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日高町の産湯海水浴場、開所最初の連休盛況 〈2023年7月20日〉

2023年07月20日 08時30分00秒 | 記事


浜辺には多くのテントが並んだ(17日)


 日高町の産湯海水浴場では、オープン最初の連休中に、多くの家族連れらが訪れてにぎわった。オープン序盤の天候不順から、来場客は伸び悩んでいたが、気温が高くなり、ここに来て、一気に海水浴シーズン到来。夏休みに入る21日頃から、さらに来場者も増えそうだ。

 今年は新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の海開きで9日にオープン、宝探し大会も4年ぶりに催した。オープン当初のためや天候不順で数字は伸び悩み、15日の土曜日も入りは少なかったが、16日は満車となる時間帯が長く、大阪や京都、奈良など他府県からの来場が多く、一気に400台を超え、17日も270台と好調だった。
 同浴場は、駐車場に並ぶヤシの木で南国ムードを高めており、町建設業組合が設置した浜辺の「よしず」で涼んだりする姿も。浜辺には多くのテントが並び、子どもたちは浮き輪に乗って泳いだり、タモを持って海の生き物を探したり、浜辺で砂遊びするなど満喫していた。
 30℃を超える真夏日が増える中、20日には小中学校の終業式を控えており、22、23日は多くの家族連れが訪れそう。産湯は中紀でも随一の規模の海水浴場。白良浜に比べれば大きくはないが、遠浅で約1キロにもわたって続く、きれいな白砂の浜は関西でも屈指の美しい海水。
 海の家や駐車場を運営する町地域振興(株)の山田理司代表取締役社長は「天候不順はあったが、順調に来ている。夏休みに入る頃から、海水浴客は増えて来るだろう。産湯の美しい海を楽しんでもらえたら」と話しており、盆時期にピークを迎えると見られる。


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御坊市の源行寺と安楽寺で「7・18水害犠牲者追悼会」 〈2023年7月19日〉

2023年07月19日 08時30分00秒 | 記事


慰霊塔前で犠牲者の冥福を祈る酒本会長


 昭和28年7月18日に発生した紀州大水害で死者・行方不明者約220人に達する甚大な被害を出した御坊市で18日、市自主防災組織連絡協議会(酒本和彦会長)主催の「7・18水害犠牲者追悼会」が薗の源行寺と野口の安楽寺で執り行われ、災害の記憶と教訓を風化させることなく後世に継承し「犠牲者ゼロ」の災害に強いまちづくりにまい進することを誓った。

 昨年、協議会主催で「7・18水害犠牲者70回忌追悼会」を執り行い、今年から規模を縮小して継続。源行寺の追悼会には協議会役員、市の総務、産業建設、市民福祉各部長、防災対策課職員、遺族、地域住民が参列。湯川憲治住職が読経する中、犠牲者28人の名が刻まれている慰霊塔前で参列者が焼香し、犠牲者の冥福を祈った。
 酒本会長は「薗地区では長年、天田橋で追悼を続けてきたが、昨年、市自主防災組織連絡協議会主催で70回忌追悼法要を営ませていただいた。今後も継続し、先人の方々の教訓を忘れず、二度と災害による犠牲者を出さないよう地域住民の皆さんの防災意識を高めていきたい。水害を知り、語り継ぎ、命を守るため、三浦市長とともに安心、安全なまちづくりに努めたい」と話した。
 昭和28年7月18日、活発な梅雨前線の影響で紀伊半島で10日間雨量700ミリを超す大雨となる紀州大水害が発生し、県内で1千人を超える死者・行方不明者が出る県史上最悪の大災害となった。御坊市内でも日高川が氾濫し、広い範囲で浸水し、旧御坊町では浸水深が2メートルに達し、野口は壊滅状態となるなど死者・行方不明者約220人に達する大きな被害を出した。


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野口キャンプ場(御坊市)にRVパーク新設 〈2023年7月16日〉

