紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

2023年5月 データバンク

2023年07月08日 08時29分59秒 | データバンク

2日
元御坊市議の辻本順二氏、元南紀用水土地改良区理事長の松川嘉之氏に春の叙勲

4日
二階代議士ベトナムハノイ訪問

7日
市ふるさと納税初の12億円突破キックボクシング入田和樹選手ICOヘビー級王座奪還

8日
三浦御坊市長が市政報告会スタート

10日
日高地方で初めて特定外来生物指定「クビアカツヤカミキリ」確認

14日
みやこ姫よさこい祭り

16日
みなべ町で岸本知事タウンミーティング

17日
印南町が物価高騰対策で3万円給付青山学院大の中島大輔、西川史礁両選手が大学リーグVに貢献

18日
産湯海岸ビーチクリーンみちしおの湯で豆茶粉末使ったソフトクリーム等販売

19日
花育活動スタート

20日
野口オートキャンペ場でキャンピングカーイベント

21日
箕島高相撲部の前田哉選手(名田小出身)が全国高校相撲大会優勝に貢献

23日
知事賞受賞者(県政功労)決まる

24日
市観光協会PR大使に坂尻夏海さん

27日
歯と口のコンク入賞者決まる

28日
大栄環境御坊リサイクルセンター第2期最終処分場建設着工宮子姫こどもまつり学童女子野球日高ドリームガールズが県大会2連覇

30日
日裏印南町長に4選出馬要請第1号


日高川町が関西初のドローン配送物流実装 〈2023年7月7日〉

2023年07月07日 08時30分00秒 | 記事


園児や関係者が見守る中で行われたデモ飛行


 日高川町は6日、関西初となる「ドローンを活用した新スマート物流」の開所式を行い、社会実装を開始した。デモ飛行を公開し、川原河の離陸点からドローンを飛ばし、椿山ダム近くの愛徳荘に荷物を届けた。当面は買い物支援として購入希望の商品を店舗から民家などに届け、将来的には、各運送業者の集配センターから宅配していた宅配物を物流拠点に集約し、美山、中津地域などにドローン等を使って山間部にも迅速に運搬するシステムで住民の利便性向上を目指す。

 町が、内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して導入したのは、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流事業「SkyHub」の配送サービス。同サービスを全国4カ所で展開するNEXT DELIVERY社が、役場美山支所隣の保健福祉センターに物流拠点(ドローンデボ)を設け、ドローンや箱バン(EV車)で各集落の着陸地点(ドローンスタンド)に宅配を代行する。
 山開センターで行った開所式には、エアロネクスト代表で田路圭輔・同社代表とセイノーHD執行役員の河合秀治・同社取締役、町から久留米啓史町長ら町関係者が出席。町役場美山支所公用車駐車場から特産の紀州備長炭とアユを載せたドローンを離陸させ、着陸点の愛徳荘付近に届けたあと、久留米町長らがアユを味わって関西初の社会実装開始をアピールした。
 当面は、弁当や日用品などの買い物代行サービスから運用を開始。利用者が指定店舗の商品を同社に注文すれば、ドローンや箱バンで自宅に届ける。同物流システムで最終目標となるのは、各運送業者が自社の配送センターからトラックで山間部などのへき地に宅配していた荷物を、物流拠点に集約し、同拠点から同社が一括してドローン等で宅配するのを目指す。


 その他の主なニュース

流されている自転車女性を救助した古田卓士さん(御坊市)ら3人に有田湯浅署が感謝状

中学通信陸上県大会で砲丸・笹将汰君(大成中)、800メートル・長濵乃彩さん(由良中)、円盤・小出煌莉さん(日高中)優勝

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外来「クビアカツヤカミキリ」日高川町でも発見 御坊市内含め成虫9頭、監視強化


生態学者の上出貴士さん(日高町)が論文2編を発表 〈2023年7月6日〉

2023年07月06日 08時30分00秒 | 記事


論文集を手に上出さん


 日高町高家在住の生態学者、上出貴士さん(51)が論文2編を発表した。1つは絶滅が危惧されているヒガシナメクジウオを54年ぶりに由良町沿岸で発見、これが、紀南生物同好会の会誌「紀南生物第65巻第1号」に掲載。もう1つは、県内河川中流域に暮らすイソヒヨドリは子育て時期にコガネムシを好む食性があることを確認し、野外鳥類論文集「Strix第39号」に掲載された。

