公民館隣に建設が進む拠点施設
国の過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業に採択された日高川町の三百瀬区で、「遊休農地を活用した農業活性化とコミュニティ強化による集落元気づくり」をテーマにした活動が本格化。三百瀬公民館に隣接する活動拠点となる施設の建設も順調に進んでおり、10月初めにも完成し、10月4日には地元農産物を販売する初の朝市の開催が決まった。地域が一体となった農業活性化などで三百瀬を元気づける。
三百瀬集落ネットワーク圏は、地元の20~30歳代の若者を中心にした「三百瀬元気づくりの会」が事業主体となって活動をスタート。活動拠点となる施設を三百瀬公民館東隣に整備(約800万円)しているほか、都市住民への遊休農地貸し出し、遊休農地を活用したコンニャク芋などの栽培で特産物の開発や地域農産物の販売所開設、伝統行事(紀道祭のだんじり等)の継承活動と子育て支援の4本柱で取り組んでいる。
活動拠点施設は、7月に着工。工事が順調に進んでおり、来月初めに完成を迎える。10月4日午前9時からは、同施設前で、初の朝市を開き、地元で採れた農産物を販売。地元若中による獅子舞などで施設の完成も祝う。
貸し遊休農地の整備も進み、すでにジャガイモを栽培をし、11月には町を通じて都市部の住民などを対象にした収穫体験の開催も予定しており、貸し農地をPRする。特産品の開発では、来春から「コンニャク芋」の栽培開始に向けた準備を進めているほか、「サトイモ」「サイパンイモ」「ニンニク」を加えた4品種の作物を特産品に育てようと、地域で栽培を推進していくという。伝統文化の継承では16日から秋祭りの練習も始まり、DVDの作成などに取り組む。
同支援事業は、県が同町寒川など過疎生活圏単位で取り組んだ過疎地域再生・活性化支援制度を国に創設提案して制度化されたもの。今年度は全国で40件、県内で那智勝浦町太田と三百瀬の2件が採択され、三百瀬集落圏の事業に満額の1450万円が交付される。
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