異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

2017年4月3日の『報道ステーション』は、『教育勅語』が再び日本の教育に登場する危惧を伝えた。

2017-04-04 14:11:51 | 教育 教科書

官房長官「教育勅語 教材としての使用 否定されない」 | NHKニュース

www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935681000.html
19 時間前 - 菅官房長官は3日午後の記者会見で、戦前などに使われていた教育勅語について、わが国の教育の唯一の根本とするような指導を学校で行うことは禁止されているとする一方、教材として使用することまでは否定されていないという認識を示し ...

文科相 教育勅語「歴史教材に用いるのは問題ない」 | NHKニュース

www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935251000.html
23 時間前 - 松野文部科学大臣は衆議院決算行政監視委員会で、戦後、衆参両院が排除や失効の確認を決議した教育勅語について、参考資料として教科書に掲載している例があるとして、歴史の理解を深める観点から教材に用いることは問題ないという ...

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 4・3報道ステーション
動画⇒http://www.dailymotion.com/video/x5h7m9w

 

(2017年4月3日)の『報道ステーション』は『教育勅語』が再び日本の教育に登場する危惧を伝えた。
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教育勅語をめぐり先週、政府がある方針を示した。

●2017年3月31日閣議決定
『我が国の教育の唯一の根本とするような指導を行う事は不適切であると考えているが、憲法や教育基本法に反しないような形で
教材として用いることでまでは否定されることでは無い』

〝教材としての使用を否定しない〟とはどういうことなのか。

●4月3日衆議院 松野博一文部科学大臣

「要は教え方がどうかということがポイントだということです。
中学校の社会科の教科書や高等学校の歴史公民の教科書において歴史的事実を学ぶための参考資料として掲載されている。」
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つまり、教育勅語を歴史の理解を深める観点から社会科の教材として使う分には問題ないと松野文部科学大臣は説明した。

一方、菅官房長官は…。

●菅官房長官
「教育直後には親を大切にするとか兄弟姉妹が仲良くするとか友達はお互いに信じ合うなどといった項目もあることも事実である」

●記者質問
「政府として教育勅語を道徳を学ぶ意味で使っても問題ない?」

●菅官房長官
「教育勅語の中にはそうした(徳目)があります〝そこは否定することは出来ない〟と思っています」

教育勅語には道徳の観点からも学ぶべき点があるという菅長官。

しかし、教育勅語は戦後まもなく〝衆議院で排除の決議〟〝参議院では失効の決議〟がされている 
国家の非常時には〝天皇のために命を捧げよ〟という精神は国民主権の理念とは相いれないという理由からです。 
:
●記者質問
「(教育勅語は)天皇を中心とした国家観で貫かれているという指摘もある。
今回の閣議決定は教育勅語を使うことへの〝お墨付き〟を与えるのではとの批判もある。」

●菅官房長官
「戦後の諸改革の中でそれを教育の唯一の根本として取り扱うことなどは禁止されて、その後の教育基本法の制定によって
政治的、法的効力を失ったという経緯がある。適切な配慮のもとに教材として用いること自体に問題はない。
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●記者質問
「〝戦中は悪くなかったんだ〟と(戦前戦中の国家体制を)肯定されたい方もいっぱいいる。
教育勅語を否定したのは戦後の決議であって、そこを曖昧にすることが、この問題の本質ではないのか?」

●菅官房長官
「曖昧にしてないじゃないですか」

●記者質問
「どういう配慮をすれば教育勅語を教材として使えるのか?」

●菅官房長官
「親を大切に 兄弟姉妹仲良くする友達をお互い信じ合うそういうことまで否定するべきではないんじゃないか。」(以上VTR)

●スタジオ富川アナ
「これは教育勅語ではなくても学べる道徳ですよね。」

●後藤兼次解説
「今回の閣議決定。答弁書という形をとっているが戦後、国権の最高機関である国会が失効、もしくは排除という非常に重い決議をしたのが
一部であれ〝教育勅語そのものが教育の現場にもう1回登場してくる可能性が出てきたということ。

この国権の最高機関の決議に対してたった一度の閣議で決めていいものかどうかそこが根本の問題になると思う。

しかも、この閣議の場で〝異論が出なかった〟といわれていますし、その後、自民党内でもこの議論が出てきていないと…。

そういう〝一つの方向〟にぐっと流れていく傾向がより危険だと感じる。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
『〝ペンは剣よりも強し〟ということわざがあります。これは真実です。
...

