一昨年のフューチャー・セッションで、防災というテーマで何をやるかと議論するなかで、静岡県で阪神大震災の後開発された「避難所運営ゲーム」を知っている人がいて、それをやることになった。
Hinajo Unei Gameの頭文字をとってHUGと呼ばれている。ハグするのハグも兼ねているらしい。
これは、静岡で開発されたので、自動車での移動が許されているなど、東京とは違うところもある。また、西東京市では、まず、避難広場として学校の校庭に避難し、その後、建物の安全が確認されてから体育館や教室に誘導することになっている。しかし、ゲームでは、校庭+体育館などの施設を含め避難所としており、小雨が降る寒いなか、続々と被災者が到着するので、その人たちを施設に収容していくという設定になっている。
また、田無スマイル大学流に災害が起きてから7時間の間に、とりあえず集まってきた人達が自主的に避難所を運営し、その後、本来の避難所運営組織に引き継ぐという設定にしてある。それを約1時間の間にゲームを行う。
このように、実際とは少々異なるところもあるゲームだが、やってみると、様々な事件に遭遇し、避難所に避難したら、お客様でいられると思ったら大違いであるということ体験することになる。
避難してくる人には、高齢者や妊婦がいたり、病気の人もいる。ペットを連れてくる人もいる。足の不自由な人や外国人もいる。インフラは打撃を受けているので、トイレの水はプールから元気な人がバケツリレーしなければならない。
途中で、近隣の消火にプールの水を使ってしまい、まだ簡易トイレを使えないなか、穴を掘らなければならなくなる。
名簿を作っておかないと困ることや、避難者が増えてくると、最初に割り振った場所を代わってもらうことも必要になってくる。などなど。
私たちは、これまで、税金を支払い、後は行政に任せっぱなしにしてきた。いろいろな不都合は、行政が悪い、議会が悪いと文句だけ言ってきた。
ところが、HUGをやると、自分達でいろいろなことを考えて判断したり、合意をとったりしなければならないことが分かってくる。
それには、日ごろから地域の人同士が知り合いになっていないと喧嘩も生じる。
日ごろから、いざという時のために、いろいろな決め事をしたり、備品をチェックしたりしておく必要も感じる。
田無スマイル大学は、「市民力を高める」、つまり「自分達のまちを良くするのは自分達だと思い、行動する人を増やしたい」と活動しているわけだが、このゲームは、そういう必要性を実感できる良いツールといえる。
「市民力を高める」なんて難しいことを言うのではなく、このゲームのように、そうしたことを実感できるツールをもっと見つけたり、開発できると良いなぁと思う。
Hinajo Unei Gameの頭文字をとってHUGと呼ばれている。ハグするのハグも兼ねているらしい。
これは、静岡で開発されたので、自動車での移動が許されているなど、東京とは違うところもある。また、西東京市では、まず、避難広場として学校の校庭に避難し、その後、建物の安全が確認されてから体育館や教室に誘導することになっている。しかし、ゲームでは、校庭+体育館などの施設を含め避難所としており、小雨が降る寒いなか、続々と被災者が到着するので、その人たちを施設に収容していくという設定になっている。
また、田無スマイル大学流に災害が起きてから7時間の間に、とりあえず集まってきた人達が自主的に避難所を運営し、その後、本来の避難所運営組織に引き継ぐという設定にしてある。それを約1時間の間にゲームを行う。
このように、実際とは少々異なるところもあるゲームだが、やってみると、様々な事件に遭遇し、避難所に避難したら、お客様でいられると思ったら大違いであるということ体験することになる。
避難してくる人には、高齢者や妊婦がいたり、病気の人もいる。ペットを連れてくる人もいる。足の不自由な人や外国人もいる。インフラは打撃を受けているので、トイレの水はプールから元気な人がバケツリレーしなければならない。
途中で、近隣の消火にプールの水を使ってしまい、まだ簡易トイレを使えないなか、穴を掘らなければならなくなる。
名簿を作っておかないと困ることや、避難者が増えてくると、最初に割り振った場所を代わってもらうことも必要になってくる。などなど。
私たちは、これまで、税金を支払い、後は行政に任せっぱなしにしてきた。いろいろな不都合は、行政が悪い、議会が悪いと文句だけ言ってきた。
ところが、HUGをやると、自分達でいろいろなことを考えて判断したり、合意をとったりしなければならないことが分かってくる。
それには、日ごろから地域の人同士が知り合いになっていないと喧嘩も生じる。
日ごろから、いざという時のために、いろいろな決め事をしたり、備品をチェックしたりしておく必要も感じる。
田無スマイル大学は、「市民力を高める」、つまり「自分達のまちを良くするのは自分達だと思い、行動する人を増やしたい」と活動しているわけだが、このゲームは、そういう必要性を実感できる良いツールといえる。
「市民力を高める」なんて難しいことを言うのではなく、このゲームのように、そうしたことを実感できるツールをもっと見つけたり、開発できると良いなぁと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます