今日の勉強会のメインテーマは、松戸で「MAD City」を展開している(株)まちづクリエイティブ代表取締役寺井元一さんのお話。
1.Komposition
早稲田大学大学院在学中にNPO法人KOMPOSITIONを起業し、街なかでのアート・スポーツイベントを企画運営していた。
今でも続いているのが、ナイキと組んだバスケットボールのイベント「ALLDAY」。代々木公園のバスケットボールコートで行われている。
もう一つは、壁にペンキを塗ってキャンバスにし、その上に絵を描く「リーガルウォール」で、これはカッコウ良い。
しかし、足場を組んだりすると、道交法に関わらざるをえなかったり、大きなものだと、看板とみなされて区役所に等々、届出が大変だった。
去年良かったものが今年ダメなど、年々面倒なことが増え、主に渋谷でやっていたのだが、渋谷が自分にとってだんだん楽しい街でなくなっていった。
2.まちづクリエイティブ
そこで、脱東京を掲げ、クリエーターの地方移転を考え始める。
縁があって、松戸のあるエリア(半径500m)人口1万人くらいの「MAD City」を始める。
空き家を借りて、それをクリエーターに貸す。クリエーターが自分で内装を変えても良い(出る時にもとに戻さなくて良い)とした。
クリエーターたちなので、どんどん内装を変更する。と、カッコウ良くなり、不動産の商品価値が高まる。
仮に、最初寺井さんが月5万円でオーナ-から借りて、6万円でクリエーターに貸し出したとする。その人たちが人生の節目などで引っ越しすると、次に借りる人は10万円で借りたいという。
不動産の相場が高くなる。そうしたら、オーナーにも還元し、自分たちの取り分も多くなる。
MAD Cityの場合には、このように、自分たちでDIYでどんどん直してしまう人を外部から呼び込んでいる。
彼は、「つづく世界をつくる」と言っている。
日本では、これまで新築が一番高いとされていたが、そうではないのではないか。ストックに価値を付けることでいったん低下した価値がまた高まる。いつかは、建物自体が壊れるなど価値が低下して、再投資するにしても、そこまでは、ソフトで価値を高めていけるのではないかと考えている。
「つづく世界をつくる」という意味として、持続可能性な社会ということもあるし、良いスパイラルがつづいて地域が良くなっていくことを考えている。
現在入居者は110名、過去も含めると延で170名くらいになる。60%がくクリエーター、自営業8%、会社員22%という感じとのこと。
取扱い物件は、現在57件で、うちサブリースが34件、仲介15件、管理が8件とのこと。居住者用が35件、アトリエ13件、オフィス・店舗9件。
寺井さんは、地元の文化(祭りや歴史)を大事にしたいと思っており、祭りにも参加しているし、町会長や行政も入れて勉強会もしている。
そうしたつながりから、夏には、道路をふさいでの酔いどれ祭りのようなこともやっている。「祭り」としてしまえば、許されるというような面がある。
階下がパチンコ「楽園」で、上の階は、ラブホとして使われていた物件では、パチンコ屋はそのままだが、上のラブホを改装し、防音が良いので、「PARADAIS STUDIO」とし、音楽関係の人や演劇関係の人が使っている。
半径500mにしており、その外は、物件があっても、お断りしている。徒歩で15分以内でないと、居住者が外れた気持ちになってしまうからとのこと。
住民同志でイベントをしたり、ごみ置き場を皆で作ったり、屋上でビアガーデンをしたりなど。
クリエイティブシティが欧米で流行っており、「アートイン・レジデンス」で外国のアーティストにも滞在してもらっている。世界的に、松戸がなんかヘンなことやっているらしいというのが広がっている。
松戸は、昔宿場町だったので、新しい宿場町を作ろうということからだ。外国人には、只で泊まれるけれども、何か作品を置いていけといっている。
昔の宿場町で、お金が払えない文人が掛け軸などを書いて置いていったイメージだ。
アートインレジデンスは文化庁の補助事業を受けてやっている。
こういう評判が立って、「松戸はなんかすごいことになっているらしい」とアートの狭い世界のなかでは、話題になってきている。
最近では、ファミリー世帯に入居してもらいたいと思い始め、DIYの講習会なども始めている。
今は、3人(大工、インテリアコーディネーター、〇〇)でだいたいのことがやれる。ステンドグラスとか、もう少しこういう人を増やして「外貨」を稼げるようにもしていきたい。
寺井さんは、入居者が自律的にいろいろなことを始めて、それによって不動産やまちのソフト価値が高まっていくことを願っている(アソシエーションデザイン)。