過激派は本とペンを恐れます。〝教育の力〟が彼らを恐れさせます。
(中略)

無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。

本を手に取り、ペンを握りましょう。

それが私たちにとって最も強力な武器なのです。

一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペン、それで世界を変えられます。
〝教育こそが〟ただ一つの解決策です』

2013年、当時16歳のマララ・ユスフザイさんの言葉だ。

タリバンの銃撃に合いながらも一命をとりとめ、国連において全世界に発信した彼女が最も必要だとする〝教育〟と
日本政府が閣議決定で容認した〝教育〟とは別物である。
:
:
教育こそ国の基本だ。誤った教育は過去の日本がそうであったように国民を誤った道へと導く。

その反省の上にたった戦後72年の歩みではないのか?

今回の閣議決定では〝異論は出なかった〟という…。

 

 

 


 「安倍晋三が隠してることは」~2006年自分の内閣のときに教育基本法改正から流れる右傾化路線の必然的な帰着が…(菅野完さんの講演書き起こし)

2017-03-31 18:49:04 | 教育 教科書

 出典pbs.twimg.com

 


動画⇒ https://www.facebook.com/100009967697650/videos/456025174739735/

菅野完
本田 孝義  FB憲法九条の会(菅野完さんの講演書き起こし)

          
 「安倍晋三が隠してることは何かというと、2006年自分の内閣のときに教育基本法改正から流れる右傾化路線の必然的な帰着が籠池のオッサンである歴史的責任から自分を隠そうとしてるんです。

 「一回許したらアカンのです。一回許したらこうなってまうんですよ。安倍は自分の歴史的責任を十分に理解してると思ってます。...その当然の帰結を見たという歴史的責任からこいつら逃げようとするわけですよ。あいつは応援してたの、森本学園を!なぜなら2006年の教育基本法改正の路線そのままだから。」
 
 「今籠池のオッサンが国家から弾圧を受けているからその意味においては[僕は]籠池サイドですよ。[籠池は]くそレイシストでファシストで差別主義者でダメな奴ですけどもそんな奴でも国家権力から踏みつけられたら、そりゃ僕は書き手として自分の体張って守りますよ。
  
 しかしひとたびその国家権力の弾圧が止まって平場で話ができる状態になったら徹底的にそこんとこ糾弾せんと。『お前は時代の趨勢やと思って2006年から始まった文科省の右旋回を時代の要請やと思って調子に乗ってしもうたやろ』と。『ついてはお前はそこんとこどう反省すんねん』と。『お前が生んだ教育というのは差別であり虐待であり子供の人格を否定する教育であった。お前は満天下に、知ってか知らずか、2006年の教育基本法改正路線と新しい歴史教科書をくっつけてしまうととんでもない化け物が生まれるということを身をもって証明してしまったんだけど、そこについてお前はどういう見解を持つんだ』という[..聴き取り難..]ことを本当は僕はしたいんです。
  
 しかしそれはやる段階じゃないですよね、今ね。レイシストと言えども彼には人権があるし、彼の人権を目の前で踏みにじられてたらヤッパリ黙ってたらあかんことなんで。...だから僕は皆さんに約束しますから。あと半年ください、転向させますから、絶対転向させますから。転向させます。転向させるけど転向には時間かかるんですよ。...あのオッサンがね今『権力』とか『人権』とか言うんです(笑)。」

