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県福祉事業団が印南町に障害者グループホーム建設へ 〈2020年9月9日〉

2020年09月09日 08時30分00秒 | 記事


整地を終えた無償貸与する町有地


 印南町に障害者が入所する「グループホーム」の建設を計画している社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)は、近く1期工事に着手する。計画では印南町が無償貸与する用地に1期での施設建設に続いて、グループホームをもう1棟と、重度障害者の入浴などを行う生活介護施設も整備する。建設に入る1期のグループホームは今年度中に完成、来春の供用開始をめざしている。

 グループホームは数人の障害者が一定の経済的負担をし共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行う施設。
 町は日裏勝己町長が3期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』の希望をもてるまちづくり」の中に、障害者(児)が安心して暮らせるよう、各種施策(障害者グループホーム建設等)の充実を図るとうたっており「福祉の充実につながる」と誘致を進め、平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地の町有地1662・46平方メートルを整地し、事業団に無償貸与して建設を後押した。
 グループホームは1060・50平方メートルの用地に2棟の建設を計画。近く着手する1期工事のグループホームは延床面積250平方メートルに、浴室やトイレも備えた障害者が入居するワンルーム型の居室のほか、キッチンやリビング、ダイニングルームも設ける。定員は7人。2期工事で建設のグループホームは、延床面積283・36平方で計画、定員は1期と同程度を予定しており、さらに601・96平方メートルの用地に重度障害者が入浴できる専用の機械浴室やデイルームなどを備えた生活介護施設も整備する計画で1期工事完成後、順次建設する予定だ。
 建設を進める社会福祉法人和歌山県福祉事業団は同町西ノ地、切目社会教育センター近くで障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」を運営。同施設も町が用地を無償貸与している。機械浴室など生活介護施設は備えているが、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震への備えとして高台の住宅跡地へ移設する計画。


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