三橋貴明のブログ
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12133264952.html
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引用開始ー
『麻生財務相「直ちに財政出動するほど日本経済悪くない」会見
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL26H69_W6A220C1000000/
麻生太郎財務・金融相は26日午前の閣議後記者会見で、新たな財政出動の可能性について「今直ちに財政出動の話しをしなければいけないほど日本のファンダメンタルズは悪くない。新たに補正予算を考えるつもりはない」と語った。米国のルー財務長官は26日からの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えて、海外メディアに対して日本や中国などに財政出動を求める趣旨の発言をしていた。』
いやいや・・・。2014年度がマイナス成長。このままだと15年度もマイナス成長の可能性が高く、実質賃金は三年連続で下落。15年の実質消費が、野田政権期をすら下回ってしまった惨状で、
「今直ちに財政出動の話しをしなければいけないほど日本のファンダメンタルズは悪くない」
などと本気で思っていたとしたら、麻生大臣は財務大臣の職を辞するべきでしょう。現実を見ることができない財務大臣を抱えるのでは、国民が迷惑します。
現実を見ることができないといえば、この方も。
『アベノミクス批判に反論=労働改革「最大のチャレンジ」-安倍首相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016022500311&g=pol
安倍晋三首相は25日午前、東京都内で講演し、最近の株価急落や円高に関し「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)はしっかりしており、経済の好循環は確実に生まれている。『アベノミクスが失敗した』などという言説は全く根拠がない」と述べ、経済政策への批判に反論した。(後略)』
ちなみに、2013年12月に、ある政治家が以下の発言をしました。
「大企業の業績の果実が国内の中小小規模企業、その従業員に行きわたらないようであれば、アベノミクスは失敗であると考えています」
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/1219speech.html
おお! 何て立派な発言を。
お分かりでしょうが、13年末に上記の発言をしたのは、安倍晋三内閣総理大臣その人です。ご自身の定義で、「アベノミクスが失敗した」ということになってしまっていますよ。「アベノミクスが失敗した」の根拠は、現実の数字と総理の「失敗の定義」なのです。
ちなみに、何度も繰り返しますが、アベノミクスを失敗させたのは日本銀行でもなければ、国内の民間銀行でもありません。日本企業でもなければ、日本国民でもありません。安倍政権です。
安倍政権が14年度から消費税増税、政府支出削減という緊縮財政に舵を切ったからこそ、我が国はデフレから脱却できず、国民の貧困化は続き、長期金利までもがマイナスという異様な状況に至ってしまったのです。
「財政拡大への転換」
「消費税再増税の凍結」
「消費税『減税』」
といった「普通の政策」をやらない限り、総理がどれほど言い張ろうとも、全国民が「アベノミクスが失敗した」と結論付ける日が近づいてきています。
 ̄引用終わり
<参考>