 
 「100万円の授受問題っていうのって『森友学園問題』からするとものすごい枝葉末節なんですね、『森友学園問題』を疑獄事件として見るならば。
 
  しかしながらこれが日本の教育問題だと見たときにはとても大きな意味を持つわけです。
  
 皆さんぜひですね、運動を今後展開されていってデモをやるとか陳情をやるとかいろんなことで森友問題追及する場合に、野党議員の皆さんに『わかった、口利きの話はわかった、土地の問題もわかった。[でも]その前に安倍と安倍昭恵に対しては『歴史修正主義者が運営する、レイシストが運営する幼稚園になぜ賛同してたんですか?』っていうストレートな問いを国会で出してくれ、と。でおそらく安倍の答弁は判ってます。『思想・信条の自由』を持ち出してくるでしょう。じゃぁそれを持ち出してきたときに『再反論』というのを皆さん出来てます?森友学園問題が僕たちに突き返してるのはそこなんですよ。我が国はレイシストに100万円渡す人間を内閣総理大臣として戴いてしまっているという冷酷な現実を今我々は目撃しているんです。
 
 で、それに対して『100万円は合法やから問題ないやろ』、『国会答弁の質疑が矛盾するやろ』という反論しか持ち合わせてないわけですよ。一番最初に申し上げたように、9億の土地が1億になった、8億まかった、というのはそんなもの昭和40年代の疑獄事件に比べたらゼロ2つ足らないわけですよ。100万円の授受なんてロッキード事件の榎本美恵子さんのピーナツに比べたらゼロ2つ足らんわけですよ。...そんなのどうでもええんです、僕の中で、ぶっちゃけ。...内閣総理大臣・安倍晋三を内閣総理大臣の座から落とすということもほんま興味ない、倒閣も僕は興味ない。
  
ただひたすら、ただひたすらに、歴史修正主義者とレイシストである籠池という人間が運営して、内面の自由として持ってるんだったらまだまだ理解は何とかできるけれども、それを表出しなおかつ子供に押し付けるという所に首相夫人が行き3度ながらも講演し子どもたちの活動を見て涙をした人間がファーストレディをやっていて、なおかつ国会答弁で『私の方針に賛同してくれていた』とぬけしゃぁしゃぁと安倍はヌかしておるわけですよ。そんなうすら寒いい国に僕らは住んどるわけです、いま。そしてそのあからさまな悪、あからさまなダメさを直接糾弾する言葉を左側の人間さえ失っているんです。


  ...我々は森友学園で目撃してしもうたんやもん、ウチの内閣総理大臣は反動歴史修正レイシストに寄付してしまう、と。G7各国としてっ世界に申し訳ない。『日本はこんなに人権後進国なんだ、歴史認識の後進国なんだ』ということを白日の下にさらけ出したにもかかわらず、9億円が1億円になったとか、どうでもええっちゅうねんそんな話。そこなんですよ、そこ。
  で、もっとうすら寒いのは、繰り返しになりますが、そういう内閣総理大臣に対してあるいは現政権に対して我々はお金の話でしか対抗する手段を持ってないということです。言説で、人権というシンプルな概念で、現政権と対峙できない。これこそが僕は森友事件が突きつける日本の社会の怖さなんですよね、だと僕は思ってるんです。


...だってこれ純粋に人権問題なんですよ。

  こないだ僕たちが目撃したのは籠池のオッサンの人権問題です。証人喚問というリンチを彼は加えられたわけです。しかしながらこれは当初から人権問題なんですよ。レイシストに内閣総理大臣が金出して賛同しとるわけですよ。だったらこれはね徹頭徹尾人権問題として捉えなおすべきなんですよ。そうするとこの国のうすら寒さが見えてくるはずです。
  首相がレイシストに100万円を出して、歴史修正主義者に国会の場で『賛同する』なんて言葉を平気で言うような国やから、あんな幼稚園、あんな小学校ができるんです。首相がレイシストに100万円を出して、『僕の教育方針や僕の思想に共鳴してくれてる』と国会で平気で言うような国やから、私人を証人喚問で引っ張り出して、満天下にさらし物のようにしてね、証人喚問ができてしまうんです。これほっといていいんですか。国有財産が不当に安く買われた問題よりこっちのほうが根源的な問題じゃないんですか。だったら『真相究明』じゃないんです。『人権守り』なんです、挙げる声は。
  
