お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

パーツという考え方を改める

2024-11-30 09:21:08 | 似顔絵教室談
似顔絵でパーツという言葉を使うのは好きではない。
目鼻口を部品のように見てしまうと、人間味が薄れてしまう気がする。
目にはまぶたがあり、鼻には小鼻があり、口には唇がある。
そうであるなら、目と鼻の間や、鼻や口の間にも言語化できない特徴があるはずだ。
便宜上、目鼻口と言っているが、その間のニュアンスも似せられるようにしたい。
目鼻口以外が似せられるのであれば、かなりの個性になり得る。
パーツを似せるということでいきづまってしまったのなら、いったんパーツという考え方をやめ、顔のニュアンスを観察してみるとよい。

似顔絵と余白

2024-11-30 09:15:14 | 似顔絵教室談
似顔絵を描くとき、余白のことも考えたい。
似顔絵は輪郭が大事だと言ってきたが、その外側の余白も見てほしい。
余白が少ないと厚かましい印象を与える。
余白が多いと、さみしい印象を与える。
余白でモデルの印象も変わるので、その特色を活かして描いてみてほしい。

似顔絵と明暗

2024-11-28 09:46:07 | 似顔絵教室談
似顔絵を描くときに、どこに明暗を用いるのかを考えることは大事だ。
主役を暗くするのか、背景を暗くするのかなど、線で下描きしているときにも考えておきたい。
強い明暗というと、ハイコントラストが浮かぶ。
ハイコンの場合は、造形的な正しさというよりも、白い画面と暗い部分とのバランスで見たほうが上手くいく。