「似顔絵を描いて何のメリットがあるか?」
一番に言えるのが、「今見えている世界が変わる」ということです。
リアルなデッサンなどは、「今見えている世界」をそのまま忠実に再現する技術が身に付きます。
その技術に、「上手い」という感心を覚えると思います。
それはそれで素晴らしいことです。
一方、(誇張のある)似顔絵を描いていると、「今見えている世界」が、「変わって見える」のです。
「モデルの写真と全く違う絵なのに、似て見える」という不思議な現象がおきます。
その驚きに、最初は不安を抱いたり、混乱するかもしれません。
けれどそれは、「今見えている世界」ではなく、「もう一つの見えている世界」を発見した瞬間でもあるのです。
「上手い」という感心ではなく、「もの凄い」という感動や感激があるのです。
「今見えている世界」を忠実に再現する写実的な似顔絵も面白いですが、
「今見えている世界」が変わる、自分の視点が変わる瞬間も、ぜひ味わってほしいです。
私は似顔絵職人として、「新しい画風を発見する=今見えている世界が変わる発見」を人より多くしてきたかもしれません。
そのなかで、新しい似顔絵が描けるようになるだけでなく、ものの考え方や社会の見方も、変わってきたように思います。
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一番に言えるのが、「今見えている世界が変わる」ということです。
リアルなデッサンなどは、「今見えている世界」をそのまま忠実に再現する技術が身に付きます。
その技術に、「上手い」という感心を覚えると思います。
それはそれで素晴らしいことです。
一方、(誇張のある)似顔絵を描いていると、「今見えている世界」が、「変わって見える」のです。
「モデルの写真と全く違う絵なのに、似て見える」という不思議な現象がおきます。
その驚きに、最初は不安を抱いたり、混乱するかもしれません。
けれどそれは、「今見えている世界」ではなく、「もう一つの見えている世界」を発見した瞬間でもあるのです。
「上手い」という感心ではなく、「もの凄い」という感動や感激があるのです。
「今見えている世界」を忠実に再現する写実的な似顔絵も面白いですが、
「今見えている世界」が変わる、自分の視点が変わる瞬間も、ぜひ味わってほしいです。
私は似顔絵職人として、「新しい画風を発見する=今見えている世界が変わる発見」を人より多くしてきたかもしれません。
そのなかで、新しい似顔絵が描けるようになるだけでなく、ものの考え方や社会の見方も、変わってきたように思います。
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工房 風里花の店主からの依頼で、似顔絵の画風を20種類にする計画があります。
なんでも、怪人二十面相なのだそうです。
画風を増やすのは難しくないけれど、席描きのときは画風を描き分けるのが大変です。
同じモードで描けない。
気持ちよい状態のままで描くことができない。
自分であみ出した練習方法として、
「カラオケで、クロスオーバーし続ける」
というのがあります。
演歌→伊民謡→童謡→フォーク→ヨーデル…などを歌い続ける。
結局、「画風を換える」というのは手の使い方ではなく、
脳の使っている場所を換えるということだと思うんです。
歌で言うと、声帯の位置のような。
画風を増やす方法は、
「今、自分の(無意識に)否定している描き方を肯定できるか」
だと思います。
おそらく、対極の「自分にとって気持ちの悪い状態」を維持して描く必要があります。
当然、描いていて心地よくないこともあり、
価値感を反転しなければいけない場合も。
デメリットばかり言ってしまいましたが、
メリットは、似顔絵を立体的、空間的把握ができるようになること。
自分の無意識を開拓できることですね。

※工房 風里花の店主の似顔絵
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なんでも、怪人二十面相なのだそうです。
画風を増やすのは難しくないけれど、席描きのときは画風を描き分けるのが大変です。
同じモードで描けない。
気持ちよい状態のままで描くことができない。
自分であみ出した練習方法として、
「カラオケで、クロスオーバーし続ける」
というのがあります。
演歌→伊民謡→童謡→フォーク→ヨーデル…などを歌い続ける。
結局、「画風を換える」というのは手の使い方ではなく、
脳の使っている場所を換えるということだと思うんです。
歌で言うと、声帯の位置のような。
画風を増やす方法は、
「今、自分の(無意識に)否定している描き方を肯定できるか」
だと思います。
おそらく、対極の「自分にとって気持ちの悪い状態」を維持して描く必要があります。
当然、描いていて心地よくないこともあり、
価値感を反転しなければいけない場合も。
デメリットばかり言ってしまいましたが、
メリットは、似顔絵を立体的、空間的把握ができるようになること。
自分の無意識を開拓できることですね。

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