2023年07月18日 08時30分00秒 | 記事


全国から人気の野口オートキャンプ場


 御坊市は、今年度新規事業で野口オートキャンプ場フリーサイトの空きスペースにRVパーク(車中泊スポット)の電源サイト4区画を新設し、デジタルサイネージ(電子看板)も据え付け、施設の充実を図る。RVパークは全国各地に点在しているが、キャンプ場内に整備されるのは珍しく、全面芝でトイレや温水シャワー、炊事場などが整った全国でも高規格のRVパークとして人気を集めそう。

 RVパークは、日本RV協会が認定する「誰もが安全かつ快適な車中泊を楽しめる場所」。年々利用者が増え、キャンピングカーユーザーの約6割が利用している。(1)ゆったりとした駐車スペース(2)24時間利用できるトイレ(3)100ボルト電源が使用可能(4)入浴施設が近隣にある(5)ごみ処理が可能(6)入退場制限が緩やか(7)看板の設置(ロゴは日本RV協会が提供)(8)複数日の宿泊滞在が可能の8つの条件を満たせば開設できる。
 野口オートキャンプ場は電源サイトを整備して看板を設置すれば、すべての条件をクリアできるため、今年度当初予算に事業費950万円を計上。国の地方創生関連・デジタル田園都市国家構想交付金事業を活用するため、事業費のうち市の負担は約95万円。
 出入り口に近いフリーサイトの空きスペースに4区画の電源サイトを整備。1区画の大きさは5メートル✕10メートル程度でキャンピングカー1台を駐車し、テントも張れるスペースを確保。年内に工事を始め、来年4月供用開始を予定。料金は通常のキャンプ料金より安く設定する。全面芝で炊事場や温水シャワー、トイレなどが整った高規格のRVパークとして全国にPRする。
 あわせてタッチパネル式のデジタルサイネージも設置。利用者に地域を周遊してもらい、お金を使ってもらおうと、地域の観光スポットや飲食店等の各種情報を発信するほか、災害時のハザードマップなどの情報も提供する。
 野口オートキャンプ場は全国で知名度が上がり、令和4年度利用者は1万5771人で、過去最高だった元年度1万60人を大きく上回った。利用者増加に伴い、トイレが手狭になり、電源サイトやドッグランの増設要望も多いため、第5次総合計画前期事業計画に拡張事業を盛り込んでいる。


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アジア・オセアニア公開討論会4年ぶり対面開催、日高や国内外の高校生が集結 〈2023年7月15日〉

2023年07月15日 08時30分00秒 | 記事


日高高校から参加する橋本君、中村君、寺井さん、
柏木君、稲葉君(左から)


 県主催「アジア・オセアニア高校生フォーラム」の第9回は、29日から8月2日にかけて開く。ここ3年はコロナ禍でウェブ開催が続いたが、今年は4年ぶりに県民文化会館などを舞台に対面で開催。日本の高校生とアジア・オセアニアの国・地域の高校生が、(1)津波・防災対策(2)環境問題(3)ダイバーシティ問題(4)教育問題(5)食糧問題――の5つの研究課題について、3泊4日の英語合宿で議論を深める。管内からは、日高高校2年生の橋本昊征君、寺井巴菜さん、中村壮太君、柏木洋一郎君、稲葉陽祐君が参加する。

