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御坊市議選に共産・小川春美さん(元教師)出馬表明 〈2018年8月11日〉

2018年08月11日 08時30分00秒 | 記事

チーム「共産党」で活動の楠本、小川、田端各氏(左から)


 来年の統一地方選トップを切って1月に執行される御坊市議会議員選挙(定数14・欠員1、任期満了1月25日)に、日本共産党公認で党御坊市委員会女性運動責任者の小川春美さん(60)=島、無職=が10日、出馬表明した。新人の出馬表明は初めて。小川さんは38年間教師を務め、母親運動リーダーとしても活躍。前市議で来春の県議選御坊市選挙区から出馬する楠本文郎氏(63)=塩屋町南塩屋=の後継者として現職の田端卓司市議(68)=当選2回、名田町野島=と2議席確保を目指す。

 10日に市役所で3人そろって記者会見。田端市議が「チーム『共産党』として田端、小川、楠本の3人で市政、県政で『市民が主人公』の政治を進めていきたい」と紹介。楠本氏が「私の後継者として私と同じ教師畑で、今の市議会にいない女性の候補者を探した。御坊市内の小学校で21年間、教師を務め、地域性はよく知っている。母親運動のリーダーとしても活躍しており、女性の視点を市政、議会に生かしてほしい」と激励した。共産党の女性市議は田端範子さんが平成7年から4期16年務めた。
 小川さんは旧美山村串本生まれ。南部高校、中京女子大学卒。昭和55年から小学校講師を務め、61年に教諭に採用され、湯川、塩屋、内原、畑、御坊小に勤務し、今年3月に定年退職。この間、市母親大会連絡会事務局長を約30年間務め、県母親大会の運営に携わりながら母親の願い、要望を聞き、行政と交渉するなど運動してきた。日高川町小熊で夫、一男一女の家族と暮らしていたが、出馬にあたり、先月下旬から島に住居を移した。
 小川さんは「38年間の教師生活の大半を御坊市内の小学校で勤めさせていただいた。教師生活、母親運動の経験を生かし、子どもたちが安心して学習できる環境整備、市民の皆さまが安心して暮らせるまちにするため、全力で頑張ります。市政についての意見を聞く市民アンケートをとり、現場の声、女性の声、市民の皆さまの要望、暮らしの願いを議会、市政に届けたい」と抱負を述べた。
 市議選に向け、現職13人は全員出馬すると見られ、共産党が前職に代わる新人を擁立したことで、いまのところ定数ちょうどの計算。新人は旧御坊町などから数人のうわさが出ており、今後具体化しそう。前回の選挙でも激戦となった旧御坊町、保守系議員の空白区となっている名田町、大票田にもかかわらず現職議員の少ない湯川町での動向が注目される。


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