八重山日報社は9日付紙面で、昨年12月1日に沖縄市で発生した事故で「米兵が日本人を救出した」と伝えた産経新聞の記事を転載したことについて、おわびした。同社は、昨年12月11日付紙面で、産経新聞の記事を転載。また、救出された男性が米兵に「感謝している」と語ったという関係者の談話を独自取材で掲載していたが、「その後の再取材で、関係者、(救助されたとする)男性とも米兵に救出された事実を否定した」として訂正した。

 産経新聞が8日付朝刊で「事実が確認できなかった」「取材が不十分だった」として記事を削除、おわびしたことを受け、同社も9日付紙面で産経新聞の乾正人・執行役員東京編集局長名のコメントを掲載した。

 同社の仲新城誠編集長は本紙の電話取材に「対応に問題があったと反省している」と説明。転載記事で、沖縄タイムスと琉球新報に「報道機関を名乗る資格がない」などと書かれてていたことについては「編集段階で行き過ぎた部分については、削除するなどの配慮が必要だった」とした。

 また、関係者談話の記事については「読者からの情報提供を受けて取材した。詰めの甘かった部分があったことは反省し、今後に生かしたい」と話した。 

 

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