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御坊市協働支援事業 「舞妃蓮」「大賀蓮」「花しょうぶ」の3事業採択 〈2017年4月23日〉

2017年04月24日 08時30分00秒 | 記事

舞妃蓮をPRするパンフなど作成

大賀ハスが咲く「五反田・蓮池」

6月開園の「とび山花しょうぶ園」


 御坊市は「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、市民のアイデアやパワー、NPOやボランティア団体が持つ先駆性や専門性をまちづくりに生かそうと、平成28年度に「協働支援事業~オール御坊のまちづくり」を創設。初年度は「地域資源の発掘・発信」をテーマに公募し「舞妃蓮」「大賀蓮」「花しょうぶ」の3事業を採択し、それぞれの団体に補助金20万円を交付し、提案事業を実施した。5月から6月にかけて関連イベントも行い「花のまち」を市内外に情報発信する。29年度は別のテーマを決め、8月ごろから提案団体を公募する。

 初年度は塩屋町の「舞妃蓮保存会」(阪本尚生会長)、藤田町の「北吉田蓮保存会」(佐竹成公会長)、野口の「とび山花しょうぶ園」(浅井了二園長)の3団体を採択し、それぞれ提案事業に取り組んだ。
 舞妃蓮保存会はハス博士として知られる元日高高校教諭の故・阪本祐二氏=御坊市=がつくった「御坊生まれの舞妃蓮」を普及啓発しようと、平成20年に北塩屋中山団地近くの休耕田にハス池を整備し、毎年撮影会、フォトコンテストを開催。アメリカ・テキサス州オースティン市や愛知県愛西市に分根するなどの活動も続けている。
 協働事業は「御坊生まれの舞妃蓮広報戦略」をテーマに舞妃蓮の生い立ちや皇室との関わりなどをまとめたリーフレット2種類あわせて6000部(一部英語版も作成)、阪本氏の功績などをまとめたパンフレット500部を作成した。リーフレットはJR駅や高速道路サービスエリア、観光施設、6月中旬に開く撮影会などで配布。パンフレットは図書館や公民館など文化施設に配布し、観光名所として誘客促進に努める。
 北吉田蓮保存会は吉田八幡神社近くの休耕田に日本庭園風の「舞妃蓮の郷蓮公園」を整備し、昨年6月にオープン。近くには大賀ハスを植えた「五反田・蓮池」も整備し、蓮を通じての情操教育やまちおこしに努めている。
 協働事業は「御坊市を蓮の街に」をテーマに池で採取した大賀蓮の種子とプラスチック製の鉢60セットを市民に配布し、軒先に飾ってもらうことで市内各所で蓮の花を見られるようにし、花のまちをPRする。週明けの24日から先着順に希望者を募集し、5月7日に同蓮公園で配布するとともに育て方を説明する。問い合わせ、申し込みは佐竹会長(携帯電話090・8793・9402)へ。
 とび山花しょうぶ園は平成24年に設立。休耕田の活用、穏やかに癒される生き生きとした地域づくりにつなげようと、野口地内の休耕田を活用して花しょうぶ園を整備。約45品種あり、5月下旬から7月下旬まで楽しめる。
 協働事業は「とび山花しょうぶ園発信事業」をテーマにボランティアを募集し、10人が草刈りや肥料やりなど作業を手伝った。ボランティアには認知症患者らも参加し「今後も手伝いたい」と喜んでいたという。6月1日からオープンし、18日午前9時から「花しょうぶ祭り」を開き、以前から育てている苗や珍しい苗の販売、植栽指導などを行い、開花シーズンが同じ蓮と連携して「花のまち」をアピールする。


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