紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

高校新卒者(2年度)の就職内定率98% 3年度から複数社応募が可能 〈2021年5月15日〉

2021年05月15日 08時30分00秒 | 記事


県内新規高卒者の求人倍率・就職内定率の推移(和歌山労働局の資料より)


 和歌山労働局が、令和2年度高校新卒者のハローワーク求人にかかる求人・求職状況(3月末現在)を発表した。昨年度は新型コロナの影響で就職活動が1カ月後ろ倒しとなり10月16日からスタート。就職内定率は98・9%で前年同期に比べ0・5下回った。今年度からは、選考開始日から複数社に応募できる制度を導入し、コロナ禍にある高校生の就職を支援していく。

 県教委や県内の企業・団体などでつくる就職問題検討会議が、県内高校生の就職の選択肢を広げようと、9月の選考開始日から複数社に応募できる制度の導入を決めた。
 これまで、9月は「1人1社」の応募で併願できず、10月以降に複数の企業へ応募・推薦を可能としていたが、今年度からルールを改める。複数社応募の採用は全国では秋田、沖縄に続き3県目、近畿では初めて。複数応募できるのは県内企業で、求人側の企業が認めている場合に限るなど条件付き。
 1人1社制を見直し選考開始日から複数社への応募を認めることで、高校生は就職の選択肢が増え希望の会社に就職できる、企業側は求める人材を確保できるなどが利点だという。
 労働局発表の高卒者求人・求職状況によると、2年度は高校生に対する求人数は2781人で前年同期(3339人)に比べ16・7%減。求職者数は1335人(うち県内就職希望者1056人)で前年同期(1719人)に比べ22・3%減。求人倍率は2・08倍で前年同期の1・94倍を0・14上回り、3月末現在の求人倍率としては過去10年間で最高値だった。
 御坊職安管内では、6校(支援学校、分校、定時制含む)に対し102人の求人があり、職安を通じて就職活動した73人全員が就職し、内定率は100%(3月末現在)。

新規学卒者求人説明会

27日 中紀職訓センター

 来春卒業予定の高校生らを対象とした求人受け付けが6月1日から始まるのに伴い、御坊公共職業安定所が、27日午後1時30分から中紀職業訓練センター=日高町荊木=で「新規学校卒業者求人説明会及び公正採用選考人権啓発推進員研修会」を開く。
 コロナの影響で昨年は開催できず2年ぶりの実施。企業の人事担当者らに、新たに導入される複数応募制、新規学卒予定者の募集手続き、公正な採用選考について説明する。
 コロナ感染拡大防止のため、参加は1社1人、マスク着用の協力を呼びかけている。参加受け付けは21日まで。問い合わせはハローワーク御坊(電話22・3527)へ。


 その他の主なニュース

石倉大裕氏(あんちん) 全国商工会青年部連合会会長就任

 みなべでうめの出荷スタート

14日 プロジェクト24は煙樹ヶ浜でひまわりの種植えた

紀陽銀行 9月に駅前支店が移転統合