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小泉航平捕手(大阪桐蔭)全試合フル出場で春夏連覇、侍ジャパンU18代表入り 〈2018年8月23日〉

2018年08月23日 08時30分00秒 | 記事

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会の決勝戦が21日、阪神甲子園球場で行われ、大阪桐蔭(北大阪)が13-2で金足農(秋田)を圧倒し、夏5度目の優勝を飾った。大阪桐蔭の小泉航平選手(3年)=河南中、日高マリナーズ出身=は、決勝戦でも5回に中前適時打を放つなど攻守に活躍。初戦から全6試合、8番・捕手で先発フル出場を果たし、最強世代と言われる大阪桐蔭の不動の正捕手として史上初の2度目の春夏連覇という偉業を成し遂げた。また、9月に行われるアジア選手権の「侍ジャパン」U18代表入りも決まった。

 大阪桐蔭が金足農の好投手・吉田を初回から攻略し、3点を先制。2回には決勝戦のこの日、18歳の誕生日を迎えた小泉選手に3塁側アルプス席からバースデイソングが贈られる中で第1打席に立った。大阪桐蔭は4回にも3点を加えて6-1とリードすると、5回には打者一巡の猛攻。2点を加えたあとの1死2塁で第3打席目を迎えた小泉選手は、外角の変化球に食らいつき、夏の甲子園初となる中前適時打を放って9点目を挙げた。1打席目が捕邪飛、5打席目は三振に倒れたが、第2、第4打席に四球を選ぶなど3度出塁。守ってはエース柿木を好リードし、2失点完投を支えた。最後の打者を右飛に打ち取ると、マウンド上で歓喜の輪に加わり、人差し指を空に向けた。
 初戦の作新学院(栃木)戦から6試合全てに8番・捕手でフル出場。3回戦の高岡商(富山)戦以外の5試合で安打を放ち、今大会は20打数の5安打。小泉選手は「大阪予選から厳しい戦いが続いたが、目標にしていた春夏連覇を達成できてうれしい。地元の皆さんにも声援を頂き、感謝しています」と満面の笑みを浮かべた。
 両親の尚志さん(48)みちるさん(49)も3塁側アルプスから懸命の声援を送り、父・尚志さんは「まだまだ実感は湧かないが、本当にすごいことをやってくれた。全試合フル出場で投手陣を良くリード出来たと思います。全日本では日の丸を背負って良い経験をしてほしい」と話し、史上初の偉業を喜んだ。中学時代に所属した日高マリナーズの前田忠紀代表もアルプスに足を運び「本当にうれしい。超一流の投手をリードしてフル出場したのはチームの信頼が厚いということ。全日本にも選ばれ二重の喜びです」と話した。
 日本高野連は決勝戦後、9月に宮崎県で開催する第12回BFA U18アジア野球選手権大会の日本代表「侍ジャパン」の最終メンバー18人を発表し、小泉選手は初の日本代表に選ばれた。背番号は「10」。日高地方からは、いずれも日高マリナーズ~智辯和歌山出身で、ヤンキースの田中将大投手らとともに選ばれた廣井亮介選手=御坊市出身=、中日ドラゴンズで活躍する岡田俊哉投手=美浜町出身=の2人が過去に全日本入りしており、3人目の快挙。


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