ワクチンの接種を受ける高齢者
65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が印南町で1日、御坊保健所管内トップを切って始まった。印南町体育センターで2日との両日で計480人が接種を受けた。医師や看護師をはじめ、職員も2日間で全員体制で対応。悪天候に見舞われたが、会場の進行はスムーズで大きなトラブルはなかった。コロナ終息への切り札として期待されるワクチン接種はいよいよ本格化。高齢者を対象に日高町でも6日から始まり、由良町で7日、御坊、美浜、日高川の3市町は8日からスタートする。
高齢者を対象とした集団接種は印南町では1、2の両日と8日、15日の日程で行い、計960人が接種を受ける。対象者は3075人で希望者に順次接種を進める。2回目の接種は3週間後から。
先日のシミュレーション(模擬実験)で動線や手順など確認し、スムーズに接種できるよう人員を増員。医師3人、看護師4人、職員約50人で対応した。保健師が予診表を確認したあと、医師が「体調悪くないですか」「飲んでる薬は何ですか」などと問診しワクチンを肩のあたりに打っていった。接種後、経過観察したが、2日間の両日で体調の不調を訴える人はいなかった。進行は接種を受ける人の流れが詰まることもなく、終始スムーズ。初日はあいにくの天候となったが、会場内外での案内や受付も献身的な対応で円滑に進んだ。1人キャンセルが出たが、キャンセル待ちの高齢者に接種し対応した。1番に接種を受けた片岡秀子さん(96)は「痛いと思っていたが痛くなかった。2回目の接種があるがひと安心。コロナが早く終息してほしい」、木下栄太郎さん(89)は「外出しないようにしていたが、ワクチンを打ったので健康のためにも少し出掛けてみようかなと思います」と話した。日裏勝巳町長は「職員に緊張感をもってやっていただいている。町民の皆さんに少しでも早くスムーズに接種を受けていただけるようにしていきたい」と話した。
日高町は6日から、町ふれあいセンターで行い、60人が接種。同町の65歳以上の高齢者は2367人でうち接種希望者は1934人で、今後も、国から発送されるワクチンが確保され次第、基本的に木曜日、土曜日にそれぞれ60人、日曜日は100人として7月31日まで順次、高齢者の優先接種を進める。
事前に送付している接種券と予診票(必要事項を記入)、健康保険証など本人確認できるものを持参して同センターを訪れるよう注意喚起。町担当者は「事前にかかりつけ医に必ず相談し、接種を受けるか検討してほしい」と話している。
ワクチン接種方法や詳しい日時等の問い合わせは、役場内の町コールセンター(電話52・7006)、ワクチンの効果や副反応に関する相談は県コールセンター(電話073・441・2593)へ
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