爆破予告のあった御坊市役所
18日午後10時37分に御坊市役所の公式ホームページ内の問い合わせフォームに「24日午後3時に時限爆弾を作動させる」との爆破予告があった。6月ごろから全国的に類似の爆破予告が頻繁に発生しているが、実際に事件に発展していないことから24日は通常通り開庁するものの、万が一に備え、市民に予告時間帯の前後は「できるだけ来庁は控えて」と呼びかけている。御坊警察署にも通報し、警備を強化するとともに不審物チェックなど安全対策に万全を期す。
20日朝に新規採用職員一次試験のため、出勤した総務課職員がホームページの問い合わせフォームに爆破予告の投稿があるのを見つけた。氏名、住所、メールアドレスを記載し▽24日午後3時に市役所2階物置に仕掛けた時限爆弾を作動させて職員と住民を殺害する▽その後、アサルトライフルを持って庁舎に入り、生き残った人間を殺害する▽命が惜しければ30BTC(ビットコイン)を送ること-と書き込んでいるほか、特定の複数個人名、住所等を狙った書き込みもあったという。
すぐに警察に通報し、20日中に警察とともに2階を中心に市役所や周辺の主だったところを点検し、不審物が置かれていないことを確認したあと、三浦源吾市長を中心に今後の対応を協議した。滋賀県内の7市町、徳島県内の7市町をはじめ京都府や宮城県、山形県の複数自治体など全国的に類似の爆破予告が頻繁に発生しているが、実際に爆破が発生したなど被害報告がないため信憑性が低く、9月に入り爆破予告のあった自治体では予告日も開庁している自治体が大半であることから24日は通常通り開庁、業務を行うことを決めた。
ただし、万が一に備え、23日と24日も庁舎や周辺に不審物が置かれていないか、常に職員がチェックするとともに、24日は警察が警備を強化し、職員が庁舎の出入り口などで警戒に当たるほか、市消防の消防車も待機させる。24日午後1時30分、3時30分から市役所で予定していた御坊応援商品券の取扱店説明会、同日午後に予定していた高収益作物次期作支援交付金申請をいずれも別の時間帯・日に振り替えて対応する。
市総務課は「市民の皆様に大きな混乱を招かないことを第一に考え、安全には最善を尽くしますが、24日午後3時前後の来庁は、できるだけ控えて下さい。万が一に備え、庁舎内や周辺で不審な物を見つけたときは市役所か御坊警察署に連絡して下さい」と呼びかけている。同課によると、警察で投稿フォームのIPアドレスを追跡するなど犯人の特定、捜査を行っているという。
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