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日高川河川敷(御坊市)で自転車競技「シクロクロス」開幕戦 〈2022年10月25日〉

2022年10月25日 08時30分00秒 | 記事


国内トップ選手のレースに歓声

地元小学生も飛び入り参加したレース


 御坊市の野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷(低水護岸、約3・2ヘクタール)利活用に向けた社会実験事業で一般社団法人「京都車連」=熊本彰廣代表、京都府=が23日、不整地コースを競走する自転車競技「シクロクロス」の2022~23関西シリーズ戦開幕第1戦を行い、全国から選手約550人が出場。多くの地域住民が観戦に訪れ、声援を送った。市によるとトラブルや苦情もなく、今後の継続開催を希望し、主催者側は「和歌山シリーズとして継続開催したい」と河川敷を高評価した。

 県が実施した樹木伐採事業で、きれいに整地された河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと、昨年10月に藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会等で協議会をつくり、国の「かわまちづくり」支援制度を活用した整備計画案をまとめた。年内に登録申請を行う予定だったが、社会実験事業を行った上で計画実現の可能性を検証することにし、事業主体となる民間事業者を公募、京都車連を選定した。
 京都車連は関西シクロクロスシリーズ戦を運営し、今年で28年目。10月から来年2月までほぼ毎週、シリーズ戦10戦プラス番外3戦を開催する「2022~23シーズン」開幕第1戦を日高川河川敷で行った。藤井多目的グラウンドから旧野口橋付近にかけて最大2・5キロのコースを設け、国内トップクラスから初心者まで参加できるクラス、おおむね40歳以上向けの男子実力別マスターズ、女子カテゴリー、小学生クラスなど1日フルに使い、幅広いレースを実施した。
 河川敷には地域住民も多数訪れ、レースを観戦。「初めて見るが、トップ選手たちの力強い走りに興奮した」「河川敷に、これだけの多くの人が集まり、にぎわうのは初めてでは。来年度以降も開催してほしい」などの声が聞かれた。地元小学生が飛び入り参加したレース、地元など未就学児が参加したカンクロー種目も行われたほか、キッチンカーや露店も出店し、河川敷は終日盛り上がった。
 三浦源吾市長、みーやちゃんも参加。三浦市長は御坊の魅力をPRしながら「来年度以降も継続開催していただきたい」と要望。京都車連理事の矢野淳さんは「初めてコースを見た時は、狭いかなと思ったが、意外と開放的で明るい。傾斜のアクセントや砂地などの変化もあり、平面だけではないので、技術や体力も試すことができる良いコース。来年以降も使わせていただけるのであれば、もっとコースを工夫し、和歌山シリーズとして継続して開催したい」と話した。
 社会実験事業について市都市建設課は「地元の人からも高評価を得た。主催者で利用者へのアンケート調査も行っており、河川敷利活用を検討する手法のひとつとして大いに参考になった」、市商工振興課は「会場の草刈り、大会の運営などすべて主催者でやっていただき、レースそのものも素晴らしい大会だった。前日から泊まりで訪れた選手もおり、経済波及効果も大きかった」と講評した。


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