 上出さんは同町阿尾出身、北海道大学水産学部卒業、広島大学大学院生物圏科学研究科で博士(農学)の学位を取得。現在、水辺をテーマに幅広い生物の研究に取り組み、環境省が実施する干潟調査や鳥類繁殖にも調査員として参加、普段から身の回りの生き物の調査を続けている。
 2022年6月に由良町衣奈と黒島の間の海域で6個体のヒガシナメクジウオを採集。県下では、有田市沖、由良湾、御坊市沖、田辺湾で1960~1970年代に記録があり、2003年には和歌浦湾で上出さんが採集し、由良沿岸では、1968年の記録を最後に同種の記録はなかった。
 生息密度は1平方メートルあたり267個体と推測され、国内では高い水準。ナメクジウオ類は脊椎動物と共通の先祖から進化されたとされる頭索動物で、ヒガシナメクジウオは個体数が減少しており、WWFは稀少/危険、水産庁は危急種、日本ベントス学会は準絶滅危惧種、環境省は絶滅危惧種Ⅱ類に指定している。環境指標種であるヒガシナメクジウオの分布によって、衣奈沖は清浄な砂底海岸と考えられるとしている。
 自宅近くの水田地帯を流れる西川沿いで3年にわたって、イソヒヨドリの食性も調査。イソヒヨドリは主に海岸に生息しているが、近年、内陸部にも生態場所を広げている。県内でも沿岸部だけでなく、市街地や内陸部にも見られ、日高町にも広く分布。特に春に採餌行動がよく見られ、餌生物は持ち去られることが多かった。全部で22通りの採食行動が見られ、コガネムシを捕まえるのが全体の32%を占めた。イソヒヨドリは昆虫やトカゲ類、果実など多様な生物を食べることが知られているが、コガネムシの捕食報告は初めて。
 これは、これまでの調査が海岸や内陸の都市部で行われてきたためであり、今回のような調査が行われていなかったためで、春は子育ての時期であり、イソヒヨドリが河川中流域の堤防でコガネムシを捕まえて子育てしていることがわかった。コンクリートで舗装されていない河川堤防には、様々な植物が生息し、多くの動物が暮らしていることを示す一例で身近な生態系の豊かさを示したものだという。
 上出さんは「身の回りの生物には、まだまだ分からないことが多くある。それらを調査していくことで、生物の多様性につながっていくと思う。身近な生物のことを知っていそうで知らないことを深める面白さがあり、今度も調査を続けていきたい」と話した。


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日裏勝己、小谷芳正両町長らが県道田辺印南線改良整備を岸本知事に要望 〈2023年7月5日〉

2023年07月05日 08時30分00秒 | 記事


日裏町長(左)から要望書を受ける岸本知事


 県道田辺印南線の印南町樮川地内からみなべ町熊瀬川地内まで約3キロの改良促進を求め、同線改良促進協議会の日裏勝己印南町長や小谷芳正みなべ町長らが4日、県庁を訪れて岸本周平知事に要望書を提出し、改良整備に向けて早期の事業採択を強く要望した。

 県道田辺印南線は田辺市秋津川を起点にみなべ町を通り印南町古井地内が終点の延長26・5キロ。みなべ町と印南町では生活道路となっているが、みなべ町熊瀬川から印南町樮川までの約3・5キロと古井地内の約1キロでは幅員が狭く、カーブも多いなど乗用車の対向が難しい状況で、改良整備を促進しようと平成28年に両町の関係者らで組織する協議会を設立。これまでも事業採択を求め要望活動に取り組み、事業採択はされていないが、緊急性が高い箇所については県が単独事業で取り組んでいる。
 4日は会長の日裏町長、副会長の小谷町長、西本豊、脇谷宗男両町副町長、堀口晴生、原田覚両町議会議長、地元議員や区長ら13人が県庁を訪れ、地元選出の冨安民浩、坂本登、玄素彰人県議も同行した。
 日裏町長が「未整備区間が整備されれば利便性が一段と向上し、通行車両の安全が図られる。さらに近い将来起こるとされる巨大地震や近年多発している大規模自然災害時には沿岸部の国道42号や川筋ネットワーク道路の代替えルートとして多大な効果を生み出すと強く期待を寄せている。地域において改良整備は長年の悲願である」と記した要望書を岸本知事に手渡し早期の事業採択を強く求めた。
 地元区長や県議らも令和2年7月の豪雨で法面崩落3件が発生し道路が寸断、樮川地区では一時孤立状態となったことなど現状や地域住民の重要道路であるとし「安全な道路にして頂きたい」と訴えた。岸本知事は事業採択は難しいとしながらも「県単独で取り組んでいる個別工事をスピィーディーにやってきたい。皆さんの思いは受け止めた。一度現場を走りに行きます」と理解を求めた。


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美浜町・上田井地区南側津波避難施設(タワー)1日から供用開始

