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北朝鮮の専門家・朴斗鎮氏 「安倍首相は足元を見られている」②/今の安倍首相は欲と過信で判断が甘い

2014-11-09 18:12:30 | シェアー

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154599より転載

≪続き≫

目の人 直撃インタビュー
北朝鮮の専門家・朴斗鎮氏 「安倍首相は足元を見られている」

2014年11月4日

 

(C)日刊ゲンダイ(C)日刊ゲンダイ

 

 

今の安倍首相は欲と過信で判断が甘い
――それにしても、北朝鮮がそういう国であることは安倍首相だって、先刻承知だったんじゃないですか? 小泉訪朝のお膳立てをし、対北朝鮮で融和派だった田中均氏(元外務審議官)をエキセントリックに誹謗中傷したのは安倍さんです。安倍さんこそが、対北強硬姿勢の急先鋒だったんじゃないですか?

 あの頃の安倍さんと今の安倍さんは別人です。権力を握ると欲が出るのでしょうかね。判断に甘さがあります。成果を手に入れたいと思えば思うほど追いかける立場になってしまう。騙されやすくなるんです。
拉致問題を政権浮揚に使おうと思ったのかもしれませんね。過信もあるかもしれません。自分は北朝鮮を一番知っている。騙されることはない。
 自分ならば、解決できると。しかも、今の安倍さんは消費増税不況や集団的自衛権の問題など難しい問題を抱えている。北朝鮮はそうしたことをきっちり見ていますよ。だから、じらし戦術に出ていると思います。宋日昊大使は訪朝した学者たちを前に安倍さんのことを褒めていたそうじゃないですか。向こうに褒められるようになったらいけません。
 
――確かに、今度の訪朝団もせっかくつながったパイプが切れるのが怖くて行くわけですからね。完全に追いかけていますね。

 家族会の方がよっぽど冷静です。彼らには家族を取り戻したいという思いしかないから、北朝鮮がよく見えてるんです。

――彼らは訪朝団派遣にも反対でしたね。

 家族会の方は、確認を取るだけの訪朝だったら課長クラスでいいのではないか、と言っていました。報告書を文書でもらい、拉致が最優先だと、確固たる立場を伝えればいいわけですから。

――でも、向こうはそんなことはストックホルム合意に書いていない、と突っぱねて終わりでしょう?

 犯罪の追及と戦後処理の問題を一緒に論じるのが間違いなのです。そこを詰め直し、圧力も緩めないことです。米国や韓国との連携も強めていく。人権問題として、北朝鮮追及の国際化をはかる。北朝鮮は今、国連の追及で防戦に必死じゃないですか。米韓軍事演習も圧力になっています。
 軍事演習をすると、北朝鮮もそれに合わせて、軍隊を動かさなければいけない。演習は3月と8月ですから、田植えの準備と刈り入れのときです。この圧力はキツイ。国際的な圧力を高めれば、外貨が枯渇し、内紛の火種になっていく。
 こうやって、相手の政治的権威を揺さぶるんです。そうしないと相手は脅威を感じない。餓死者が何万人出たところで、眉毛ひとつ動かさないような国ですからね。しかし、トップの権威が揺らぐと、あの国は意外にもろいんです。
 
――小泉訪朝で拉致を認めたときもブッシュ大統領が徹底的に悪の枢軸として叩いたときでしたね。

 1976年、ポプラ事件という米朝が一触即発の事件がありました。板門店の共同警備区域で視界を妨げるポプラの木を切ろうとした国連軍の米兵が殺され、韓国兵も負傷し、緊張が高まりました。この時、米・韓軍が臨戦態勢を敷いたら金日成が謝ってきた。歴史に学ばなければいけません。

▽パク・トウジン 1941年大阪市生まれ。66年朝鮮大学校政治経済学部卒業。朝鮮問題研究所所員を経て68年から75年まで朝鮮大学校政治経済学部教員。その後㈱ソフトバンクを経て、コリア国際研究所所長。「北朝鮮 その世襲的個人崇拝思想 キム・イルソン主体思想の歴史と真実」「朝鮮総連 その虚像と実像」などの著書がある。
 

 



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