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御坊市 未完成の都市計画道路5路線 存廃検証 今年度末に見直し案 〈2020年9月20日〉

2020年09月20日 08時30分00秒 | 記事


 未着手の藤井地内、道成寺天田橋線


 御坊市は、昨年度から都市計画道路の見直しに着手し、早ければ今年度末に見直し案をまとめる。9路線のうち、未完成区間のある5路線を対象に社会情勢の変化、公共事業投資の観点から必要性や実現性を検証し、存続・廃止路線を決める。計画幅員(7~16メートル)は路線ごとに決めているが、未完成の路線は民家が密集しているなど実現性が乏しい区間が多く、かなりの区間が廃止対象になりそう。案がまとまれば、パブリックコメントを募集した上で来年度に決定する。

 都市計画道路路線を載せた都市計画マスタープラン(平成15年度策定)が令和5年度におおねむ20年間の計画期間を終えるため、今後、新たなプランづくりに向け、昨年度から3カ年計画で都市計画道路の見直しに着手。都市計画道路は9路線あり、完成済みの駅前新川橋線(JR御坊駅前~花ご坊前、870メートル)下財部出島線(ロマンシティ御坊店前~野口新橋、2・1キロ)斉前天田橋線(国道42号、3・1キロ)4車線化工事中の湯浅御坊道路(13キロ)を除く5路線が見直しの対象となっている。
 5路線ごとに必要性や有効性、効率性、時代適合性などを検証しながら存廃路線を決める。現在は現状把握、問題点や課題の整理を行っており、年内に交通量調査を行った上で将来交通量の推定、必要性の検証・評価などを行い、今年度末にも見直し案をまとめ、来年度でパブリックコメントを募集し、最終決定。存続する場合も計画幅員やルートを見直すことがある。
 5路線は吉原道之瀬線(1・9キロ)斉前紀伊御坊天田橋線(2・8キロ)駅前吉原線(5・1キロ)道成寺天田橋線(4・2キロ)大浜通線(960メートル)。吉原道之瀬線は市立体育館から商店街交差点まで整備済みだが、同交差点から日高高校前を通り、18メートル道路に抜ける区間は未着手。斉前紀伊御坊天田橋線は斉橋交差点付近から北出病院西交差点まで整備済みだが、そこから商店街を南下し、堤防道路に向かう区間は未着手。
 駅前吉原線はJR御坊駅前から18メートル道路を南下し、薗地区津波避難タワーから商店街方向に向かう区間は整備済みだが、茶免橋付近の商店街を横切り、国道42号に抜けて美浜町吉原地内に通じる区間は未着手。道成寺天田橋線はひまわり団地前から堤防道路と18メートル道路交差点までの区間は事業中だが、野口新橋から藤井地内を通り、道成寺山門前までの区間は未着手。
 この4路線は昭和30年~40年代に路線決定されたもので、当時から環境が大きく変わっている。特に未着手区間は、民家や商店が密集するなど実現性の乏しいルートが多く存在しており、今回の見直しではかなりの区間が廃止の対象に上がりそう。また、美浜町に通じる路線は町側と協議を行う。残りの大浜通線は商店街交差点から島会館前交差点までおおむね整備している。


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