輪郭線の正しい引き方というものはない。
図形や骨格を意識して線を引いていくということが考えられるが、もっと純粋に線を楽しんで引いてほしいというのが本音である。
クロッキーのように、純粋に線を追えたのなら、それはよい線だと言える。
クロッキーとは、短時間のうちに対象を画面の上に定着させることを言う。
しかし、よい線と似ている線は違う。
似せるというのは、理屈の部分が多いので、感性で引いたよい線にはなりづらい。
記号のようになってしまう場合さえある。
けれど、あらゆる制約から逃れて自由な線が引けたのなら、それはよい線なのである。
子供のように無心で、子供のような線が引けたならと、私も早描き、クロッキーの練習をしている。