紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町長選、無風も久留米陣営は引き締め 〈2017年4月21日〉

2017年04月21日 08時30分00秒 | 記事

久留米氏後援会事務所


 日高川町長選挙(5月16日告示、21日投開票)は、告示まで1カ月を切り、週明けの25日には立候補予定者説明会が行われるが、依然として出馬表明しているのは新人の農業、久留米啓史氏(60)=江川・無所属・前町公室長=だけの無風状態が続いている。無投票が濃厚となる中、同陣営では町内23カ所でミニ集会を開くとともに23日には後援会事務所開きを行い、選挙戦を想定した気を引き締めながらの前哨戦を展開している。

 平成17年5月1日に誕生した日高川町。5月28日に任期満了を迎える町長選挙は、新町誕生後まもなく初めての町長選が行われ、旧川辺町と旧中津村の前職首長同士の戦いで笹朝一氏が約2800票の大差で初当選した。笹氏が1期で勇退した平成21年は、新人同士の一騎打ちで元観光協会長の玉置俊久氏が約1000票差で当選。3度目となった4年前の選挙戦は現職と、新人で元町公室長の市木久雄氏の戦いとなり、市木氏が4233票を獲得し、4年前とは逆に現職に1000票近い大差をつけるなど過去3度ともに激しい選挙戦で町長が1期で交代する町政運営が続いている。
 過去3回とは違い、任期満了の半年前になっても新人の噂が聞かれず、現職の市木久雄町長の無投票再選もささやかれたが、体調不良を理由に再選出馬を断念。町公室長として町長の側近だった久留米氏が出馬に名乗りを挙げた。久留米氏は、市木町長の事実上の後継者としてミニ集会などでも町民を最優先した町政運営の継承を訴えている。
 同陣営では、11日の高津尾地区を皮切りに19日までに8回のミニ集会を開催。20日の和佐、松瀬など5月5日までに川辺地区全域で15カ所、中津地区は旧小学校単位の5カ所、美山地区でも3カ所に予定を増やし、久留米氏本人が政策目標を訴えながら支持拡大に務めており、23日には後援会事務所開きを行い、陣営の気運を高める。
 久留米氏の後援会では、後援会員の募集にすでに有権者の半数に迫る4000人以上が集まり、盤石の体制を固めつつあるが、三村康雄後援会長は「町民の皆さんからも無投票ではとの声を聴くが、選挙戦になると考えて活動を続けており、このまま気を緩めずに支援を呼びかけていきたい。ミニ集会に1人でも多くの人に足を運んでいただき、予定者本人と政策目標を知ってもらえるようにしたい」と話している。
 町長選挙の立候補予定者説明会は25日午後2時から役場3階会議室で開く。去る3月1日現在の選挙人名簿登録者数は8567人(川辺地区5328・中津地区1742・美山地区1497)。


その他の主なニュース

 台湾の高校生が印南町で民泊、着付けやお茶など日本文化に触れる

 日高川町生活研究グループ連協が家庭料理を調理し市木町長と食事楽しむ

 22~23日 白崎エンデューロin由良、自転車レースに216人エントリー

 小薮三枝子(美浜町)木下澄子(御坊市)さん、国体グラウンド・ゴルフ県代表に