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印南町でコロナウイルスワクチン接種始まる 御坊保健所管内で本格化 〈2021年5月7日〉

2021年05月07日 08時30分00秒 | 記事


ワクチンの接種を受ける高齢者


 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が印南町で1日、御坊保健所管内トップを切って始まった。印南町体育センターで2日との両日で計480人が接種を受けた。医師や看護師をはじめ、職員も2日間で全員体制で対応。悪天候に見舞われたが、会場の進行はスムーズで大きなトラブルはなかった。コロナ終息への切り札として期待されるワクチン接種はいよいよ本格化。高齢者を対象に日高町でも6日から始まり、由良町で7日、御坊、美浜、日高川の3市町は8日からスタートする。

 高齢者を対象とした集団接種は印南町では1、2の両日と8日、15日の日程で行い、計960人が接種を受ける。対象者は3075人で希望者に順次接種を進める。2回目の接種は3週間後から。
 先日のシミュレーション(模擬実験)で動線や手順など確認し、スムーズに接種できるよう人員を増員。医師3人、看護師4人、職員約50人で対応した。保健師が予診表を確認したあと、医師が「体調悪くないですか」「飲んでる薬は何ですか」などと問診しワクチンを肩のあたりに打っていった。接種後、経過観察したが、2日間の両日で体調の不調を訴える人はいなかった。進行は接種を受ける人の流れが詰まることもなく、終始スムーズ。初日はあいにくの天候となったが、会場内外での案内や受付も献身的な対応で円滑に進んだ。1人キャンセルが出たが、キャンセル待ちの高齢者に接種し対応した。1番に接種を受けた片岡秀子さん(96)は「痛いと思っていたが痛くなかった。2回目の接種があるがひと安心。コロナが早く終息してほしい」、木下栄太郎さん(89)は「外出しないようにしていたが、ワクチンを打ったので健康のためにも少し出掛けてみようかなと思います」と話した。日裏勝巳町長は「職員に緊張感をもってやっていただいている。町民の皆さんに少しでも早くスムーズに接種を受けていただけるようにしていきたい」と話した。
 日高町は6日から、町ふれあいセンターで行い、60人が接種。同町の65歳以上の高齢者は2367人でうち接種希望者は1934人で、今後も、国から発送されるワクチンが確保され次第、基本的に木曜日、土曜日にそれぞれ60人、日曜日は100人として7月31日まで順次、高齢者の優先接種を進める。
 事前に送付している接種券と予診票(必要事項を記入)、健康保険証など本人確認できるものを持参して同センターを訪れるよう注意喚起。町担当者は「事前にかかりつけ医に必ず相談し、接種を受けるか検討してほしい」と話している。
 ワクチン接種方法や詳しい日時等の問い合わせは、役場内の町コールセンター(電話52・7006)、ワクチンの効果や副反応に関する相談は県コールセンター(電話073・441・2593)へ


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御坊市 町内会防犯灯LED化率約9割 補助制度創設8年間で普及進む 〈2021年5月2日〉

2021年05月02日 08時30分00秒 | 記事


LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度に町内会LED防犯灯取替事業補助制度を創設し今年度で9年目。これまで8年間の実績を見ると、LED化率は年々上昇し、令和2年度末で88・1%に達した。創設時は20・4%だったことから普及促進に大きな成果を上げたことが分かる。今年度中には90%を超え、10年目の令和4年度で93%以上をめざす。

 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがある。公共施設や民間企業、家庭等への普及が進んでおり、平成25年度に町内会LED防犯灯取替補助制度を創設。既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助することで普及促進を図っている。
 年間予算枠は当初250万円、平成27年度から300万円、30年度から250万円、令和2年度から200万円。実績は平成25年度が31町内会219基、26年度が28町内会229基、27年度が35町内会263基、28年度が32町内会193基、29年度が31町内会203基、30年度が21町内会133基、令和元年度が29町内会150基、2年度が36町内会182基のあわせて1572基がLED化された。補助金総額は1744万5000円。
 防犯灯は全部で2823基あり、制度利用でLED化された1572基に加え、制度創設前にLED化されていた514基、市自治連合会の助成を受け設置した新規分331基、その他71基をあわせると2488基となり、LED化率は88・1%。町内会から「LEDに取り替えて明るくなった、電気代が下がった」と喜ばれている。令和2年度からは年間ひとつの町内会が何度でも申請できるよう要件を見直しており、今年度末で91%、4年度末で93%以上を目標に制度利用を働きかけている。
 町内会とあわせ、年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象に住宅用LED電球購入費補助制度も創設。購入費用等の2分の1以内(上限3万円)を補助するもので2年度までの8年間で総計280件、1160個を補助しており、補助金総額は549万6100円。同課は「一定の成果があった。まだ制度を知らない人もいるので引き続き広報啓発に努めたい」としている。


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令和3年度春の叙勲、日高地方関係10人が受章 〈2021年5月1日〉

2021年05月01日 08時30分00秒 | 記事

 令和3年春の叙勲が発表され、県内から50人が受章した。日高地方関係は10人が選ばれ、その道一筋の功績をたたえる。新型コロナウイルス感染予防で拝謁は行わない。県からの上申者のうち、総務省、厚労省、消防庁の受賞者への伝達式は10日に県庁で行う。
 
 日高地方関係は、今回の県内受賞者で最高位となる旭日中綬章に地方自治功労で御坊市薗206、前市長の柏木征夫氏(80)。
 旭日双光章に地方自治功労で由良町衣奈171、前町長の畑中雅央氏(76)、防犯功労で日高川町船津992の1、大阪府防犯協会連合会長の平野讓氏(70)、地方自治功労で日高町小浦140の1、元町議の山本源昭氏(70)。
 旭日単光章に農業振興功労で美浜町和田1045、元町農業委員会長の狩谷実男氏(70)。
 瑞宝双光章に教育功労で美浜町吉原313の1、元公立小学校長の古屋修氏(75)、郵政事業功労で由良町吹井749、元特定郵便局長の宮崎建一氏(70)。
 瑞宝単光章に消防功労で御坊市野口1336、元市消防団分団長の浅井了二氏(67)と、みなべ町晩稲1348、元町消防団長の竹田和久氏(66)、社会福祉功労で海南市重根東2の10の2、特別養護老人ホームカルフール・ド・ルポ印南施設長の辻恵美さん(73)ーの10人が選ばれた。


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