掲載された「ニューズウィーク」を持つ上西社長
アメリカで1933年に創刊された世界的な国際ニュース週刊誌「Newsweek」英語版の10月号=9月30日発行=に御坊市の上西一永・大洋化学(株)代表取締役(66)が登場。「大洋化学(株)70年にわたり続く進化」と題し「麻雀王の愛称で親しまれる男の裏には、子どもたちの環境意識の向上に尽力してきた環境保護主義者という一面があった」と、ペットボトルをリサイクルした再生PET事業の取り組みなどを紹介している。
日本トップシェアを誇る全自動麻雀卓製造をはじめ、再生PET事業、エンジニアリングプラスチック成形、わさび水耕栽培システムの開発・製造など事業の多角化を進める中、上西社長が「最も得意分野」と語る再生PET事業を大きく取り上げている。
県内の小中高校などと協力して回収したペットボトルをリサイクルPET原料として活用し、高品質のペットボトルリサイクル製品を製造販売しており「同社の環境保護への取り組みは教育面に広がっている。上西社長は『プラスチックそのものは悪ではない。問題は不適切に廃棄されたとき』と考え、このモデルを海外でも展開したいと考えている」と紹介。
変化し続ける自動車産業への進出も考えていることを紹介し「上西社長は失敗を恐れることはない。それはマイナスをプラスに、そして将来の業績につなげていくことが、この会社の存続と進化につながってきた長い歴史があるからだ」などと記している。
上西社長は「事業内容が多岐にわたり、とてもユニークな企業として取材を受けました。大洋グループが紹介されたことは大変光栄に思います。新型コロナの流行、ロシアのウクライナ侵攻をはじめ、世界的なインフレ、円安と混迷の時代に突入し、SDGsなど地球環境問題などの取り組みが世界的に鈍化される懸念が出てきました。大きな時代の流れ、大きな権力には立ち向かうことのできない無力感と虚しさを感じますが、小さな存在でも生き残りをかけ、これからも父親から譲り受けたチャレンジ精神で挑戦を続けていきたい」と話した。
日本版が近く発行されるほか、電子版では詳しいインタビュー内容が掲載されている。6日の御坊商工会議所要望で、この話を聞いた三浦源吾市長は「ニューズウィークの取材を受け、掲載されるとはすごいですね。世界に通用する企業が御坊市にたくさんあることをPRしていきたい」と話した。
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