 『真相究明』は俺がやる、書き屋として俺がやる。...内閣なんてぶっ潰れなくたっていいんです、別に。問題は構造なんですよ。倒閣運動なんてしょうがないことしなくていいんです...任期来たらもうもう終わりやねんから。それよりも僕らは構造を直視すべきでしょ。差別を放置するとここまで醜悪なものが生まれるということを我々は久しぶりに具体的な事例を見たんですよ。そしたらやるべきことは『安倍辞めろ』じゃないんですよ。『差別を止めろ』なんです。それを愚直に言えるほうが僕は最終的に鍵カッコ付きですけど『勝利』に近づけると思います。...」

 

<関連>

教育勅語、教材で用いること否定せず 政府が答弁書:朝日新聞デジタル

「森友学園」のもっとも深刻な問題は、教育勅語を園児たちに暗唱させるような極右教育に、この国の最高権力者夫妻が大賛成していたということ。

こどもの敵・安倍晋三をゆるさない!~人権を消し、自由を抑圧する臣民道徳=「教育勅語」の思想よる教育改革をすすめる首相は共通の敵!

マスコミよ、気づけ!!<森友学園疑惑の根本問題は、国家神道(天皇主権)による教育。<その思想のモデル校となる予定だったのが、森友学園だ。

 

 

 

 


教育勅語は、「反道徳」の見本なのだ、ということが今も分からぬ日本人では哀れです。〔思索の日記 〕

2017-03-23 21:41:53 | 教育 教科書

思索の日記 http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/9b970ed3ac6d77b346bd1805f785335fより転載

教育勅語は、「反道徳」の見本なのだ、ということが今も分からぬ日本人では哀れです。

2017-03-22 

 戦前の日本を紹介した『日本を知れ』(アメリカ映画)では、学校でのこどもたちの姿を映し、「日本には道徳はない、ただ目上の人に従うだけである」と説明されています。
 「教育勅語」を暗唱し、規律正しい日本の学生を見て、「道徳は存在しない」と言われるのは、なぜだろう?と思われますか。

 道徳とは、全体一致とは逆のことです。みな一緒が道徳ならば、北朝鮮の学校は一番道徳的です。権威者や権力者、上位者(社会的地位や年齢や)に従うのは、道徳とは異なり、人間が人間としての矜持(プライド)を失うことです。そこには、道徳はない、のです。

 道徳は、一人ひとりの「私」が、自分のありのままの心を見つめることが「はじめの一歩」で、その私の心の自由がなければ、何も始まりません。自由に想い、自由に考え、自由に行為し、その自由の結果に責任を負おうとするのが、道徳のはじまりです。個人が「それぞれ独自の内面世界をもつ人間」として精神的自立を成し遂げようとするのが、道徳なのです。

 したがって、大人が子どもに箇条書きの規範を覚えさせるというのは、その内容がいかなるものであれ、反道徳にしかなりません。一人ひとりの精神的自立を育てるための手間暇のかかる営み、その過程(プロセス)が道徳=人間的な精神を生みだすのです。

 手っ取り早く「上から規範を強要する」のは、最も道徳から遠いことだいう基本さえ知らないのでは、あまりに哀れです。日本文化を愛し、日本贔屓(びいき)で知られたアメリカ人のライシャワー駐日大使は、亡くなる数年前にNHKの元旦インタビューで「これからの日本に望むことは?」の問いに応えて、微妙な笑顔で「人類社会の一員になってほしい。」と言いました。世界の、ではなく、人類の、です。安倍首相の「人類の前に日本人という自覚が必要」とはアベコベです。

