Aquascooter Maintenance for Spearfishing アクアスクーターで魚突き 全76回

使いこなそう、アクアスクーター整備ノートby KosakaNatsuki

**全76回で終了済み**

Blog 第71回 またマフラ残滓、曳航索関係 Muffler Residue , Towing Rope =小坂夏樹=

2018年04月09日 | マニュアル

きりがない残滓
前回はマフラを分解し、内部を完全に清掃したことを記した。そして数分間のみ水中で試験運転をしたが、気が付くとたったそれだけでもマフラにかなりの残滓があった:
実は床に油が僅かに垂れていたので、ホースを取外して調べてみた。ホース取付けの際付着したオイルだったらしいが、はっきりしない。だが排気口に大量の残滓が溜まっているのが見えた。そこで角度、つまり前後を上げ下げしながら一晩置いてみたら粘度の高い廃液が出てきた。

もしかして、ゴムカップの押えがないホース排気方式では、粘度の低い廃液はどんどん排出されてしまうので、粘度の高い固形分が残され易いかとも想像する。
今回はマフラ内に金具を落し込んででしまったらしいので、それが排液の流れを妨げているかもしれないが、それにしても大量だ。

エンジンの排気は全てガスとしてCO₂,HC,NOxなどと水蒸気、未燃オイル・煤などの微粒子だと理解している。2ストエンジンのバイクやチェンソーを使っても排液などは出て来ない。それなのにアクアスクータでは常に大量の排液/残滓が生成されるのは何故なのか?

素人考へでは、マフラでの水冷却が過剰で?、排気ガスが過剰に凝結=液化してしまうのではないか。もしそうなら、前から考えているが、マフラを断熱(保温)して排気ガスが高温ガスのまま排出されるようにすれば排液/残滓を大幅に低減できるかもしれない。

或いはマフラそのものを廃止してしまうとか?! 昔は族の皆さんが厳しい取締を掻い潜って少しでも出力を上げようとマフラを取外したバイクで走行したものだった。
排気ポート直結の排気口から空中又は水中へ、物凄い騒音をまき散らしながら進むアクアスクータを想像するのは辛いが、実験してみたくなった。まさに海の・・族か。

そういえば最近になって、遠征先では1日の終わりにマフラ内にガソリンを注入し、翌朝まで置いてから濯いで捨てるという実験を考へていた。しかし私のホース排気式では排気口の弾性接着剤がガソリンに弱いことを思い出して諦めた。

・・・こんな面白くない、詰らない状況を見ていると正直なところ、始動さえ可能なら、あれこれ悩まず今まで通り普通に使っていこうと云う気になってしまう。


曳航索の取付
曳き紐はタンクブラケットに縛るのが一般的だが、場合によっては本機前端が持上ってしまうので、腕で押込み乍ら操縦し続ける。そうすると長距離移動や大漁の場合は腕が少々疲れる。それ故取付位置を低くしたことを以前紹介したが、その後結局一般的な位置に戻していた。
今回離島での長距離移動でまたまたそのあたりが気になりだした。やはり推進軸に合わせた位置に力点があるべきだろうと。

そこで少しでも水流抵抗にならぬよう帯状のステンレス材(車両ワイパバネ)で、縛る端子を作ろうとした。
しかしこれは途中で巧い形状に出来ず中断してしまった。


そこで結局はこの様に紐で簡単に絡げて済ませてしまった。私としては再度縛り位置を調整するかもしれない。




なお、曳航索とボードなり梵天ロープなりを繋ぐのに、仲間の情報でスナップシャックルなるものをを使い始めた。ピンを引けば鉤が外れる、なかなか優秀な掛金だ。

大型魚に本機が引込まれそうになったら、咄嗟に解放することで銛は持って行かれても本機の喪失は防ぐ、あるいは第33回のロープ取り回しで紹介した遊動式梵天ロープにも使える。
話によると、大深度潜水でロープ伝いに潜行/浮上する時にも使われているという。
数百円から数千円まで価格にばらつきはあるが、機能は単純だ。

以上

Blog 第71回 またマフラ残滓、曳航索関係 終り =小坂夏樹=