遍路についてお話します。職業柄(元坊主)定年したら、遍路に行きたいと思っていました。初めての遍路は、ツアーで参加しました。四国の順打ち(1番札所~88番札所)です。高野山のお礼参りまで含めて、9回のツアーでした。札所を一巡りすると、その後に和歌山の高野山に、お礼参りをするのが慣わしの様です。ツアー客の皆さんは殆どが初めての方達ばかりで、先達(せんだつ)さんが参拝作法から読経まで、全てを教えてくれます。大型バスで35名程のツアーでした。札所から次の札所まで運んでくれます。それでも遍路旅です。普通の旅行に比べると結構疲れます。体力を消耗します。ここで霊感についてお話します。その昔はみんな霊感を持っていたと思っています。進化の過程で無くなっていったとも、思っています。必要であれば、再開発される物と思っています。そう言う私も、坊主の業務上必要だったのでしょうか。霊感が有ると思っています。見える、聞こえる、未来が分かる等、霊感にはいくつもの種類があります。但しこれも信じない人には、理解出来ない事なんですが。霊能者は瞬時に霊能者を見分けてしまいます。私は目の奥で感じます。神仏の声も聞き分けます。その言葉は音声では入って来ません。眉間辺りに言葉が入って来る感覚です。話が長くなりますが、その人を見ただけで、何処の内蔵が痛んでいるかが分かります。土地関係もしかりです。方除け(ほうよけ)という言葉は、聞いた事がありますか?その年の何月はどの方位は扱ってはいけない、工事をしてはいけないと言う時期があります。特に家の増改築に適用されます。時々聞きませんか?家を新築したら、便所や風呂を修理したら、家族の誰かが病気をしたとか、それ以来ずうっと体調が優れないとか。でも信じない人はよく言います。『気のせいくさ!』と。ここが別れ道です。話が飛びますが、時々親御さんが『家の子は、家の中に幽霊がいると、時々気持ちの悪い事を言うんですが、本当の事なんでしょうか?』と。子供さんは自分が見えている、感じているので、嘘は言いません。見えない、感じない親御さんが、困惑しているだけなんです。ここで本音を言います。霊感は体質で遺伝だから、家族全てには備わっていません。同じ両親から生まれた兄弟なのに、何故こんなに性格が違うのかって事と同じです。私事なんですが、私が出家したお寺には、霊能バリバリの師匠がおられました。この方の言動に、私は心酔していました。私の側を通るだけで、私の体調や気持ちを感じて、適切なアドバイスして下さいました。たとえば、『お前、腰に注意しとかんと、いかんぞ』とか『お前、離婚なんか考えたら、いかんぞ』とか、タイムリーにしかも端的に。在職したお寺は祈祷寺でした。よく仏さんを「からう」という言い方をしますが、この辺りになると、貴方の知らない世界になります。この仏さんとは、俗に言う幽霊の事です。後ろから両肩に被さって来る霊魂の事を指します。仏さんに拠っては、生前の体重そのままに、おんぶしてくるから相当重いです。視覚的には、昔よく有った映りの悪い、チラチラするテレビの画像の様と言えば、理解して貰えると思います。こんな事は日常茶飯事でした。方除けの話に戻りますが、扱ってはいけない方位を工事したりすると、端的霊障が出ます。現場に伺うと、霊気を感じます。
本日は長くなりましたので、ここまで。 合掌