読書物語335

もどりました

赤朽葉家の伝説

2008-05-11 22:29:07 | 普通の本

著者は「私の男」で直木賞かなんかを取った人。

「私の男」はなんか父と娘の話で、近親相姦ぽくて読む気にならなかったけど、これは普通。

 

鳥取の製鉄所を経営する旧家の女性3代の生き様を、

若い瞳子が、聞き語りの形で描いているお話です。

3代にわたる女性の話というと、有吉佐和子の「紀ノ川」を

思い出すけど、瞳子の祖母万葉が予知能力を持っていたりして、

異色の話になっています。

 

戦後から現代の世相を交えているので、自分のそのときも

振り返れて懐かしくなります。

わたしは、瞳子の母「毛毬」の世代に近いです。

毛毬はチーマーのリーダーだから、そこはダブらないけど(笑)

 

毛毬なんて名前は、毛毬の祖母が変わっていて、彼女が

名前をつけたから。

他には長男泪、二女鞄(?!)、二男孤独・・・

 

重い気持ちは表面に出てこず、あくまでも客観的に

流れるような文章ですすみ、あっという間に読み終えられます。

製鉄所を象徴していると思われる「」がすごく効果的に

使われています。

 

キーとなる「飛ぶ男」。

飛んでいると言われたら、普通はすぐに飛び降りを考えると

思うので、これを最後まで引き伸ばしていたのは、

ちょっと期待外れでした・・・。

 

読み終わって・・・・

「さあ、あなたは、どうやって自分の時代を生きていくの?

って、問われている感じがしました。

うーん、とっても刹那的な生き方の気がします。まずいなあ。

 THANKS  THANKS  

今日は、母の日。

母は花を育てるのは好きなのに、プレゼントは、

昔から「花より団子」なので、花は無しです。

 

そして、「娘(私の妹)たちは今子育てでお金かかって

大変だから」と、高いプレゼントすら遠慮します。

 

今年は、美容に目覚めた母の希望で、

REVITAL の乳液Ⅱになりました。

3割引きだし、姉妹3人からにしては、安いけど、喜んでくれました。

若いときは忙しくて、自分の美容なんてかまってられなかったよね。

いつも、ありがとう。


地震

2008-05-10 12:43:44 | 徒然

水曜か木曜の夜中に、茨城沖が震源の地震がありました。

私の住んでいるところは震度3で、結構嫌な感じに長く揺れたらしいけど・・・

全く気付きませんでした

 

親にも会社の人にも、びっくりされ

揺り籠だって勘違いしてたんじゃないかとか、

子供並だって馬鹿にされる始末・・・

震度3位だったら、目覚めるものなんでしょうか。

 

大地震がきたら、絶対逃げ遅れるなって言われたけど、

目覚ましだったら、鳴る前のカチッって音で目覚めるから、

大地震のときは、きっとみんなの騒ぐ音とかで目覚めるはず!

               

風邪は、昨日歓迎会に無理して出たためか、とうとう

声が出なくなりました。

 

なんか、声が出ないのって非日常感・悲壮感があって、実は

とっても嬉しい

だからみんなに聞かせてあげられなくって、ちょっと残念です。

 

とりあえず、一番つらかった頭痛・喉の痛みが収まったので、

世良正則ボイスは続いて欲しいな

 


 


親指の恋人

2008-05-07 21:52:34 | 普通の本

これも石田衣良。

格差社会のピンとキリの恋愛もの。

結びつけたのは携帯出会い系サイト。

携帯メールの主役は親指だから、「親指の恋人」

そして、行きついたのは、「心中」。

 

日本は、島国だから外に目がいかず、昔から「死」を選びがちなのだとか。

江戸時代ならともかく、やっぱり今もそうなのかな。

 

運もなく、どん底生活のジュリアが死を望むのはわかるけど、金持ちの澄雄が一緒に死を選ぶまでの過程がよくわからなかった。

 

悲恋は美しくまとめたかったのかもしれません。

著者は今まではこういうどん底からの夢のような起死回生で、結構元気づけてくれていたのに。

 

                            

 6日の連休最終日。

やっと晴れたので、セーター類の洗濯と洋服の入れ替えに

励みました。

結構こういうのって燃えるたちなんだけど、どうも力が入らない。

 

ついダラーっとしたくなると思ってたら・・・

喉が痛い。暑いらしいけど、なんか寒い。でも口周りは熱い。

 

そう、どうやら何年ぶりかの風邪みたいでした。

まさに鬼のかく乱。

夜中には39度近くまで上がりましたが、なんとか下げて

今日は出勤・・・。

疲れました。

 


Gボーイズ冬戦争~池袋ウエストゲートパークⅦ

2008-05-05 22:48:59 | 面白い・好みの本

石田衣良は好きな作家です。

彼を有名にした池袋ウエストゲートパークシリーズの第7弾。

 

池袋界隈のストリートボーイの少年達の読みきり短編集です。

振込め詐欺とか、時代を反映させつつ7冊目になり、

もう、主人公マコト達も少年ではなくなりつつあります。

 

長期連載にありがちで、最初よりキャラがとっても美化されて

いい人になってきちゃってて、ちょっと物足りないです。

 

でも、軽くよめて、泣いたりクスッと笑えたりする路線はかわりません。

 

特に、勉強一筋の家に嫌気がさして、

自分の家に放火してしまった優等生の話

「バーン ダウン ザ ハウス」は良かったです。

 

いつまで続くのか、シリーズ終了はどうするのか?

そちらも興味あります。

                         

昨日は、すぐ下の妹夫婦と姪のはるちゃん、

今日は一番下の妹と甥のシュウとリョウが

遊びにきてくれました。

 

甥っこ達は手提げを持ってきてたので、聞いてみたら

「べんきょうどうぐが入ってるの」って!