 われわれは、人間です。一人ひとりの内面世界、赤裸々な心を基底とする一つの精神です。躾けられた自動人形ではありません。道徳は、何よりも大切です。独自の内面世界を豊かにもつ存在になって、はじめて人間となるのですから。権力による強要や方向づけは、人類社会=民主政社会では、あってはならぬ「反道徳」なのです。

 基本を知りましょう。特に政治家や役人のみなさんは。




武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

 

 

 


日本の教育が狂い始めた! 森友学園騒動に潜む、根が深い“本当の問題” 〔週プレNEWS〕・・・教育勅語を利用する奴らの正体!

2017-03-20 13:19:40 | 教育 教科書

中村正男‏ @nakamasa0225 5
『週刊プレイボーイ』誌最新号で「日本の教育が狂い始めた!!」
「“保守おばさん”稲田朋美、片山さつきのウソとホンネから読み解く/『教育勅語』を利用するヤツらの正体!」。
「森友問題」で、第1次安倍政権の教育基本法改悪を具体化する動きに警鐘。

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mixi news
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=4483630&media_id=141yoriteより転載

日本の教育が狂い始めた! 森友学園騒動に潜む、根が深い“本当の問題”

週プレNEWS 2017年03月18日 06:23  

籠池泰典理事長が認可申請を取り下げた、森友学園の新設小学校「瑞穂の國記念小學院」
写真:籠池泰典理事長が認可申請を取り下げた、森友学園の新設小学校「瑞穂の國記念小學院」

籠池理事長が小学校の申請を取り下げたことで、事態は収束に向かうと思われた「森友学園騒動」。

しかし、稲田朋美防衛相が同学園との関係について虚偽答弁したり、岡山の加計学園に「第2の森友疑惑」が浮上したり…。



* * *

幼稚園児に教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相がんばれ」と宣誓させたり、そんな教育内容も話題となった森友学園。3月10日に開かれた同学園の会見は、籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長のブチ切れシーンが繰り返しテレビで流された。会見の場にいた作家の菅野完(たもつ)氏はこう語る。



「彼の立場からすれば『小学校をつくるためずっと市民運動をしてきた。ついに実現しかけた寸前で突然、夢がついえた』ということ。その無念さをまだ言葉にできていない感じでした」



そして今、森友学園と近い思想をアピールしてきた“お仲間”たちは、一斉に距離を置き始めている。



だが、気になるのは、同時に「籠池はバカだが、教育勅語は悪くない」というアピールが目立ってきたことだ。元“お仲間”の稲田朋美防衛大臣は「教育勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すこと」と国会で答弁し、『産経新聞』も「『非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません』という部分もある。だが、(中略)過激な主張だとは必ずしも思えない」(3月13日)とした。



だが、ここで驚きの事実を。実は稲田大臣が言及したり、森友学園がホームページに転載していた教育勅語は、元の教育勅語とは別モノだったのだ!



『「日本スゴイ」のディストピア―戦時下自画自賛の系譜』などの著書がある編集者の早川タダノリ氏が解説する。



「稲田さんは教育勅語の本質として、世界に誇れる『道義立国』を目指したもの、と言いますが、教育勅語の原典に『道義立国』なんて言葉はないんですよ。



今の保守系の人たちが使っているのは、昭和40年頃に国民道徳協会の佐々木盛雄という政治家(1908~2001年。元衆議院議員)が現代語訳したもの。佐々木氏は、この訳をつくる際、原典からかなり飛躍した解釈をした。例えば原典の『以テ天壌無窮(てんじょうむきゅう)ノ皇運ヲ扶翼(ふよく)スヘシ』はざっくり言うと“永遠に続く天皇の盛運を助けなさい”なんですが、佐々木氏は『国の平和と安全に奉仕しなければなりません』と訳して、天皇に奉仕せよという部分を消した。こういった形で、教育勅語を戦後っぽく洗練されたものに“捏造”(ねつぞう)し、使いやすいものにした」



では、50年前の“超訳”が、今また人気となっているのはどういうこと?



