ACミランの
本田圭佑選手の似顔絵を描いてみました。
筆ペンで描いて、PCで彩色しています。
【ヘタな似顔絵の研究実験】
絵を描く人は、上手になろうとする。
けれども、下手さを保とうとする人々もいる。いわゆる稚拙美。
また絵の価値観の破壊の意味もあるかもしれません。
そんな稚拙美を具体的に実験してみました。
表層的ではありますが、上手くはないと思います。
・太陽を描いてしまう。

なぜか空は青色で、太陽を赤く描いてしまう。
欧米の子供は、太陽を黄色く描いたりするそうです。
・歯を丁寧に描いてしまう。

歯を一本一本、丁寧に描いてしまう。
そのため、本数が足りなくなるので、大きく開けた口を描かなければならなくなる。
・手は、指が五本あればいい。

手の構造など、どうでもいい。
また、間接は描かない。
指が五本あることが大事で、これは商業イラストでも注意しなければいけないルール。
・遠近感がおかしい

基本的に、逆遠近で描く。
これは、下手という訳ではなく、様々な角度の状態を視覚化できるというメリットがある。
それを知らないで、中途半端な透視図法を学ぶと、ヘタからフツーの絵になってしまう場合がある。
・形状を把握できないボール

ボールなど、幾何学の形状を把握できないが、描いてしまう。
とにかく描いてしまうという強さがある。
・とってつけたような髪

髪をあとから描くため、とってつけたようになる。
また、後頭部という意識がない。
私も普通の似顔絵を描くとき、顔に目がいくようにあえて後頭部を削っている。
・ユニフォームやシューズ等に対する異様なこだわり

なぜか、模様やシューズなどは、正確に描こうとする。
その際、遠近感は無視されるが、線の本数など、数が重要になる。
そして完成!!
まだまだ、上手さはあるけれど、ヘタな方向性には近づいていると思います。
「どれだけ立体的に表現できるか?」
が絵の上手さだと思っている人もいますが、
「何を表現したいか?」「表現したいことができているか?」
という視点に立つことも必要な気がします。
そういう意味では、このような似顔絵も、立体重視の人たちの基準で、その言葉を借りると、「上手い絵」になるのかもしれません。
P.S
肝心なポイントを忘れていました。
・あまり似ていない。
似せる能力があまりない。これは主観的イメージ重視で描けば、共感されにくくなり、結果的に似なくなりますね。
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