 日高など県内12校20人をはじめ県外5校5人の日本人高校生と、インド、インドネシア、オーストラリア、タイ、韓国、台湾、中国など海外17の国・地域から17人の外国人高校生が参加。
 前半は、海外参加者が県内高校などを巡るスタディーツアーや、参加者交流会など。3日目の開会式の後は、参加生徒らが5つの研究課題について、各分科会で意見発表や質疑応答を行い、最終日にはそれら議論を全体会でとりまとめる。全てのプログラムは英語で行う。
 橋本君は、津波・防災対策の分科会で意見発表。人々の防災意識は高まっているものの、実際に行動に移せている人は多くない。そうした現状を改善すべく、水の備蓄など必要最低限のなすべき対策を提案し、実行を促す。
「より多くの人が防災に取り組めるような発表をしたい。他の人がどんな提案をするのかも聞きたい」と、橋本君。
 寺井さんと中村君は、書紀兼全体会発表役。中村君は教育、寺井さんはダイバーシティの分野で、分科会で出された意見をとりまとめ、全体会で総括する。
「事前準備は少なく、その場でやる役割。リスニング、ライティング、スピーキング、まとめる力など、全部の能力が求められるので、全力で頑張りたい」と、寺井さん。中村君は「いろんな世界の人との交流の機会。普段自分が知らないことを知ることができると思う」。
 柏木君と稲葉君は運営サポート係。柏木君は開会式であいさつをして進行役、稲葉君は全体会で司会進行を務める。
「開会式での重い役割だが、縮こまることなくハキハキと自信を持って発表したい。出番に向けて練習に励みたい」と、柏木君。稲葉君は「いろんな人の発表を聞くことで知識の幅を広げたい。国際的な教養、知識を得て、コミュニケーション能力や英語力を高めたい」と話している。


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日米大学野球、日本が優勝 管内出身の中島大輔・西川史礁両選手、大きく貢献 〈2023年7月14日〉

2023年07月14日 08時30分00秒 | 記事


1番のポーズで優勝を喜ぶ西川史礁選手(写真左)と
中島大輔選手=米国ノースカロライナ=


 第44回日米大学野球の最終戦が13日現地時間、ノースカロライナ州で行われ、日本が6―2で勝ち、米国開催では2007年以来8大会ぶり史上2度目の優勝を飾り、主将の中島大輔選手(青山学院大4年)=早蘇中出身、龍谷大平安高卒=を中心に歓喜に湧いた。西川史礁選手(同3年)=丹生中、同=は4番・左翼手で全5試合にフル出場し、2塁打2本を含む5安打で得点に絡むなど侍Jの優勝に大きく貢献した。

 2勝2敗のタイで迎えた最終戦、中島は8番・中堅手、西川は5試合連続で4番・左翼手で先発フル出場。初回に1点を先制されたが、2回先頭の西川が内野安打で出塁すると、適時打と敵失が絡んで3点。勝利した第1、4戦に続いて西川の貴重な一打が逆転に結びついた。1点差に詰め寄られた8回、中島が俊足を生かして二塁内野安打で出塁し、4点目となる追加点のホームを踏むと、二死2塁から西川も内野安打、次打者の2塁打で6点目の生還で勝利を決定づけた。
 中島は大会序盤は1番、中盤からは8番打者で先発出場。5試合で2安打だったが、守備範囲の広い好守で勝利に貢献。侍Jの主将として重責に耐えながらチームをけん引した。優勝カップを手にした中島は「米国は本当に強敵だったが、第4戦の逆転勝ちでとても良い雰囲気でチームが最終戦に臨めた。大会を通じて自分の成績には納得がいかないが、主将としてチームが勝って優勝できたことが何よりもうれしい」。父・憲一さん(日高川町社協)は「主将でプレッシャーがあったのか、打撃不振で迷惑をかけたが、米国に勝って、主将の責任を果たして優勝してくれて本当に良かった」と喜んだ。
 全試合不動の4番として侍J打線をけん引した西川。第1戦で初安打となる2塁打を放つなど2安打で初戦の勝利に貢献。2戦目も1安打、3戦目は無安打に終わったが、後がない第4戦では逆転劇をお膳立てする一打を放つなどチーム最高打率の19打数6安打の大活躍。「後がない第4戦を逆転で勝てたことが大きく、チームの団結が強まって最終戦に臨むことが出来た。勝利に貢献できる打撃を一番に考えていたが、最終戦でも逆転につながる安打が出て本当にうれしい」。現地で全試合観戦した父・凌滋さん(西川組代表)は「4戦目に続いて逆転での優勝にしびれました。日本一になって、今度は米国に勝って事実上の世界一に本当に夢のよう、よくやってくれました」と興奮気味に話した。


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由良町農業委員会が山名実・町長に意見書を提出 〈2023年7月13日〉

2023年07月13日 08時30分00秒 | 記事


山名町長に意見書を手渡す御影会長(中)、古曽副会長(右)


