孝の郷の日常

伊達市霊山町の特別養護老人ホーム『孝の郷』です🥰
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天蚕のコサ―ジをプレゼント

2012-10-26 11:05:43 | 日記
自然界に住む野生の蚕をご存じですか?成虫を「ヤママユ蛾」と言います。このヤママユガを今年春に飼育ハウスを緑地公園に作り幼虫30頭放し、飼育しました。
こんなことを始めたのは孝の郷の利用者には昔養蚕をされていた方が多いこと。また、養蚕の技術書を著し伊達市の養蚕技術を高めた子孫がいらっしゃること。また、養蚕と共に冬の内職に機織をされていた方が居るの為養蚕の話題に尽きないこと。高齢者の知っていた天蚕は「ウスタビカ」という糸の採れない別種であること。しかも、この天蚕だけは成虫になって抜け殻となった老け繭しか知らないこと等から楢と椚の飼育樹木を移植して飼育ハウスを建てました。飼育中、葉と同様の保護色をしているので中々見つけられないので「何処にも居ねー」と叫んでおりました。また、天蚕を知っていた方は「これを山から採ってきて家蚕様と一緒に飼うつもりでも逃げてだめだった」と桑を食しないことを知っていた。更に、施設訪問者が「あのネットハウスはなんですか?」と興味を持って頂き、説明すると「偉く教養が付いた気分」とおっしゃられました。
7月大きな繭となって18個採取出来た。枝に付いたままの繭を飾っておいたらすっかり「緑の花」と勘違いされた。また、暫らくすると繭から成虫に孵り少しグロテスクな姿の蛾が観察された。これも利用者にとっては「こげ茶色の花」と勘違いされた。「緑の花」の時も触ると動くので驚きの連続でしたし、「こげ茶色の花」(ヤママユ蛾)の羽根の脅し目玉の輝きに驚嘆致しました。
その緑の繭の表皮を利用して「天蚕繭のコサ―ジ」を作り、今年敬老の日に米寿を迎えられた方々にプレセント致しました。天然の緑色のコサ―ジは優しい色で清楚な胸飾りとなりました。
入居者たちは平均年齢86歳に達しておりますが「未だ未だ知らないことあって勉強になるない」とのお言葉を戴けました。
また、来春にはもっと多くの天蚕の幼虫を飼育しますので是非見学に来て下さい。但し、幼虫観察は4月末から7月上旬までですよ。
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食用菊の採取も間もなくかな?

2012-10-22 16:45:31 | 日記
 秋らしい透き通るような青空が広がっていて清々しい天候につられて花壇に出てみると食用菊の蕾が膨らみチラホラ咲き始めました。この食用菊は利用者達には大好評で採取の時から大変盛り上がります。ある方は「三倍酢で食べたいな」と言えば、ある方ぱ「私はお浸しで食べたいな」という。また、「こんなに良い香りがするのを食べるなんてもったいない」と言えば、もう一人が「だから良い香りのウンチが出来るじゃん」と、もう萼取り作業の時から華が咲くのであります。こんなに会話を弾ませる食べ物は中々ありません。この様に利用者達に手作業と共に料理会話をも楽しまれる食材は稀ですね。早く大きくなあれ。
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