一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2017.5.4~6 大杉谷から大台ケ原2日目

2017年05月10日 | 大台ケ原・高見山・倶留尊山
朝5時前に寝床を抜け出して空模様を確認する。
まだ雨は降っていたが気温が高めで小降りの雨なので安心する。
顔を洗い軒下に出て湯を沸かし朝食準備にかかる。
コーヒーを飲みながら自炊の定番になった塩ラーメンを食べる。
食後パッキングを整えて6時過ぎに桃の木山の家を出発する。
出発時点で雨はほぼ上がりかけていた。



山小屋から左岸を登って行くと相変わらず眼下に綺麗な水の流れがあった。



昨夜小屋で同年代の名古屋の同姓の人がおられて少し話をするとここに来るのは5度目とのことだが雨の影響で水が濁っているとおっしゃっておられた。
こちらは普段こんなきれいな流れを見ることが無いので濁らない時はさぞどんなに綺麗のかなあと流れを見て想像する。
小屋から30分ほどで七ツ釜滝に到着し、しばらく流れに魅せられて見入る。





七ツ釜滝からいくつ目になるのか橋を渡って右岸を遡り長い間通行止めとなっていた岩場を登りつめていく。



振り返ると多くの登山者が後方に続いていた。


やがて足運びに注意しながら崩壊地を過ぎて河原に出たのでリュックを下して一服する。



雨は止んで快適になるはずが相変わらずしんどいなあと思いながら詰めていくと橋が現れ最後の大滝の堂倉滝に8時半に到着した。
もちろんここでもリュックを下して休憩するが朝日がちょうど滝の上に差してきていて逆光になる。
逆光で上手に写真を撮る技量も無いので流れを見て過ごす。



いよいよここら辺りから谷筋を離れて山道の登りに差し掛かる。
やたらと汗を絞られてしばらく登っては息を整えるために立ち止まり追いついて来た人達に先行してもらう。
足下を見ながら登っていると何やら動くものが・・・
びっくりしたが何かと思えば大きなカエルだった。



辛抱しながら一歩一歩登って行くとやがて粟谷小屋に通ずる林道にひょこっと飛び出た。
その時はまだ日出ヶ岳まで登るつもりにしていたのだが小屋がどんな所か見とこうと思い10時に粟谷小屋に到着した。



早い時間だったが谷筋から水も流れていたのでリュックの荷を解いてアルファ米のドライカレーを食べることにして湯を沸かしコーヒーを淹れる。
休憩していると次々同じルートで登って来た10人と4人パーティーが休憩して賑やかな場に様変わり。
こちらは何か気おされて2組の出発を見送り静かな一時を過ごす。
結局1時間のんびりしてしまい11時になってしまう。
まだ日出ヶ岳に登って大台ケ原駐車場2時半発のバスには間に合いそうだがこの小屋でゆっくりしたくなり、そうと思えば行動も早く小屋のご主人に今夜の素泊まりをお願いする。
昨日とは打って変わって2階の4畳半ほどの部屋をあてがって頂き荷を全部広げる。
荷を解いてからご主人の山下さんから林道を30分ほど行くと眼下に大杉谷が見渡せる絶景ポイントがあるのでと教えてもらったので見に行くことにする。
「鈴は持ってますか?この林道人が歩かないので注意してください。それと上の崖地に注意してください」と言われる。
鈴は持ってなかったがストックを頼りに林道を歩く。
青空ものぞき始めピンク色のミツバツツジ?が綺麗に咲いている林道を進むと2本橋のかかる谷を渡る。




谷は帰路にゆっくり見ることにして先へ進むと山側にクライマーが喜びそうな切り立った崖が現れる。



そしてその反対側の谷側には高度差が相当ある吸い込まれそうな谷が切れ込んでるすごい景観の場所だった。









後で戻った時に教えてもらったのだが堂倉滝と堂倉橋が見えていたとのことだった。
呆然とその景観の迫力に圧倒されながらしばらく時を過ごす。
帰路、谷筋の澄み切った流れを橋の上から眺めていると魚が流れに逆らって羽虫が飛んでいたのでエサが流れてくるのを待っている様子だった。





もう一つの谷に行くと河原に中型動物の白骨化した骨が転がっていて一瞬どきっとしたがここらでは日常のことなのだろう。
こちらの谷の倒木には苔がびっちりついていてその上に小さな可憐な花が咲いて綺麗だった。





2時前に小屋に戻ると山下さんから「お風呂が沸いているのでゆっくりどうぞ」と勧めて頂く。
昨日桃の木小屋では3人が入ればいっぱいの湯船に浸かっているとかかり湯もしないで入って来る人がいてそこそこで出たので、一人で熱めのお風呂を冷ましながら入ることが出来た。
「今日は5組ほどの宿泊で自炊は3組あるので中庭側で寛いでください」とのこと。
風呂に入ってから部屋で一眠りし4時半頃中庭に行って夕食を摂る。
昼食べたアルファ米ドライカレーの袋に中身を出してきたカレーメシを入れて缶詰と食べる。
カレーメシの容器が嵩張るので中身を2食持ってきたが昼・夜とカレーづくしだ。



空には月も見えたので明日天気が良くなることを願ったのと今回の山行は大台ケ原を巡って終わりやなあと少し情けなくなりながら早めに寝たのだった。




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