著者は「私の男」で直木賞かなんかを取った人。
「私の男」はなんか父と娘の話で、近親相姦ぽくて読む気にならなかったけど、これは普通。
鳥取の製鉄所を経営する旧家の女性3代の生き様を、
若い瞳子が、聞き語りの形で描いているお話です。
3代にわたる女性の話というと、有吉佐和子の「紀ノ川」を
思い出すけど、瞳子の祖母万葉が予知能力を持っていたりして、
異色の話になっています。
戦後から現代の世相を交えているので、自分のそのときも
振り返れて懐かしくなります。
わたしは、瞳子の母「毛毬」の世代に近いです。
毛毬はチーマーのリーダーだから、そこはダブらないけど(笑)
毛毬なんて名前は、毛毬の祖母が変わっていて、彼女が
名前をつけたから。
他には長男泪、二女鞄(?!)、二男孤独・・・
重い気持ちは表面に出てこず、あくまでも客観的に
流れるような文章ですすみ、あっという間に読み終えられます。
製鉄所を象徴していると思われる「赤」がすごく効果的に
使われています。
キーとなる「飛ぶ男」。
飛んでいると言われたら、普通はすぐに飛び降りを考えると
思うので、これを最後まで引き伸ばしていたのは、
ちょっと期待外れでした・・・。
読み終わって・・・・
「さあ、あなたは、どうやって自分の時代を生きていくの?
って、問われている感じがしました。
うーん、とっても刹那的な生き方の気がします。まずいなあ。
THANKS THANKS
今日は、母の日。
母は花を育てるのは好きなのに、プレゼントは、
昔から「花より団子」なので、花は無しです。
そして、「娘(私の妹)たちは今子育てでお金かかって
大変だから」と、高いプレゼントすら遠慮します。
今年は、美容に目覚めた母の希望で、
REVITAL の乳液Ⅱになりました。
3割引きだし、姉妹3人からにしては、安いけど、喜んでくれました。
若いときは忙しくて、自分の美容なんてかまってられなかったよね。
いつも、ありがとう。