 由良町農業委員会の御影常夫会長、古曽成樹副会長が12日に役場を訪れ、山名実町長に「由良町農業施策等に関する意見書」を提出した。農業者の高齢化や後継者不足、鳥獣害、燃料や肥料の高騰化など農業をとりまく厳しい状況が続いていることから、課題解決に向けた施策の推進を求め要望。農業委員会が行政に意見書を提出するのは県内でも珍しいという。

 町長のほか、岡本圭剛副町長も同席。御影会長が意見書を読み上げ町長に手渡した。
 意見書には農業を取り巻く厳しい現状と、具体的な要望として、耕作放棄地の発生防止・解消▼新規就農者・後継者の確保▼鳥獣害対策▼農業経営の安定化対策▼基盤整備の推進――の5項目を挙げ、市民農園や家庭菜園などに耕作放棄地を活用、農地所有者の管理意識向上のための啓発・指導、町外からの就農希望者の受け入れにつながる就農環境の整備、狩猟免許取得者の確保、経費高騰対策、狭小な農地が多いことから基盤整備の計画的な実行に向けた人的支援などを求めた。
 御影会長らは「由良町は、何もかも行き詰まっていることがよその町村に比べて多いと思う。一つずつ小さいことからこなして、施策を進めて頂きたい」と述べ、耕作放棄地が増えていること、人材不足で農地管理が難しい現状から、ほ場整備を行うことで鳥獣害対策につながるなど、対策を講じてほしいとした。
 町長らも厳しい現状に理解を示し「行政としても、後押しできることは後押ししていきたい」と述べ、農業者向けの補助事業について説明した。


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岸本周平・知事が美浜・日高両町を訪問しタウンミーティングを開催 〈2023年7月12日〉

2023年07月12日 08時30分00秒 | 記事


意見や要望に答える岸本知事(日高町)


 岸本周平知事は10日、美浜・日高両町を訪問し、タウンミーティングを開催。赤坂武彦地域振興監、中井寛日高振興局長とともに、地元で活動するさまざまな団体の代表者らと車座になって向き合い、それぞれの意見や要望に耳を傾けた。タウンミーティングの目的は、知事が直接県民の声を聴き、その思いを生かした県政を共につくること。今年1月の田辺市での開催を皮切りに、県内各市町村で順次行っている。

 美浜町では、籔内美和子町長と、農業委員会、NPO法人日ノ岬・アメリカ村、MIHAMA夕暮れ市、母子保健推進員、一般社団法人煙樹の杜、煙樹ケ浜保安林保護育成会、商工会、美浜建設業組合、区長会、紀州日高漁協美浜町支所、母親子どもクラブ、西川河川改修事業推進協議会の代表者が出席。籔内町長は「このような機会を頂き感謝します」と知事ら県側出席者に感謝し歓迎した。
 先に自己紹介を兼ね、町の各団体代表が、現在の活動状況や課題、要望などを陳述。岸本知事がそれらに答えた。去る6月の大雨被害の復興支援を求める声には「復旧は最大限にやる。農業被害に対してもいろんな補助金があるから活用を」。人手不足のなか公共工事の継続で建設業界の人材育成を図りたいとの声には「災害時の最後の頼りは地元の建設業者。コンスタントに公共工事を出すようにして業界の継続を支援したい」。今なおコロナの影響が残る商工会員の苦境には「チャレンジ補助金の補正予算も付けたので使っていただければ」など回答。
 西川河川改修の早期完了や日高地方の観光振興等にも前向きに取り組む姿勢を見せた。
 日高町では、松本秀司町長のほか、比井崎漁協や農業司会、商工会青年部、民宿、子育て支援センターなど各方面の後継者や若手ら8人が出席。漁業や観光振興、療育施設充実、防災へ向けたインフラ整備の必要性など課題が挙げられた。
 学校給食無料化と高校生までの医療費無料化を求める子育て世代からの意見に岸本知事は「予算確保の事情から、まず給食費からと思う。県下すべて網羅すると39億円が必要で、その半分でも19億円程度のため、半分は町負担の形で考えれば」と回答。
 漁獲高確保の深刻さが切実に訴えられ、岸本知事は「アイデアを出してもらって支援できるようにしたい」と答え、都会から日高町でテントサウナやレンタサイクルの事業を進めていく代表者が町の自然美の良さを訴えると、岸本知事も「日高町は景色がよく、晴れ晴れする」と観光資源に活用する必要性を説いた。
 農業団体「アッセンブル日高」のメンバーが、ある一定の農産物の産地化を目指し、日高町内で協業化して農業誘致するグループ経営の取り組みを紹介。県の強い経営体育成支援事業として日高振興局と協議中で進めており、岸本知事は「ぜひ頑張ってもらいたい」と後押しした。


