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統一地方選トップの御坊市議選まで1年、現職全員続投か 〈2018年2月4日〉

2018年02月05日 08時30分00秒 | 記事

市議選まで1年切る(写真は議場)


 来年の統一地方選のトップを切って執行される御坊市議会議員選挙(定数14、任期満了来年1月25日)まで1年を切った。今のところ現職は全員出馬すると見られるが、3カ月後に執行される県議選(任期満了4月29日)との絡みも注目される。新人はうわさがちらほら聞こえる程度で、本格的に動き出すのは夏から秋以降になりそう。市議選で過去に無投票はなく、今回も選挙戦突入の可能性が高い。

 昨秋の総選挙和歌山3区に共産党前職が出馬したため現職13人、欠員1。現職はまだ公に進退を表明した人はおらず、全員が出馬すると見られる。共産党は2議席確保に向け、前職に代わる新人を擁立する方針。いまのところ定数ちょうどの計算だが、保守分裂選挙となった2年前の市長選の影響から県議選御坊選挙区の現職に対抗馬を出す動きは沈静化しておらず、市議会現職組の転身も取りざたされている。
 新人は旧御坊町などから数人のうわさがちらほら聞かれる程度で、まだ具体的な動きは出ていない。前回の選挙でも激戦となった旧御坊町、保守系議員の空白区となっている名田町、大票田にもかかわらず現職議員の少ない湯川町での動向が注目される。
 前回の平成27年は定数を4人超過の現職14人、新人4人の計18人が立候補。5人超過した昭和46年以来の大激戦となり現職2人と新人2人が落選。23年は定数14人に現職11人、新人5人、元職1人の計17人が立候補し、現職、新人、元職各1人が落選。19年は定数14に現職11人、新人6人の計17人、15年は定数16に現職14人、元職1人、新人3人の計18人が立候補するなど過去に無投票はない。19年、15年、11年は3期連続で定数を2ずつ削減してきた経緯があり、これ以上の削減はないとみられる。
 市の人口は合併時の3万1382人だったが、今は2万4000人を割るまで減少しており、人口減対策は市にとって大きな課題の一つ。庁舎建て替えの大事業も控えているほか、南海トラフ巨大地震や東海・東南海・南海3連動地震など防災対策、少子高齢化対策、商店街の空き店舗対策、地盤業の育成、教育の充実など諸課題が山積。議会に課せられた責務は大きく「新人に多く出てもらい、活発な選挙をしてほしい」との声も聞かれる。
 来年は地方統一選挙で選挙の当たり年。御坊市議選を皮切りに、1月から2月にかけて日高町議選、美浜町長選・町議選、由良町議選、県議選と続く。


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御坊日台友好協会が台湾の中学生招き初の相互交流 〈2018年2月3日〉

2018年02月03日 08時30分00秒 | 記事

初の受け入れで日高地方を訪れる胡さん(右)、張さん(左)


 戦前の日本人の素晴らしさを知ってもらおうと、日本と台湾の中学生の交流に取り組む御坊日台友好協会(古山隆生代表)が、きょう3日から7日まで台湾の女子中学生2人を初めて受け入れる。日本が統治していた台湾で農業水利に貢献した八田與一技師の偉業を伝えたいと考えたのがきっかけ。これまでに日高地方の中学生が二度台湾を訪れ現地の中学生と交流しており、今回は台湾の中学生を招き初の相互交流が実現する。

 同協会では、台湾の不毛の地にダムを建設して農業水利に貢献し、今なお現地で敬愛される日本人技師・八田與一氏の功績を知ってもらうことで日本人の素晴らしさを後世に伝えたいと、管内の中学生を対象に八田技師に関する感想文を募集し、選抜した中学生と台湾を訪れ現地の中学生と交流をはかる。
 活動を開始した当初から互いの国を行き来する交流を進めたいと考え、今回初めて台湾から中学生2人を迎える。来日するのは、これまで交流をはかってきた台南市・官田國民中学校3年生の胡さん(14)、張さん(14)で、八田技師について作文を書き選ばれた。
 同協会は平成28年、29年の2回にわたってスタディーツアーを実施し、1年目は松洋中、2年目は丹生中と湯川中の生徒が台湾を訪れ交流を満喫。受け入れ側となる今回は、前回ツアーに参加した関係から丹生中学校を訪れて授業に参加し日本での中学校生活を体験する。
 一行は3日夕方に到着し、古山代表の案内で4日に御坊市寺内町などを見学、5日に御坊市内で茶道や華道を体験、6日に丹生中で生徒たちと交流をはかり7日に帰国する予定。
 古山代表は「台湾は昔から親日家が多く、若い人たちにとって日本は憧れの地となっています。今回来られる中学生には日本人の優しさ・勤勉さ・正直さを学んでほしいと思います。これを機に学校単位で交流が広がっていけば。そのためにも活動を継続していきたい」と話し、中学生の息の長い交流に期待を寄せている。


