先日、NHKのクローズアップ現代で福知山線事故について取り上げていた。
「あぁ、また遺族と会社側の裁判の行方かなにかだろう」と思いながら、食事の片づけとかをして片耳で聞いていたら、どうもそうではないらしいので、ちゃんと見ることにした。
そうしたら、「会社を責めないから、何故事故が起こったかを知りたい」という遺族数人の粘り強い交渉で、会社側と、原因の究明を共に進めたという話であった。
そうしたなかで、会社側は、「ヒヤリハット」を感じている運転手が数パーセントという結果を見て、「よかった」と感じたのに対し、遺族の側は、その数パーセントが問題なのだという反応を見せ、会社側に、意識の違いがあることを感じさせたという。
私も以前、新日鉄が北九州に作った遊園地の件で、同じようなことを聞いたことがある。製鉄工場では、数パーセントのミスや歩留まりは、「許容範囲」と捉えるのに対し、そこで遊ぶ人たちは、その数パーセントのミスに自分の子どもが命を失うことがあれば、「許せない」と思う。この認識の違いは、大きいという話であった。
「対話」の教科書的なことでは、全てのステークホルダーが一堂に会して話し合いをすることの重要性を述べているが、JR西日本でも、こうした遺族との対話の経験から、組織をまたいで、いろいろな部署の人が話をして、安全対策を考えるようになったとのことであった。
テレビでは、同じ電車に乗っている車掌と運転手の間でも、互いの規則を知らないでそれまで戸惑っていたということが話し合われていた。
JR西日本は、今回のことで、ものすごく良い経験をしたと思う。是非、これを今後も続けてもらいたい。
そして、もしかすると、こういうことができていない大企業、組織がほとんどなのではないかと思うと空寒い。
「あぁ、また遺族と会社側の裁判の行方かなにかだろう」と思いながら、食事の片づけとかをして片耳で聞いていたら、どうもそうではないらしいので、ちゃんと見ることにした。
そうしたら、「会社を責めないから、何故事故が起こったかを知りたい」という遺族数人の粘り強い交渉で、会社側と、原因の究明を共に進めたという話であった。
そうしたなかで、会社側は、「ヒヤリハット」を感じている運転手が数パーセントという結果を見て、「よかった」と感じたのに対し、遺族の側は、その数パーセントが問題なのだという反応を見せ、会社側に、意識の違いがあることを感じさせたという。
私も以前、新日鉄が北九州に作った遊園地の件で、同じようなことを聞いたことがある。製鉄工場では、数パーセントのミスや歩留まりは、「許容範囲」と捉えるのに対し、そこで遊ぶ人たちは、その数パーセントのミスに自分の子どもが命を失うことがあれば、「許せない」と思う。この認識の違いは、大きいという話であった。
「対話」の教科書的なことでは、全てのステークホルダーが一堂に会して話し合いをすることの重要性を述べているが、JR西日本でも、こうした遺族との対話の経験から、組織をまたいで、いろいろな部署の人が話をして、安全対策を考えるようになったとのことであった。
テレビでは、同じ電車に乗っている車掌と運転手の間でも、互いの規則を知らないでそれまで戸惑っていたということが話し合われていた。
JR西日本は、今回のことで、ものすごく良い経験をしたと思う。是非、これを今後も続けてもらいたい。
そして、もしかすると、こういうことができていない大企業、組織がほとんどなのではないかと思うと空寒い。
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