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日高町の産湯海水浴場海開きで安全祈願 〈2023年7月11日〉

2023年07月11日 08時30分00秒 | 記事


関係者がテープカットで海開きを祝い、安全を祈願

砂浜に埋め込まれたカプセルを探す子ども


 日高町の産湯海水浴場で9日、期間中の安全を祈願する神事と式典があり、関係者らがテープカットなどを行った。式典のあと、砂浜に埋め込まれたカプセルを探す宝探し大会も4年ぶりにあり、中学生以下を対象に75人が楽しんだ。朝は雨模様だったが、なんとか持ちこたえ他府県ナンバーの車も入るにぎわいを見せた。

 午前9時から海の家テラスで式典が行われ、産湯八幡神社・若田正孝宮司の神事で安全などを祈願したあと、松本秀司町長が「コロナ禍も落ち着きをみせ、今年は対策や制限もなくオープンできる。産湯は中紀唯一の海水浴場で、県内外から親しまれている。町を代表する観光資源として、水質も『AA』という高い評価を受けており、今年も訪れる海水浴客に満足して楽しんでもらえると思う。日高町に来てよかった、また来たいと思えるよう安全第一で心のこもった接客を心がけてほしい。天候に恵まれ、無事故でシーズンが終わるよう祈念したい」とあいさつ。海水浴場入り口ゲートで松本町長らがテープカットして海開きを祝った。
 宝探し大会では、中学生以下の子どもたち1枚につき1人参加できる整理券を配布。海水浴場砂浜の約50平方メートル内で予め埋めておいたカプセルを探し、1人2個ずつ見つけては大喜び。カプセル内に番号が書かれた紙が入っており、引き換えに海の家で使えるアイス券や500円券、駄菓子などの景品を受け取った。
 町担当者は「朝は雨模様だったが、なんとか持ちこたえ、初日から大阪など他府県のナンバーの車が入った。子どもたちも宝探しで夏の思い出づくりになったのでは。これからも観光資源をPRしていきたい」と話した。


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御坊市が災害避難時の小・中学校教室開放マニュアルを作成 〈2023年7月9日〉

2023年07月10日 08時30分00秒 | 記事


避難時、必要に応じて学校教室も開放(写真は御坊小)


 御坊市は、風水害や地震、津波など災害時に市内小・中学校10校に避難所を開設する際の学校教室開放マニュアルを作成した。学校は避難の拠点施設に位置づけられ、避難所開設時は体育館を使用しているが、いずれも空調設備がないため、健康管理面から災害や避難者の状況等に応じて臨機応変に空調設備のある学校教室を利用できるように、あらかじめ手順や使用時のルールなどを定めた。