全日本ゲートボール選手権県予選「つゆちゃんず」(美浜町)優勝、本戦へ

(株)セイシン(由良町)が由良町に百万円寄付、山名実町長が感謝状

南山スポーツ公園陸上競技場で「キッズサッカーフェスティバル」


2023年4月 データバンク

2023年07月05日 08時29分59秒 | データバンク

1日
日高町消防団長に崎野太士氏(65)=産湯=美浜町消防団長は谷村耕三氏(56)=和田=白崎海洋公園が新たな指定管理者で再開御坊市内協会杯少年野球で御坊が2連覇、阿南全国大会へ

2日
日高高校の今春卒業生進路状況まとまる。国公立大に現役人、既卒7人郡市小学生バレー春季大会で南部女子が優勝第42回御坊少年少女合唱団定演

3日
官公庁で辞令交付式御坊市地域おこし協力隊員の渋谷茉央さん(22)着任

5日
国立和歌山高専で令和5年度入学式国立和歌山高専校長に井上示恩氏が就任県スポーツ少年団顕彰で指導者の御坊市、今村俊彦さん(48)、青木務さん(65)に表彰状伝達

6日
令和4年度の野口キャンプ場実績。利用1万5千人、売り上げ2千万円日高看護学校で入学式

7日
新生・由良小が開校式日高高・附属中で入学式

8日
日高川町土生、大成中南側で東郷遺跡確認

9日
県議会議員選挙投開票。御坊市は中村裕一氏が6093票を獲得し5144票の楠本文郎氏に雪辱、返り咲きを果たす。投票率61.37%学童野球日高支部春季大会決勝、日高初V、中津・川辺西が準V美浜町三尾でひじき漁解禁

10日
子供見守りパトロール出発式美浜町煙樹海岸キャンプ場が通年営業開始

11日
紀央館高で入学式御坊市民大学「はまぼう学園」入学式

12日
印南町川又観音で名物のシャクナゲ身ごろ御坊中央LCがパン工房サンフルひだかにパン専用冷蔵庫を寄贈県警のサイン+サンクス運動で御坊署が内原小に指定書を交付

13日
日高観光物産センターの令和4年度売り上げ高まとまる。上・下線とも前年度を上回る日高地方でも黄砂観測

14日
みやま森林公園のフジの花、見頃は月末までか

15日
美浜町三尾、県道御坊由良線で拡幅工事着々コロナワクチン接種で印南町は今回も集団接種で対応

16日
御坊市が令和5年度から10年間の公営住宅等長寿命化計画を策定サンフラワーの第21回煙樹ヶ浜フリーマーケットにぎわう印南町で国道425号の町内完成祝い、真妻で記念植樹祭御坊青年会議所創立55周年記念式典

17日
3年ぶり海外から日高地方へ教育旅行生

18日
御坊市は花火大会を4年ぶりに8月26日、日高川河川敷で開くことを決めた

19日
令和4年度みちしおの湯入館者は前年度比約2割減の4万460人台湾から教育旅行で来県している生徒らが日高高校・附属中を訪問。授業や部活を通して交流

20日
印南町観光協会が誘客の目玉に体験型イベント「謎解き周遊ツアー」を企画

21日
日高川町が路線バス維持と格差是正へ回数券と通学定期購入で初めて補助日高川町の温州ミカンを利用した「みかんなポン酢」が人気

22日
御坊市で戦没者追悼式

23日
子育て世代にファミリー・サポート・センター好評衆院和歌山1区補選で維新新人が自民元職を破る

25日
由良町で生ニンニクの収穫はじまる

27日
道成寺会式にぎわう

28日
日高川町が空き家を利活用して若者の定住を図ろうと支援補助金交付へSioトープにこいのぼり御坊市が今年度から創設の「市創業者応援事業補助金制度」第1号に認定された岩嵜詩子さん=荊木=が英語指導の専門塾を開業へ

29日
4年ぶりに上阿田木神社春祭り県ゴールデンキッズに印南小4年、山本理都君が選ばれる


御坊ロータリークラブ「映えGOBOフォトコン」最優秀賞など発表 〈2023年7月4日〉

2023年07月04日 08時30分00秒 | 記事


藤田さんの作品

橋本君の作品

槇嶋君の作品


 御坊ロータリークラブ(平野惠一会長)は30日、御坊市役所1階ロビーで市庁舎建て替えイベント「映えShot GOBO フォトコンテスト」の表彰式を行った。大学一般の部で藤田晶子さん、高校生の部で橋本昊征君、小中学生の部で槇嶋一樹君の作品を最優秀賞に選出した。

