KONASUKEの部屋

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クロテンシロヒメシャク?モントビヒメシャク?タカオシロヒメシャク?20200905

2020年12月21日 | チョウ目
クロテンシロヒメシャク、モントビヒメシャク、タカオシロヒメシャクのいずれかだと思います。
これらは外見で区別するのは困難で、正確には交尾器の確認が必要だそうです。
分布域、出現時期が重なるので、それらも手掛かりになりません。
食草もタカオシロヒメシャク以外は確実ではないので、手掛かりが極めて少ないです。

一番、可能性が高いのはクロテンシロヒメシャクだと思います。
前翅・後翅とも横脈点を欠くことが多く、前翅外縁の翅頂から、1~2個の点列を表わすことが多いとのこと。

ただ、前翅の拡げ方が中途半端で、後翅が十分見えていません。
もう少し前翅を前に広げてくれると、後翅の横脈点が見える位置だと思うんですが。
モントビヒメシャクは、後翅の横脈点を持つことが多いそうなので。

タカオシロヒメシャクは、外見に関する情報が少ないですね。

いずれにしても決め手に欠くので、3種のデータを併記しておきます。

①前翅外縁の翅頂から、1~2個の点列。
②後翅の横脈点が現われるのは、もう少し前縁寄りで、前翅で隠れていると思われる。

分類:チョウ目シャクガ科ヒメシャク亜科

クロテンシロヒメシャク
翅を広げた長さ:春型15~24mm、夏型17mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:5~6月、7~9月(年2化)
          幼虫で冬越し?
エサ:成虫・・・花の蜜など
   幼虫・・・イヌタデ、ミゾソバで飼育記録がある
その他:地色は淡黄色で、淡褐色の内・中・外横線を持つ。
    前翅・後翅ともに横脈点を欠く個体が多い。
    前翅外縁の翅頂より下に、1~2個の点列を表わすことが多い。
    後翅M3脈はあまり角張らない。
    ♂は後脚脛節の距を欠く。
    普通種で個体数も多い。
    樹林と林縁で見られる。
    夜行性で、灯火に飛来することも多い。
    終齢幼虫の体長は約25~30mm。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   かたつむりの自然観撮記
   虫ナビ
   茨城の蛾

モントビヒメシャク
翅を広げた長さ:春型19~23mm、夏型20mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:5~6月、7~9月(年2化)
          幼虫で冬越し?
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・ミゾソバ?
その他:後翅にはほとんど常に横脈点を持つ。
    前翅外縁はそれほど傾斜しない。
    前翅外縁の翅頂より下に2~3個の点列を表わすことが多い。
    横線は黄色っぽい個体が多く、中横線と外横線はほぼ平行。
    後翅M3脈がやや角ばる。
    触角は♂が微毛状、♀は糸状。
    第2化は第1化よりやや小さい傾向がある。
    関東以西では普通種で個体数も多い。
    樹林と林縁で見られる。
    夜行性で、灯火に飛来することも多い。
    終齢幼虫の体長は約27~30mm。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   かたつむりの自然観撮記
   茨城の蛾
   ぶらり自然散策

タカオシロヒメシャク
翅を広げた長さ:17~25mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   やや山地性
成虫の見られる時期:5~7月、7~9月
          越冬形態?
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・タチツボスミレ
その他:クロテンシロヒメシャク、モントビヒメシャクに酷似し、交尾器の確認が必要。
    前翅全体に灰褐色鱗が散布される。
    終齢幼虫の体長は約23~30mm。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   茨城の蛾

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