 拠点施設となる小学校6校、中学校5校(大成中含む)は風水害、津波、地震の指定緊急避難場所(塩屋小は津波時指定外)や指定避難所。平成23年9月の紀伊半島大水害時は御坊小、野口小、湯川中、河南中、大成中で開設し、ピーク時で1177人。令和元年8月の台風時は御坊小・中、野口小、湯川中、河南中、大成中で開設し、ピーク時で275人が避難した。
 いずれの小・中学校も体育館には空調設備が整備されておらず、市の第5次総合計画前期事業計画に整備事業を盛り込んでいるものの着手時期は未定。特に風水害が多発する夏場は、空調のない体育館で過ごすのは高齢者や妊産婦、乳幼児、障害者らにとって健康管理面から好ましくなく、新型コロナ流行時のような三密対策にも適していないため、健康管理面や個別対応など必要に応じて教室を開放できるマニュアルづくりを進めてきた。
 市教育委員会を中心に各学校、防災対策課と協議しながら小学校6校、中学校4校(大成中除く)別の学校教室開放マニュアルを作成し、庁内で共有。避難所開設時は、まず体育館を開放し、その後、必要に応じて教室を開放。開放するのは多目的室や音楽室、図書室、コンピューター室、理科室など特別教室が中心となり、児童生徒の私物がある普通教室や職員室、保健室、校長室等は対象外。
 開放できる教室数は御坊小8、湯川小2、藤田小3、塩屋小5、野口小5、名田小6、御坊中19、湯川中13、河南中4、名田中4あり、あらかじめ優先順位を決めて開放するほか、教室に至るまでのルート、使用時のルール(校舎内は土足禁止、開放場所以外は立ち入らない、私物や学校備品に触らない、使用後は清掃するなど)も定めた。
 市教委は「マニュアルを決め、関係職員間で共有しておけば、さまざまな状況に応じて臨機応変に対応でき、スムーズな避難所運営を行える」としている。


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18日、御坊市の源行寺と安楽寺で「7・18水害犠牲者追悼会」

御坊青年会議所が7日、小竹八幡神社で「七夕まつりイベント」開催

西日本ボウリング選手権で伊藤有来さん(由良中)が、4人戦で和歌山女子の2連覇に貢献


御坊市省エネ家電補助、4日間で早くも予算枠の半分以上を消化 〈2023年7月8日〉

2023年07月08日 08時30分00秒 | 記事


申請を受け付けている環境衛生課


 御坊市が、1日以降に家庭のエアコン、冷蔵庫を省エネ性能の高い製品に買い替えた際に最大5万円の補助する省エネ家電製品買換促進補助事業は、3日の受け付け開始から4日間で早くも予算枠1000万円の半分以上を消化した。夏のエアコン商戦、ボーナス時期と相まって人気を集めているが、週明けもこの勢いが続くか、小康状態に入るか分からず、買い替えを迷っている市民からの問い合わせも多い。

 省エネ推進と環境にやさしいまちづくりに向け、一般家庭の電気使用量削減、温室効果ガス排出量削減による脱炭素社会実現をめざし、今年度から始めた住宅用LED照明購入補助に続く第2弾。対象はエアコン、冷蔵庫とも経産省が定める省エネ基準達成率が101%以上の製品で、同達成率の目標年度はエアコンが2027年度、冷蔵庫が2021年度の製品。
 エアコン、冷蔵庫とも1日以降に市内に所在する店舗で購入した新品(設置に必要な工事業者も市内の業者であること)。インターネットで購入した製品は対象外。買い替えた際に購入価格の2分の1以内、最大5万円を補助。申請は同一世帯で1回限りだが、エアコンと冷蔵庫を同時に買い替えて申請すれば最大10万円の補助が受けられる。
 予算枠は1000万円あるが、6日時点で116件(同時購入分含む)を受理し、補助金総額は565万8900円で、すでに予算の半分以上を消化した。116件の内訳は冷蔵庫68件、エアコン48件で、ほとんどが5万円の補助対象となり、平均購入額はエアコンが24万5000円、冷蔵庫が20万2000円。
 先着順のため予算枠に達した時点で打ち切る。予算は残り434万1100円、件数にして約87件。環境衛生課には買い替えを迷っている市民から「今から購入しても間に合うか」など問い合わせが相次いでいるが、担当職員も予想がつきにくいため、返答に困っている。制度そのものは令和6年度以降も継続し、補助対象家電製品の拡充も検討する方針。問い合わせは環境衛生課(電話23・5506)へ。


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NOPPY農園(御坊市)の「まりひめ」が「全国いちご選手権」で3位

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