1.Komposition
早稲田大学大学院在学中にNPO法人KOMPOSITIONを起業し、街なかでのアート・スポーツイベントを企画運営していた。
今でも続いているのが、ナイキと組んだバスケットボールのイベント「ALLDAY」。代々木公園のバスケットボールコートで行われている。
もう一つは、壁にペンキを塗ってキャンバスにし、その上に絵を描く「リーガルウォール」で、これはカッコウ良い。
しかし、足場を組んだりすると、道交法に関わらざるをえなかったり、大きなものだと、看板とみなされて区役所に等々、届出が大変だった。
去年良かったものが今年ダメなど、年々面倒なことが増え、主に渋谷でやっていたのだが、渋谷が自分にとってだんだん楽しい街でなくなっていった。
2.まちづクリエイティブ
そこで、脱東京を掲げ、クリエーターの地方移転を考え始める。
縁があって、松戸のあるエリア(半径500m)人口1万人くらいの「MAD City」を始める。
空き家を借りて、それをクリエーターに貸す。クリエーターが自分で内装を変えても良い(出る時にもとに戻さなくて良い)とした。
クリエーターたちなので、どんどん内装を変更する。と、カッコウ良くなり、不動産の商品価値が高まる。
仮に、最初寺井さんが月5万円でオーナ-から借りて、6万円でクリエーターに貸し出したとする。その人たちが人生の節目などで引っ越しすると、次に借りる人は10万円で借りたいという。
不動産の相場が高くなる。そうしたら、オーナーにも還元し、自分たちの取り分も多くなる。
MAD Cityの場合には、このように、自分たちでDIYでどんどん直してしまう人を外部から呼び込んでいる。
彼は、「つづく世界をつくる」と言っている。
日本では、これまで新築が一番高いとされていたが、そうではないのではないか。ストックに価値を付けることでいったん低下した価値がまた高まる。いつかは、建物自体が壊れるなど価値が低下して、再投資するにしても、そこまでは、ソフトで価値を高めていけるのではないかと考えている。
「つづく世界をつくる」という意味として、持続可能性な社会ということもあるし、良いスパイラルがつづいて地域が良くなっていくことを考えている。
現在入居者は110名、過去も含めると延で170名くらいになる。60%がくクリエーター、自営業8%、会社員22%という感じとのこと。
取扱い物件は、現在57件で、うちサブリースが34件、仲介15件、管理が8件とのこと。居住者用が35件、アトリエ13件、オフィス・店舗9件。
寺井さんは、地元の文化(祭りや歴史)を大事にしたいと思っており、祭りにも参加しているし、町会長や行政も入れて勉強会もしている。
そうしたつながりから、夏には、道路をふさいでの酔いどれ祭りのようなこともやっている。「祭り」としてしまえば、許されるというような面がある。
階下がパチンコ「楽園」で、上の階は、ラブホとして使われていた物件では、パチンコ屋はそのままだが、上のラブホを改装し、防音が良いので、「PARADAIS STUDIO」とし、音楽関係の人や演劇関係の人が使っている。
半径500mにしており、その外は、物件があっても、お断りしている。徒歩で15分以内でないと、居住者が外れた気持ちになってしまうからとのこと。
住民同志でイベントをしたり、ごみ置き場を皆で作ったり、屋上でビアガーデンをしたりなど。
クリエイティブシティが欧米で流行っており、「アートイン・レジデンス」で外国のアーティストにも滞在してもらっている。世界的に、松戸がなんかヘンなことやっているらしいというのが広がっている。
松戸は、昔宿場町だったので、新しい宿場町を作ろうということからだ。外国人には、只で泊まれるけれども、何か作品を置いていけといっている。
昔の宿場町で、お金が払えない文人が掛け軸などを書いて置いていったイメージだ。
アートインレジデンスは文化庁の補助事業を受けてやっている。
こういう評判が立って、「松戸はなんかすごいことになっているらしい」とアートの狭い世界のなかでは、話題になってきている。
最近では、ファミリー世帯に入居してもらいたいと思い始め、DIYの講習会なども始めている。
今は、3人(大工、インテリアコーディネーター、〇〇)でだいたいのことがやれる。ステンドグラスとか、もう少しこういう人を増やして「外貨」を稼げるようにもしていきたい。
寺井さんは、入居者が自律的にいろいろなことを始めて、それによって不動産やまちのソフト価値が高まっていくことを願っている(アソシエーションデザイン)。
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