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日高川町長選 久留米氏が連続無投票再選 〈2021年5月13日〉

2021年05月13日 08時30分00秒 | 記事


妻・久美子さんとともに再選を喜ぶ久留米啓史氏


 任期満了(5月28日)に伴う日高川町長選挙は11日に告示し、午後5時の立候補届け出締め切りまでに現職、久留米啓史氏(65)=江川・無所属=のほかに立候補者はなく、久留米氏の連続無投票再選が決まった。久留米氏は支援に感謝するとともに、1期目と同様に、人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つを強く押し進めると決意を述べた。

 1日だけの選挙戦を終えて選挙事務所に到着した久留米氏を、中村一人・日高振興局長はじめ管内7市町の首長、地元選出の県議や国会議員秘書、周辺市町議会議員など約50人の来賓と支持者約50人が拍手で迎えた。午後5時の締め切りで無投票当選が決まったことが伝わると、「おめでとう!良かった」の声が聞かれたが、新型コロナ感染症拡大防止に配慮して万歳や花束贈呈、来賓の祝辞もなく妻・久美子さん(64)らとともに乾杯だけで静かに当選を祝った。
 三村康雄後援会長が「皆さんのおかげで無事当選することが出来た。これから4年間、町のために身を粉にして頑張ってくれると思う」と話し、久留米氏も「皆様のお陰で2期目への第一歩を頂けた。言葉にならないが、本当に町民の皆様に感謝したい」と感謝した。
 1日だけの選挙戦を振り返って久留米氏は「町内を一巡して、町はとても広いと再認識した。この広い中に1万人が暮らし、その広さ故に、川辺、中津、美山では全く状況が違う。全ての人に共通する課題は人口をいかに維持するか。そのためには人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つにつきると再確認し、1期目と同様に強く押し進めたい」と話した。
 2期目に向けて具体的な施策などは示さなかったが「町を活性化させるためには多くの人に来て頂くことが大前提になる。南山陸上競技場、屋内テニスコートだけでなく、町内に共通する豊かな自然をキーワードに何かを絡めて生みだしていく必要がある。高速の4車線化と川辺ICフル化、町にとって最も利便性が高まるチャンスの時でこれを生かして町が良くなる方向を住民の皆様にも考えて頂き、一緒に歩んでいきたい」と決意を述べた。
 久留米氏略歴 丹生中、日高高、東邦大理学部卒業。昭和54年に旧川辺町職員となり、合併後は日高川町の保健福祉課長、総務課長、平成27年4月から公室長を務め、平成30年2月に退職して同年5月の町長選で初当選した。
 当選証書交付 日高川町選挙管理委員会は、17日午前10時から町役場本庁3階会議室で、町長選当選者の久留米啓史氏に当選証書を交付する。


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