95年くらいからの動きですが、特に第1次安倍政権の頃から、教育勅語や論語を読ませるNPOや教職員団体などの運動が活発化した。また、広島や沖縄などには、教育勅語を基に道徳授業を行なう公立学校や幼稚園がすでに複数あります」(早川氏)



でも、「親を大切に」というメッセージは正しいけど、そんな当然のこと、わざわざ教育勅語を持ち出さなくても、ヒップホップでもなんでもよくない?



「やはりそこは、天皇の権威があるから。これが軍人の山本五十六(いそろく)の言葉だったら、彼らも使わないでしょう」(早川氏)



では、彼らは“超訳”教育勅語を広めて何をしたいのか?



「よく戦前回帰といわれますが、彼らは想像上の『戦前』に憧れているにすぎません。ただ、オウム真理教の事件や阪神・淡路大震災があった95年くらいから、『少年犯罪が増えている。社会が乱れてきた』といった不安が広がり始める。そもそも戦前のほうが治安は良かったなんて大嘘なんですが、そんな思い込みの上に『それは今、教育勅語のような道徳の指針がないからだ』と考える人が増え始めた。彼らは『若者は戦前のように秩序を守り、目上の人を敬え』と訴えるわけです」



◆教育勅語は捏造されている? 森友学園問題の本質とは? 3月18日発売『週刊プレイボーイ』14号「日本の教育が狂い始めた!!」では「第2の森友疑惑」なども紹介!


 

 

 

 


政府検討案はダメ!ホンモノの奨学金を~学生たちが国会前で声あげる 〔レイバーネット2016.11.19 〕

2016-11-19 23:47:11 | 教育 教科書

LNJ Logohttp://www.labornetjp.org/news/2016/1118kinositaより転載

政府検討案はダメ!ホンモノの奨学金を~学生たちが国会前で声あげる

    木下昌明

 

動画(学生の訴え 14分)

 11月18日金曜日、反原発抗議行動の日、官邸前から国会前に到着すると、道路の反対側のエリアで何か大きなコールが鳴り響いていた。行ってみると「学費を下げろ」「NO DEBT」「ホンモノの奨学金を」のプラカードの文字が目に入った。学生たちが声を上げたのだ。しかし、彼らは昨年みかけたシールズのメンバーでも今年みかけたティーンズソウルのメンバーでもなく、初めてみる顔ぶれだった。が、彼らのコールはあのシールズの牛山さんが編み出したラップ調のひざを屈伸させてのコールである。

 コールの言葉は「学ぶ権利に利子をつけるな」「ローンにならない奨学金を」「ぼくらは自由に学びたいんだ」「奨学金は借金ではない」等々と。スピーチも奨学金に苦しみ、アルバイトに明けくれる学生たちの苦境を訴えていた。法人税を下げたり、オスプレイを買ったりする安倍政権の金の使い道を批判する声もあった。日本では学費が世界一高く、奨学金で企業が儲けるリフジンさ。スピーチは、高校生から大学生、弁護士、ママの会、大学の名誉教授と多彩。

 ――この学生による国会前の抗議集会は、今月中に給付型奨学金の政府案が発表されることへのデモンストレーションなのだ。学生の願いと政府案では大きな開きがある。

 原発再稼働といい、南スーダンへの自衛隊派遣といい、TPP問題といい、沖縄基地問題といい、この奨学金問題といい、国会を囲んでの人々の抗議の声は止むことを知らない。この日の主催は新しくできた学生グループ「Rights to Study」だった。

〔追記〕なお国会前の反原発抗議集会では、双葉町の避難者・亀屋幸子さんがアピールし、横浜の中学一年生イジメ問題を語った。亀屋さんの発言動画(3分)はこちらから。