小学校になったら、妹もとうとう教育ママ?と思ったら、

まだ、勉強が楽しいらしく、私達に見せるために

わざわざ持ってきてくれたそうです。

 

中身は百均で買った「右脳クイズ」(笑)

これが結構難しい。

問題:縦3つ、横3つずつ並んでるボールをうごかして

たて5つ、横5つにするには何個ボールを動かせば

いいですか?

   

    

   

頭の固い私たちは、

「だいたい25個ないから無理よ。問題おかしくない?

百均だしねえ・・・」

 

答えをみたら、十字にするんだそう・・・

     

     

    

     

             答えは4つ

百均「右脳クイズ」 侮るべからず、でした。

 

甥っこたちは、サッカーもすっかりイッチョマエに

ドリブルやフェイントとかしていて、

若い頃は名フォワードだったんだ。と自慢していた

ジイジを相手に、

「じいじは技術はあるんだけどさあ、走れないよね」

と、バッサリ(爆)

今まで自慢し放題だったジイジも、さすがに参った!

 

どこも行かずのGWに花をそえてくれました。

だけど、子供はパワフルで、何もしてないのに、

すっかり疲労困憊・・・

 

 


眠れぬ真珠

2008-05-04 22:05:29 | 考えさせる本

45歳の女性版画家 咲世子と17歳年下の青年 素樹の恋愛もの。

咲世子が年上であるがゆえに、心のどこかで冷静に終わりを考えているのすごくわかります。

8歳年下でも、若いころならともかく、40越えたら無理だなって思うもの。

逆に男性が17歳年上でも、そうは考えないだろうな。

 

でも、咲世子の「今日は明日よりも、いつだって一日若い。」

この言葉はいいなって思いました。

 

あと、「歳とると見えてくるものがある」こういえるような歳とり方をしたいな。

                         

ドラマ「Around 40」のNO.1と2を観ました。

笑えるところもあるけど、すごい痛いドラマでした。

主人公聡子(天美祐希)と違って、そこまで誇れる仕事もないし、

人生設計は?って言われると、ほんとに痛い。

 

きっと、 6歳下の岡村(藤木直人)とくっつくんだろうな・・・。

でも、ドラマ以外ではなかなか出会いって無いんだよね

これから、観るか微妙です。 

 

それにしても、天美祐樹は若い!今年41とは思えないです。

大塚寧々(まさに今年40)が35の役だけど、ずっと老けてました。


しゃばけ

2008-05-03 22:40:36 | 面白い・好みの本

ファンタジーものはそんなに好きじゃないけど、友達に薦められて読んでみた。

江戸時代、舟問屋のボン、一太郎の生い立ちをからめたミステリーファンタジー。

(そもそも、妖絡みなのでミステリーと言っていいのかしら?)

 

一太郎のまわりには、表紙どおり「妖」がいっぱい。

途中でその理由も解明される。

 

すっごく、肩の力が抜けてほのぼの~としていて、好きです。

夢枕獏の「陰陽師」好きだったら、お薦めです。

                            

今日道を歩いていたら、目の前に空から白い物体がベチャッ!

電線にとまったカラスのフンでした(すごい量だった)。

カラスは頭いいから、絶対狙ってたのにちがいない。

でも、はずれたから悔しがってるかしら。

素知らぬ顔してたけど

直撃されないでほんとよかった

                     

 この連休は、最近さぼっていた読書備忘ブログを

キャッチアップします。

実は、今日東野圭吾の「探偵ガリレオ」読み始めたら、

すでに友人に借りて読んでたことに気付きました

どこかに書いておかないと、もう記憶力ないみたいです。


天国の本屋

2008-05-03 12:20:08 | ほのぼのの本

 30分で読める挿絵つきの本。

人生は100年で、それより前に死んでしまったとき、

残りを過ごすところが天国。

天国で、100歳になるとまた産まれかわるというユニークな設定。

 

突然生きているのに天国に来てしまった主人公さとしは、

本屋で読み語りをすることになり、そこの店員ユイと・・・。

 

ファンタジー&恋愛ものだけど、気持ちがほんわかする

読後感です。

 

小さい頃、寝る前に本を読んでもらうのが、とっても

楽しみだったことを思い出しました。

母親は寝せるために読んでいたらしいけど、

私は終わるまで寝れなくって(笑)

 

今度、第二章の映画がでるらしい「ナルニヤ国物語」も

出てきて、これはこの話のキーになってます。

 

だけど、一番印象に残ったのは、「泣いた赤おに」。

これって、多くの人が小さい頃聞いたことがあると

思いますが、赤おにがなんで泣いたか覚えてますか?

 

私は絵は覚えているのですが、すっかり忘れてました。

赤おには村人と仲良くなりたかったけど、

村人はおには悪いやつ、怖いやつって近寄りません。

そんな赤おにに、友達の青おには自分を退治することで、

村人と仲良くなれるようにしてやります。

そして自分と仲良くしてたら、また村人が怖がるからって、

自分は旅に出てしまうのです。

赤おには、青おにの自己犠牲の上に今の幸せがあったって

知って、泣いてたんです。

 

日本の昔話は奥深かったです。

そんな深い話だったって、小さい頃気づいていたのかな・・・

今度、本好きな甥に買ってあげようと思ってます。

                          

今日から、4連休!

特に予定はないけど、嬉しいです。

 

その前の3日間、のんびり仕事を流そうと思っていたら、

木曜に、突然一人1200件くらいのデータ処理要請

 

部全員で、慣れないコピペや入力etc.で、肩から背中まで

バリバリになってしまいました

 

その後の処理で、急きょ出勤している人も

いるけど(お疲れ様です)、

とりあえず私はお休み。のんびりします