平行だが、後方1/3は広がる。
    後脛節は黄色。
    (ヒザグロナキイナゴ(北海道に分布)では後脚の膝が黒い。)
    顔面の傾斜が強く、横から見ると、頭が尖って見える。
    (北海道、東北産は頭頂突起が尖らない。)
    爪の間に、しがみつくための吸盤状の部分(爪間盤)を持つ。
    ♀は♂の約2倍。
    ♂の翅の先端は、腹部の途中までしか届かず、先端は切断状。
    極稀に長翅型が出て、♂♀ともに腹端を超えるが、後翅が退化して飛ばないと思われる。
    ♀の翅は鱗片状で、幼虫と紛らわしいが、前翅に黄と黒の縦筋がある。
    ♂は昼間、ススキなどの背の高い草原で、脚を翅に擦り合わせて、尻上がりにカシャカシャと乾いた音で鳴く。
    明るくやや乾燥した、開けた環境を好み、峠道や山間部に多い。
    危険を感じると、葉裏に隠れる。
    枯れたイネ科植物の根元に産卵する観察事例がある。
    卵は約5mm、3~4個ずつまとめてスポンジ状の泡に包まれる。
    キアシハナダカバチモドキ、ヌカダカバチに寄生される。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   検索入門セミ・バッタ(保育社)
   かたつむりの自然観撮記
   Wikipedia
   森林総合研究所
   ナキイナゴのHSIモデル(2011年3月版)


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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-06-20 12:46:14
イナゴとバッタ、見分けがイマイチで、困ったものです。雄の方が小さいのですね。
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kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-06-21 00:03:13
コメントありがとうございます。
イナゴとバッタを厳密に区別するには、ひっくり返して前脚の付け根を確認しなければならないので、至難の業です(笑)
昆虫は、♂の方が小さい傾向にありますね。
♀は卵を産まなければならないので、それだけ大きなボディが必要なのでしょう。
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