中国共産党はキリスト教徒の急増を警戒している。中国では宗教の存在は許されているとはいえ、国家の監督下に置かれることが前提。中国のキリスト教徒数は6000万~9000万人と推定されていたが、最近では一億人を超えるとも。政府公認の教会に通っているのは3分の1程度。残るは無認可の「地下教会」の信徒。
http://matome.naver.jp/odai/2140930649684255501より部分掲載
写真は杭州キリスト教会鼓楼教会の礼拝
10年前は500万人にすぎなかったのが、今や1億人を超えたといわれる。
中国のキリスト教人口は、2025年までに1億6000万人、2030年までには2億4700万人に拡大しすると予測されている
これは、アメリカを抜いて世界最多のキリスト教徒を抱える国になると予測される。アメリカでは人口の79%がキリスト教徒であり、同国内の教徒数は約2億4700万人(世界のキリスト教徒全体の11%)
そんな中、十字架や教会を解体・撤去する規制が相次いでいる
当局が十字架や教会そのものを強制撤去する動きが相次ぎ、当局とキリスト教信者の間で対立が深まっている。
キリスト教信者が多い浙江省温州では、27日と28日だけで少なくとも3か所の教会の十字架が違法な建築との理由で当局に強制撤去された。
十字架を取り外された教会は、省全体でこれまでに300か所以上にのぼる。今年4月には完成間近の教会が解体されたことも
他に4月下旬には完成間近だった教会の建物そのものが違法建築だとして、すべて解体、撤去されたケースもある。
違法建築とされたのは、
教会の十字架が目立ち過ぎたため。
反発した信徒たちは、教会を守ろうと集まり、その数はおよそ3000人。教会に泊まり込み、教会の周囲で抗議していた
中国でキリスト教が拡大する理由は?
宗教拡大の背景には、中国の多くの人々が政府に指示によってでなく、自分の意思で内面に向き合いたいと考えていることがある。
人々が豊かになるにつれて、安心して暮らしたいという権利に目覚めて、個人として自由に物事を判断したいという、市民社会の基盤となる“個の発見”が始まったのではないか
中国では貧富の格差などを背景にキリスト教信者が急増し、すでに共産党員の数を超える1億人以上に達しているとみられる。
どうして迫害が?・・・中国には「信教の自由」はないの?
現代の中国では、中華人民共和国政府は憲法で中国人民の信教の自由を保障している。
一方で外国の影響を受ける宗教組織の活動は
認めない方針を採っており、政府が公認しない教会は政府の登録を受けられない地下教会となっている。
その中国共産党の事実上の1党独裁。中国では、憲法に「中国共産党が国家を領導する」と明記されている。憲法序章に中国は中国共産党に指導を仰ぐとされており、事実上 中国共産党が憲法より上位に来る構成となる。
中国共産党は表向きは「無宗教」
中国では、政府が認可した宗教機関、施設でなければ、宗教活動を行うことは許されない。教会内には監視カメラが設置されるなど、活動は検閲されている。
中国政府は、当局の管理を超えてキリスト教が広がることは、共産党の政権基盤を揺るがしかねないと警戒している
中国では現在、非常に多数のプロテスタント教徒たちが、違法な「民家の教会」で、隠れて礼拝を行っている現状
どんな宗教でも中国共産党に抵触があれば弾圧される
中国は共産主義無宗教国家として、各宗教に対しての抑圧を行っているが、ウイグル人のイスラム教信仰への弾圧は特に厳しい。
宗教指導者は定期的に愛国教育を受けて、免許を更新する必要がある。つまりは、イスラム教の教義に通じた者ではなく、中国政府の意向に沿う者が宗教指導者になっているのである。
中国政府は、インドに亡命したダライ・ラマ14世も「民族分裂者」として厳しく糾弾している。
中国共産党下では、ダライ・ラマの写真を掲げることは禁止され、メッカ巡礼も自由に行えない