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農林水産省が印南町を舞台に農産漁村の魅力をPRする動画を制作、配信 〈2018年2月2日〉

2018年02月02日 08時30分00秒 | 記事

畑仕事をしている様子を車内から撮影


 都市部の若者らに農山漁村の魅力を感じてもらい都市と農村を人々が行き交う「田園回帰」の動きを推進しようと農林水産省が農山漁村の魅力をPRする動画を制作することになり、その撮影が1日に印南町で行われた。動画制作、配信業務を請け負った業者から協力依頼があり、実現したもので撮影は3日にも行われる。出来上がった動画は今年度中にも配信される予定。

 人口減少・高齢化が著しい農山漁村地域において、若者や高齢者などすべての住民が生き生きと暮らしていけるような環境を作り出していくことが喫緊の課題。農林水産省はこのような現状の中、近年、若者を中心に農村の魅力を見出し、都市と農村を人々が行き交う「田園回帰」とも言われる流れが強まっていることから、これらの動きを加速化させ、着実に地域の活性化につなげていく重要だとし、農山漁村の魅力を分かり易い動画で配信することで、国民の農山漁村に対する関心度の向上や行動意欲の喚起を図ろうと、動画の制作、配信を企画。
 制作、配信業務を請け負った業者から協力依頼があり、移住推進に取り組む同町も「移住推進につながれば」と全面協力。動画は2パターンを制作することになり、1日は午前中、町内を車で走行しながら車窓からや車を止めて車内から風景などを撮影。午後は印南町が運行するコミュニティーバスを利用して産品所で買い物するなどお年寄りが生き生きと暮らす様子を撮影した。3日には、小学生が特産のキヌサヤエンドウを収穫し、いなみこども園で児童や園児が伝承料理のかきまぜご飯を作る様子を撮影する予定だ。
 動画はともに1分30秒程度に編集して、動画配信サイト「You Tube」から配信。同省は配信期間中の視聴回数目標を40万回以上としている。撮影では「かえる橋」など印南町と分かる建造物や言葉はNGで、撮影場所が印南町だと分かりづらくなっているが、日裏勝己町長は「印南町の素晴らしいところを映像にしてくれると期待している。多くの人が視聴してくれるはずで、視聴して移住したいと思ってくれる人が1人でも出てきてくれればうれしい」と出来上がりが楽しみにしている。
 動画は印南町のほか、山形県の自治体でも制作される。


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御坊JC50周年事業で御坊を舞台に吉本新喜劇開催へ 〈2018年2月1日〉

2018年02月01日 08時30分00秒 | 記事

出演者募集ポスターを作り呼びかける中村室長(右)
左は松山知弘記念事業担当委員長


 一般社団法人御坊青年会議所(小池知明理事長)は、6月17日に御坊市民文化会館で開く「御坊吉本新喜劇」の日高地方小中学生を対象にした出演者オーディションを3月10日に行う。創立50周年記念事業として地域への笑顔の恩返し、青少年の思い出作りにと管内初の取り組み。御坊を舞台にしたオリジナル脚本で「あらくたいおもろいさか、いっしょにでよらよ~!」と、きょう1日から16日までの応募期間で出演者を呼びかけている。

 同所は昭和43年4月21日に日本国内で378番目の青年会議所として創立して今年で50周年を迎える。30年度のスローガンに「邁進」~地域と共に笑顔で次の50年へ~を掲げ、中でも青少年育成や地域活性化の町づくりに力を入れていることから、地域版を開催している吉本新喜劇を小中学生が入った形の御坊市で開こうと計画。
 本番は6月17日の昼、夜の2回公演を予定。石田靖さんを座長に、吉本新喜劇のメンバーと一般から募集する市民、町民が、御坊市を舞台とした新喜劇を披露する。シナリオや出演芸人は今後、決まる。御坊市や日高地方出身者を中心としたよしもと芸人によるお笑いや地域団体によるパフォーマンスもある。
 同所50周年特別室の中村英貴室長は「笑顔があれば地域が元気なるのではとの思いと、子どもらに参加してもらうことで思い出になってくれればと考えました。新喜劇に参加できることは珍しいことで、ぜひ参加してみませんか」と話している。
 オーディションは3月10日午後1時から4時まで御坊市中央公民館3階で行う。募集人数は各公演30人程度(計60人程度)で応募期間は2月1日から16日まで。応募資格は日高地方の新小学1年生から中学生までだが、オーディションのほか、4月10日、5月15日、6月12日のいずれも午後7時からの事前稽古、公演本番すべてに参加できる人。
 応募方法は同所ホームページ・応募用ページhttp://www.gobo-jc.jp/audition.htmlのURLのオーディション応募フォームから申し込むこと。チラシやポスターに載せているQRコードからもスマートフォンなどで応募用ページに入れる。問い合わせは同所(電話22・5434)へ。


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