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印南町 消波ブロックの据え置き作業始まる 切目海岸の越波対策で4千個積み増し 〈2021年5月18日〉

2021年05月18日 08時30分00秒 | 記事


越波対策で消波ブロックの据え置き作業が始まる


 印南町が、同町西ノ地地内で進めている切目海岸の越波対策で消波ブロック(テトラポット)を積み増しする切目漁港海岸高潮対策事業は、今年度から消波ブロックの据え置き作業が本格的に始まった。同事業は令和元年度から着手、5トンの消波ブロック4000個を防潮堤側の延長340メートルに積み増しする計画で、来年度中の工事完了をめざす。

 現場では、すでに2トンの消波ブロック数千個を設置するなど高波対策を施しているが、大型の台風が上陸するたびに高波で砂利が打ち上げる被害が出て国道が通行止めとなったことや、海岸付近の家屋に避難勧告が出されたこともあり、追加対策で国道42号の新切目橋付近から川崎モータース付近までの約300メートルの防波堤を1メートルかさ上げ、さらにその上に亜鉛メッキ鉄製の高さ2メートルの越波防止柵を設けたが、平成30年の台風で越波防止柵が12メートルにわたり破損したことから、さらなる対策が必要と消波ブロックを積み増しすることにした。
 従来の2倍以上となる5トンの消波ブロック4000個を作り、延長340メートルで積み増しする計画。昨年度までに約1億5000万円をかけて1538個の消波ブロックを作った。現場に据え置く作業は昨年度末から着手、今年度から本格的に始まり、1538個の消波ブロックを延長120メートルに積み増しする。
 今年度は、据え置き作業を進めるほか、残る消波ブロック約2500個の製作を行う。事業費は概算で5億5000円を見込んでいる。事業の完了は来年度中の予定だが、町は「できるだけ早い時期に完了させたい」としている。
 昨年度までの消波ブロックの施工は、竹中建設(株)=同町西ノ地、竹中勝代表=、田之上組=山口、田之上欣睦代表=、(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶代表=、(有)山本建設=同町樮川、山本修司代表=が請け負った。据え置き作業は竹中建設(株)が3812万2700円で請け負っている。


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