今さらですが、CD時代の円熟化によって、クラシック界でも無名だった作曲家の作品や、著名でも知られざる作品に光が当たるようになりました。
リムスキー=コルサコフはと言えば、まだ全作品とまではいかないものの、ほとんどの曲がCDで聴けるようになっています。
(とはいえ、リリースされた時期に購入を逃すと、そのまま聴けずじまいになってしまうこともありますが)
意外に思われるでしょうが、マイナーレーベルながら、過去にはリムスキーの「ピアノ曲全集」「宗教曲全集」といったものまで(!)発売されていたのですよ。
そんな中で唯一リムスキーの作品で暗黒大陸だったのが合唱曲。
合唱曲としてまとまった形では、これまで(少なくとも私の知る限り)録音された様子はなく、ロシアの合唱曲集といった体裁の作品集の中で、彼の作品が1~2曲取り上げられる程度だったように思います。
有名な作品としては、晩年の大作《見えざる町キーテジ》でも取り入れられた《タタールの捕虜》(2つの合唱曲作品18の2)。
その他の作品は、ほとんど知られていないと言ってもよいでしょう。
ところが先日、ひょんなことからリムスキーの合唱曲集がリリースされているのを発見!
Nikolai Rimsky-Korsakov. Choral Works Nikolay Kornev & St. Petersburg Chamber Choir
CDではなく、iTune(Apple Music)での配信です。
まだじっくり聴いたわけではありませんが、この配信では、
・2つの女声合唱曲、作品13
・ロシア民謡「退屈な夜が飽き飽きさせる」による4つの変奏曲とフゲッタ、作品14
・6つの合唱曲、作品16
・2つの合唱曲、作品18
・4つの男声合唱曲、作品23
が収録されており、この録音によりリムスキーの合唱曲のかなりがカバーされたことになります。
(漏れたのは、「ロシア民謡集、作品19」「盗賊の歌「昇れ赤い太陽」「児童合唱のための2つの曲」。管弦楽伴奏の作品とロシア民謡編曲集を除く)
注目は「退屈な夜が飽き飽きさせる」の作品。
少し変わったタイトルのこの主題は、リムスキーの作品に幾たびか登場する馴染みのある旋律です。
「ロシアの主題による協奏的幻想曲、作品33」やベリャエフ・グループの合作である「ロシアの主題による変奏曲」などに用いられているほか、少し形を変えて《皇帝の花嫁》の親衛隊のモチーフにもなっていますね。
《サルタン皇帝の物語》の冒頭の、意地悪な二人の姉が歌う歌もこの主題を思い起こさせます。
その元とも言える合唱曲での演奏は、今回初めて聴くことができることになったわけですが、四声の女声合唱作品ということもあり、透明感とロシア的な哀愁に満ちた印象深いものでした。
楽譜はElibronから出ているのを持っているのですが、歌詞はロシア語のみで、残念ながらどのような内容なのか私には不明。
何かの機会に歌っている内容も調べてみたいです。
リムスキー=コルサコフはと言えば、まだ全作品とまではいかないものの、ほとんどの曲がCDで聴けるようになっています。
(とはいえ、リリースされた時期に購入を逃すと、そのまま聴けずじまいになってしまうこともありますが)
意外に思われるでしょうが、マイナーレーベルながら、過去にはリムスキーの「ピアノ曲全集」「宗教曲全集」といったものまで(!)発売されていたのですよ。
そんな中で唯一リムスキーの作品で暗黒大陸だったのが合唱曲。
合唱曲としてまとまった形では、これまで(少なくとも私の知る限り)録音された様子はなく、ロシアの合唱曲集といった体裁の作品集の中で、彼の作品が1~2曲取り上げられる程度だったように思います。
有名な作品としては、晩年の大作《見えざる町キーテジ》でも取り入れられた《タタールの捕虜》(2つの合唱曲作品18の2)。
その他の作品は、ほとんど知られていないと言ってもよいでしょう。
ところが先日、ひょんなことからリムスキーの合唱曲集がリリースされているのを発見!
Nikolai Rimsky-Korsakov. Choral Works Nikolay Kornev & St. Petersburg Chamber Choir
CDではなく、iTune(Apple Music)での配信です。
まだじっくり聴いたわけではありませんが、この配信では、
・2つの女声合唱曲、作品13
・ロシア民謡「退屈な夜が飽き飽きさせる」による4つの変奏曲とフゲッタ、作品14
・6つの合唱曲、作品16
・2つの合唱曲、作品18
・4つの男声合唱曲、作品23
が収録されており、この録音によりリムスキーの合唱曲のかなりがカバーされたことになります。
(漏れたのは、「ロシア民謡集、作品19」「盗賊の歌「昇れ赤い太陽」「児童合唱のための2つの曲」。管弦楽伴奏の作品とロシア民謡編曲集を除く)
注目は「退屈な夜が飽き飽きさせる」の作品。
少し変わったタイトルのこの主題は、リムスキーの作品に幾たびか登場する馴染みのある旋律です。
「ロシアの主題による協奏的幻想曲、作品33」やベリャエフ・グループの合作である「ロシアの主題による変奏曲」などに用いられているほか、少し形を変えて《皇帝の花嫁》の親衛隊のモチーフにもなっていますね。
《サルタン皇帝の物語》の冒頭の、意地悪な二人の姉が歌う歌もこの主題を思い起こさせます。
その元とも言える合唱曲での演奏は、今回初めて聴くことができることになったわけですが、四声の女声合唱作品ということもあり、透明感とロシア的な哀愁に満ちた印象深いものでした。
楽譜はElibronから出ているのを持っているのですが、歌詞はロシア語のみで、残念ながらどのような内容なのか私には不明。
何かの機会に歌っている内容も調べてみたいです。