欧州産ウナギがワシントン条約で輸出の制限の可能性が出てきた。
セブンイレブン等にはウナギを使った弁当などが値上がりするのかという、問い合わせがあると言う。(中国産ウナギを使っているらしい)
ウナギは南太平洋上で産卵、完全養殖は不可能であり、稚魚が河口にたどり着いた時に捕獲(このバイトはかなり良いお金になるらしいが)それを養殖業者が買い上げ大きくして出荷だが、数の安定性と手間と人件費により、ヨーロッパウナギの稚魚を買い付け養殖する方が安くつき、最近は中国で養殖し日本に輸出していると言う。
私自体あまりウナギは好きではないのだが、国内産の美味しいのならたまに頂きたいが・(かなりわがまま^^;)
ワシントン条約は、我々の職種とも直接関係が深く。昔からあった漢方薬がワシントン条約により輸出禁止されているものがある。
虎骨(ココツ):文字通り虎の骨で滋養強壮剤
犀角(サイカク):サイの角でハシカの特効薬と言われている
熊胆(ユウタン):ツキノワグマ,ヒグマの胆嚢で消化器の万能薬
麝香(ジャコウ):ジャコウジカの香腺から出る分泌物。強心、男性ホルモン用作用。香料のムスクはこれの事。
その他、昔は鼈甲(ウミガメ類の甲羅)の櫛も売っていたし、鯨の髭で作られた舌かきも絶品であった・・・・
希少生物、絶滅寸前の生物のまたこれらの使い方を論じるつもりはないし、自然保護や種の保護は最優先すべきなのは充分解っているしそれらを捻じ曲げる論議もしたくない。
我々薬業人の商業文化で、それらを間違いなく販売し消費者が使用していた時代があった事をのべたいだけである。
マグロに次いで、クジラ、北方産のカニ、タコそして安価なウナギも、日本人の水産食文化の危機的状況といっても過言ではないのでは?