来春4月の開校を目指す和歌山南陵高校
日高川町和佐の南山スポーツ公園隣接地に、来春4月から学校法人南陵学園(静岡県掛川市)が、私立「和歌山南陵高校」を開校する。同地には国際開洋二高校があったが、平成24年度から生徒募集を行わず、休校措置を執っていた。経営母体は、完全に学校法人南陵学園に移行しており、来春から「和歌山南陵」という新たな学校で出発する。全日制で進学、普通、スポーツの3コースを設けるほか、通信制の開設に向けた申請も行っているという。
南山スポーツ公園野球場の南東に位置する高台にあった国際開洋第二高校は、平成22年度に「国際開洋学園」から経営母体を「南陵学園」に完全に移行した。「国際開洋学園」の名称も「南陵学園」に変更され、静岡県の開洋第一高校は「南陵学園菊川南陵高校」に改名。日高川町の開洋第二高があった施設は「和歌山南陵高校」の校名となる。
来春の開校が約半年後に迫る中、学園では平成28年4月開校と明記した学校案内も作製。和歌山校の校長を兼務する菊池伸幸理事長ら学園関係者が日高川町に開校のあいさつに訪れるなど準備を着々と進めている。
和歌山南陵は「全日制」と「通信制」での開校を目指し、学校案内には普通科で「進学」「普通」「スポーツ」の3コースを設け、静岡県の菊川南陵高校と同様に、硬式野球やサッカーを中心に陸上競技や空手などを強化部活動とする方針を示している。両校の野球部総監督として元吉備高校の林宣男氏、和歌山校の監督には兵庫の強豪・報徳学園野球部出身者、サッカー部は菊川校の校長を務める元Jリーガーの金澤大将氏が総監督、監督にもJリーグ関係者の招へいを進めるているという。
同校が開校する施設にあった旧開洋二高校は、元衆院議員の井脇ノブ子さんが昭和59年に財団法人「国際海洋学園設立準備財団」を設立し、初代理事長に就任。平成2年に日高川町(旧川辺町)和佐の現地に設置が許可され、同年4月に「和歌山国際海洋高校」として開校した。その後、開洋二に校名を変えたが、平成21年の衆院選で井脇さんが落選し、平成22年3月末に理事長を辞職。同年4月、静岡県で介護福祉施設など多方面で事業を展開している学校法人南陵学園の菊地氏が理事長に就任した。
その他の主なニュース
● 全国高校陸上選抜ハンマー投げで桑原翠さん(日高高校)3位
● 和歌山、京都と東京で県内最大級の企業面接会、3日スタート
● 近畿小学生バレー大会で名田ソレイユがブロック優勝
● 日高川町の空き家撤去に補正予算計上