全試合一本勝ちで優勝を飾った久保井さん
平成29年度全日本カデ柔道体重別選手権大会は9日、大阪府門真市の東和薬品RACTABドームサブアリーナで開かれ、印南町出身で京都文教高2年、久保井仁菜さん(16)=切目小-松洋中=が女子44キロ級を制し同大会初優勝を飾った。全国規模の優勝は昨年9月のJOCジュニアオリンピック全日本ジュニア柔道体重別選手権大会に続いて2回目で、3年後の東京オリンピック出場など今後さらなる活躍が期待される。
同大会は全日本柔道連盟が主催するカデ(大会開催年の12月31日時点で15歳以上18歳未満)のジュニア選手による全国大会で男女各階級に全柔連から選抜された10人前後が出場。女子44キロ級は選抜された高校生8人がトーナメント戦で競った。
久保井さんは初戦、吉田さくらさん(北海道・札幌北斗高1年)に縦四方固めで1本勝ち。続く準決勝は宮城杏優菜さん(沖縄・沖縄尚学高1年)と対戦。初戦に続き得意の寝技に持ち込み上四方固めで1本勝ちを収め昨年に続いて2年連続で決勝へと駒を進めた。河端悠さん(愛知・大成高1年)との対戦となった決勝も攻め続け優勢。残り時間も少なくった開始から4分すぎに寝技へと持ち込み肩固めを決めて見事な1本勝ちで制し、昨年準優勝の雪辱を果たした。全試合を寝技で一本勝ちの久保井さんは、減量の影響もあり試合内容としては満足していないとしながらも「決勝は残り時間がわずかで抑え込まなくても勝てたが最後まで一本にこだわってやりきったのがよかった」と喜んでいる。
優勝した久保井さんは今年8月にチリ・サンティアゴで開催される世界カデ選手権に日本代表選手として出場する権利を得たが、インターハイ(全国高校総体)と時期が重なるため世界大会には出場せずインターハイ(48キロ級)での全国制覇をめざす。3月の全国高等学校柔道選手権大会で準々決勝で敗退しており「シニアの階級の48キロ級で勝っていけるように頑張りたい。インターハイで選手権のリベンジも果たしたい」と闘志を燃やしている。
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