全日本アートサロン絵画大賞展、写実表現部門で入選した2作品。
平面構成。
固有色を用いず、それに近い色で構成した。
反射光は趣味で色を変えているのではなくて、構成上の色面として配色している。
彩度13以上の配色で構成し、間に低彩度のグレイッシュなピーマンで緩衝材にした。
ピーマンは固有色である「緑」を使わずに、それに見える配色をしている。
構成を見せるため、描写は最小限にしている。
シンボルマークなどは、誰でも見えるように、可視性と視認性に優れている。
可視性と視認性を考えて描くと、見る人の距離をコントロールすることができる。
近づいてみてほしいときには細い線、遠くからも見てほしいときには太い線などが考えられる。
シュールな絵を描くには、無意識以上に意識が大切だ。
意識が弱いと、夢の中で絵を描かねばならなくなる。
無意識の扉の開け方は、書籍などに書かれていあるが、閉め方は書いていない。
無理にシュールの扉を開くのではなく、開いたことに感謝し、意識や意志を強めて、扉を閉めたほうがよい。
美術の教科書でも、実践ではなく、鑑賞のみなのも考えておく必要がある。
無理に描く必要はない。
想像力が暴走しないように、意識をしっかりと持つことが大切だ。
花影シリーズ。
カテドラル大聖堂のクリスマスコンサートへ行った。
東儀氏の演奏が天から降ってくるようで、そのイメージを作品にした。