 来年は市制70周年を迎え、新庁舎で業務がスタート、御坊ロータリークラブも創立70周年を迎える記念すべき年。先人たちの名誉ある歴史を現世代が引き継ぎ、次世代、次々世代へと継承していくために、写真展を通じ、御坊市の魅力を再認識してもらう機会にとフォトコンテストを計画した。
 市内在住の人なら誰でも、1人2点まで応募でき、コメントも審査対象とし、5月12日まで作品を募集。6月5日から応募作品60点の展示を始め、イベント開会セレモニーを催し、最終日の30日に表彰式を行った。最優秀賞は大学一般の部、高校生の部、小中学生の部で各部1点、優秀賞が各部3人、市長賞は市長が各部1人ずつを選んだほか、会長賞は会長が全体から1人だけ選出。
 平野会長が「素晴らしい作品揃いの中で各賞を選ばせてもらいました」とあいさつ。平野会長と市長代理の古谷守幸総務課長が特別賞の御坊ロータリークラブ会長賞や御坊市長賞の賞状を贈呈。他の受賞者には事務局で渡した。
 最優秀は、藤田さんが祝日に日の丸が出ている家が並ぶ、普段通る風情ある作品、橋本君が子供たちが列車に手を振っているところを収めた作品、槇嶋君が夕方に塩屋へ行き、海へ沈む太陽を撮影した作品。
 このほかの受賞者は次の皆さん。
 御坊市長賞大学一般の部=野村俊樹▼同高校生の部=橋本昊征▼同小中学生の部=紺谷萌▼御坊ロータリークラブ会長賞=貴志将紀▼大学一般の部優秀賞=野村俊樹、紺谷由美子、紺谷優志▼高校生の部同=文蔵理世▼小中学生の部同=染道結衣、紺谷萌、木戸優衣、染道瑛介。


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御坊市省エネ家電買い換え補助、大きな反響

国税庁が令和5年分の路線価を公表、御坊税務署管内最高はロマンシティ御坊店前から南側の国道42号

1日、御坊市民教養講座 トップはデザイナーのコシノジュンコさん


関西電力(株)が御坊、印南沖で洋上風力検討 〈2023年7月2日〉

2023年07月03日 08時30分00秒 | 記事


事業実施想定区域
(赤枠の着色部分、着色部以外は海底ケーブル設置想定範囲)


 関西電力(株)=大阪市=は30日、御坊市と印南町沖で仮称・和歌山県沖洋上風力発電事業の検討を始めたと表明。沖合10~30キロに世界最大級となる最大総発電出力100万キロワット(原発1基分に相当、御坊発電所は180万キロワット)の浮体式洋上風力発電設備を設置する計画。今回の表明は実現の可能性を探るスタートラインに立った段階。実現までには地元の理解、法手続きなど課題が多く、その道のりは険しいが、同社関係者は「チャレンジしたい」と話している。

 昨年3月に公表した関電グループ「ゼロカーボンロードマップ」で再エネ分野は2040年までに洋上風力を中心に国内で1兆円規模の投資を行い、再エネ新規開発500万キロワット、累計開発900万キロワット規模を実現するとし、今回の計画もこの一環。ドイツ最大の再エネ企業のRWE社の「RWE Renewables Japan」=東京=との共同で進める。
 30日に環境影響評価法に基づく計画段階環境配慮書等を経産大臣に提出、県知事に意見を求めた。配慮書等は4日から8月2日まで県庁、御坊市役所、印南町役場で縦覧。関電が配慮書を提出したのは北海道、山形、佐賀に続いて全国4カ所目、関電エリアは初めて。県内では別の事業者が御坊市、日高町、美浜町の沖合で事業を計画しており、関電は2番目。
 関電の事業実施想定区域は沖合10~30キロ、水深70~300メートル程度、面積5万8336ヘクタール(うち発電設備設置想定範囲は2万4906ヘクタール)。関電エリアで風況が最も良い地域として選定した。
 最大総発電出力は100万キロワットで、発電機は50基から110基程度設置。1基当たりの発電出力は50基なら2万キロワット、110基なら9500キロワット。3枚翼でプロペラの最大高さ(ブレードの先端高さ)は海水面から187~310メートル、ローター長径は164~284メートルを想定している。
 今回の表明は、実現の可能性を探るためのスタートラインに立った段階。関電は「今後、地域の皆さまや関係行政機関からご意見を賜り、環境保全に十分配慮し、事業実施の可能性など検討を進めていきたい」とし、同社関係者も「ハードルは高いが、チャレンジしたい」と話している。

