現在、京都に滞在しているハーバード大学のアンドルー・ゴードン教授(63)は、従軍慰安婦は強制的に行われたもので、安倍首相は韓国だけではなく日本国民にも『だまして申し訳ない』と謝罪すべきだと主張した。
アンドルー・ゴードン教授(63)は、日本政府が、日本の教科書を書き直すだけではなく、米国の教科書も書き直そうとして、外務省や一部右翼団体を使い、出版元のマグロウヒル社に圧力をかけたことに抗議して、集団声明を出した20人の歴史学者の内の一人だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/08/2015040801498.html
2015.04.08 (水) 11:15更新
慰安婦:アンドルー・ゴードン教授インタビュー
慰安婦問題などは「実際にあったこと」…認めて責任を取ろうとはせず
日本政府は学者にあれこれと指示してはならない
日本政府は、日本の教科書を書き直すだけでなく、米国の教科書も書き直そうとして出版元のマグロウヒル社に圧力をかけた。それに抗議して集団声明を出した20人の歴史学者の一人が、ハーバード大学歴史学科のアンドルー・ゴードン教授(63)。京都に滞在しているゴードン教授は、本紙の電話インタビューで「日本政府は『従軍慰安婦の人数が間違っている』として教科書を書き直すよう要求しているが、本当に重要なのは数字ではなく、政府が学者に『ああしろ、こうしろ』と指示(dictate)すべきではないということ」「私は、まさにこのために署名した」と語った。
-慰安婦問題をめぐって「日本が歴史修正主義に陥った」という非難が起こったが。
「第2次大戦中、日本は帝国全域にわたって広範囲に慰安所を設立した。多くの場合は委託だったが、時には軍が直接運営した。委託であっても、運営は監督した。兵士たちにさらわれて連れてこられた女性もおり、だまされて売り飛ばされてきた女性もいた。日本は、そうした不法行為に何ら注意を払わなかった。慰安婦問題は、根本的には強制的なものだった。従って、慰安婦の人数が正確に何人だったのかというのは事案の核心ではない。南京大虐殺も同様だ。本当に重要なのは、数字ではなく、野蛮な虐殺があったという事実そのもの」
-日本政府の問題は。
「日本政府は、『起こらなかったこと(what didn't happen)』は何なのかという点にばかり焦点を合わせ続けてきた。しかし歴史で本当に重要なのは『実際に起こったこと(what did happen)』だ。日本政府は、それを認めて責任を取ろうとしない。もし外務省がマグロウヒル社を訪れて『慰安婦問題があったというのは悲しいことで、こうした歴史をあなた方が本に記述してくれて、われわれもありがたい。ただ、数字がちょっと違うので、これは正確に改めてもらいたい」と言っていたら、いくらでも受け入れられただろう。外務省は単に、オフィスに入って『間違っている。改めろ』とだけ言った」
-現在、日本の中学校の教科書問題をめぐり、日本社会内部はもちろん韓中日が騒がしい。
「尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題を記述しながら『領土問題は存在しない』とも記述したと聞いた。領土問題が存在しないというのは、事実ではない。日本の領土だと主張しつつも『中国はこう言っている、日本の立場はこうだ』と書くのが正確だ。そうでなければ、生徒たちをだましていることになる」
-東アジア地域で唯一、歴史をめぐる争いがどんどん激しくなっている。根本的な理由は何か。
「戦争を経験した世代が生きている間は、むしろ和解しやすい。『いや、経験してみると、実際はそうではなかった』と言える人が誰か生きていたからだ。敗戦直後の日本人はおおむね、敵国の米国よりも、自国政府の方に憤っていた。軍部にだまされ、裏切られたと感じていた。周辺国に対し、ある程度罪悪感も抱いていた。問題は、そうした感情や経験を有する世代が、今では姿を消したということ」
-日本が感じる奇妙な「被害者意識」について、何度も指摘してきたが。
「そうだ。その根はまさに、戦争経験にある。自国政府にだまされて誤った戦争を行った、裏切られたという思い。まさにそのせいで、敗戦国日本の国民は、よその国で戦争を行いながらも、戦後は自分たち個々人が被害者だと感じてきた。突き詰めると、この裏切られたという思いは人間的には理解ができる一方、無責任なものでもある。『想像力の欠如』とでもいおうか。自分自身を、加害者と被害者どちらの立場にも置くべきなのに、そうしなかった。私は、安倍首相が慰安婦・徴用被害者、韓国人などに謝罪するだけでなく、日本国民にも日本政府を代表して『だまして申し訳ない』と謝罪すべきだと思う」
-韓国の問題はないか。
「ベトナムはフランス・米国と戦い、勝った。インドも英国に勝利し、独立をかちとった。それでも両国は、フランスや米国、英国に向かって、特に謝罪を要求したことはない。心理的に、そうする必要を感じなかったようだ。これに対し韓国は、独立運動を行ったものの、外部要因で解放された。日本が謝罪と妄言を繰り返すのも大きな一因だ。日本の立場から見れば、日本政府が数え切れないほど謝罪したのは事実だ。今では少し違うが、1990年代前半、慰安婦問題が初めて浮上したとき、日本政府は本当にしっかりと認めて謝罪した。今では日本政府が『どんな謝罪をしても、韓国を満足させられない』と考えているのではないかと思う。『日本が謝罪するとしよう。果たしてそれは紛争の終息につながるのだろうか、逆に、より多くの訴訟の出発点になるのでは』と疑っているようだ」
東京=金秀恵(キム・スヘ)特派員 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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また、日本人女性慰安婦の存在を疑いますし。