地元理解へ「最大限努力」
再エネ法手続きなど課題山積
 実現に向け、クリアすべき課題は山積。最も大きいのは地元の理解。想定区域は共同漁業権設定区域外だが、知事許可のまき網漁業、底びき網漁業が操業しており、船舶の航行も多いため、関電関係者は「地元の皆様からご理解が得られるよう最大限努力していきたい」と話す。
 再エネ海域利用法の手続きでは、国が指定する準備区域(全国11カ所)有望区域(5カ所)促進区域(8カ所)の段階を踏む必要があるが、和歌山県沖は準備区域にすら指定されていない空白地帯。準備区域指定には、まず国の募集(年1回)に県が情報提供する必要があり、まだその段階には至っていないという。
 準備、有望区域と段階を踏んでも促進区域指定には「漁業に支障を及ぼさないことが見込まれること」など6つの基準をクリアする必要がある。さらに促進区域に指定されても事業実施には、国が公募する事業者選定を勝ち抜く必要があり、その道のりは険しい。
 環境アセスメント実施に向けては、今回の配慮書に続き、方法書、準備書、評価書の手続きがあり、それぞれの段階で住民や行政から環境保全上の意見を聞き、専門家による審査を受けるため、一般的に調査に入るまで4年程度かかる。
 岸本周平知事は今年2月県議会で洋上風力発電について「県でもチャレンジする意味があり、検討を進めていきたい」と前向きな姿勢を示し「事業化を検討する発電事業者の皆さんに地元の理解や関係者との調整等に努めてもらう必要がある。県としても事業者の活動をしっかり後押ししながら一歩一歩進めていくことが重要」と答弁した。


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小竹八幡神社(御坊市)で夏越の大はらえ式、茅の輪くぐり健康を祈願

由良えびね山草愛好会の夏季山野草展示会

県議会が万博議連設立、会長に御坊市選出の中村裕一議員

日高川町プレミアム商品券、10日から往復ハガキで応募を受け付け抽選販売


山名実・由良町長、任期1年切る 明言避けるも続投に意欲の構え 〈2023年7月1日〉

2023年07月01日 08時30分00秒 | 記事


住民との対話を重視する山名実町長


 山名実由良町長(67)=当選1回・吹井=は、任期満了(来年5月18日)まで1年を切った。就任当初から「住民との対話」を重視し19地区で地区懇談会を開催し、子育て支援、高齢者福祉の増進など住民目線での町づくりに取り組む。次期町長選への出馬については明言を避けたものの「今のままでは終われない」と続投に意欲を見せており、正式な表明は今秋以降になりそうだ。

 令和2年に執行の町長選は現職の引退に伴い新人同士の三つどもえ戦で、元町議による一騎打ちとなり、山名氏が211票差で激戦を制し初当選。「若人が集う実りある町づくり」「子育て世代にやさしい実りある町づくり」「高齢者にやさしい実りある町づくり」を掲げ、町政のかじをとってきた。
 就任時、新型コロナウイルスの感染拡大により3年間はコロナ対策に追われる日々で、ワクチン接種、国の交付金を活用し事業者の経済支援や住民の生活支援などにあたった。
 そんな中、力を入れてきたのが子育て支援。人口減少が進む中、由良から人が流出しないようにと、新婚世帯への住宅補助、出産祝い金(1人につき10万円)、紙おむつ購入費を増やし対象商品を拡充、ファミリーサポートに加盟し子育てしやすい環境づくりの整備に取り組んだ。
 高齢者福祉では、80歳以上等が対象の福祉タクシー券を利用しやすいよう100円券(150枚綴・1万5000円)に変更など。防災・減災では一時避難場所の整備へ補助、大規模災害の発生に備え近隣市町だけでなく、かつらぎ町や岡山県総社市と防災協定を締結するなど自治体の枠を越えた連携も。
 また、農漁商工業者の所得を増やそうと、ふるさと納税の活用を推進し、7000万円余りの寄付が寄せられているという。地域おこし協力隊の活用にも力を入れ、現在4人の隊員を採用、外部人材を登用し観光協会の事務などを担う地域プロジェクトマネージャを新たに採用、アイドル・由良ゆらさんを初の町観光大使に任命。定住・移住対策では町外の人を対象に空き家を購入した人に補助(上限80万円)するなど人口増に取り組む。
 3年間の自身の取り組みを振り返り、町長は「子育て支援では旧中央保育所の公園整備、各地区の自主防災会に補助を行い行政ではできないことをやって頂けるような体制づくり、ふるさと納税の寄付額を増やすなど、やりたいことはまだまだあります」と話し、続投の公算は大きい。


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御坊市創業者応援事業補助金を活用し、水田峰華子さんが市内に7月6日カフェオープン

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