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御坊市長選 三浦源吾・市長に地元町内会が要請第1号 〈2023年12月20日〉

2023年12月20日 08時30分00秒 | 記事


東春日会が三浦市長に再選出馬要請


 来年5月19日告示、26日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)に向け、東春日会(二階俊樹会長)が19日、市内各種団体のトップを切って現職の三浦源吾市長(64)=当選1回、島=に再選出馬を要請。三浦市長は「後援会の皆さんと相談し、じっくり考えたい」と述べるにとどめたが、再選出馬は確実視されており、来年3月議会で正式表明する見通し。

 東春日会は三浦市長の地元町内会。二階会長ら役員・評議員代表が訪れ、三浦市長に「18日に役員・評議員会を開き、御坊市躍進のため、市長2期目の活躍を期待し、三浦源吾氏に出馬要請することを決定しました」との要請書を渡した。
 三浦市長は、日ごろから親しく近所付き合いしている地元からの要請に「本当にありがたく、こんなうれしいことはない。感激しています」と感謝しつつも、市長選については「まずは残された任期を全力で務め、第5次総合計画をひとつでも実現できるよう頑張りたい」と明言を避けた。
 その上で1期目を振り返り「目の前の新庁舎建設事業、新型コロナ等への対応に職員と一緒に頑張ってきたつもりだが、コロナ禍で市民の皆さんとお目にかかる機会が待てず、どのような評価をしていただいているのか正直不安を感じている」と述べ、今後については「後援会の皆さんと相談し、じっくり考えたい」と述べるにとどめた。
 三浦市長は、元県職で日高振興局長等を歴任。保守分裂選挙となった平成28年市長選で7選を果たした柏木征夫・前市長の引退を受けた令和2年市長選で「オール御坊」「保守一本化」を象徴する候補者として立候補し、無投票で初当選を飾った。今のところ対抗馬の動きはなく無風状態。再選出馬となれば2期連続無投票が視野に入る。


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御坊市で「きのくにロボットフェス」開催、高校生ロボ選手権で紀央館が準優勝 〈2023年12月19日〉

2023年12月19日 08時30分00秒 | 記事


村田製作所チアリーディング部が実演

準優勝の紀央館課題研究ロボット班


 第16回きのくにロボットフェスティバル2023は17日、御坊市立体育館で開き、国内最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は16日、17日に分けて行い、ハイレベルの熱戦を繰り広げた。

 スーパーロボットショーには、(株)村田製作所の「村田製作所チアリーディング部」、川崎重工業(株)の双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。
 チアリーディング部はボールの上でバランスを取りながら全方向に移動できる10体(1体36センチ)のロボットが三角形を崩さず移動、S字カーブしながら移動、二手に分かれて交差、ウェーブ、円形をつくるなど「倒れそうで倒れない」「ぶつかりそうでぶつからない」フォーメーションダンスを披露。最後はハートマークをつくって子どもたちを喜ばせた。
 ニョッキーは150センチ、75キロ。顔はタッチパネルモニター。人と同じように移動し、腕を使った作業(接客案内、飲食店での配膳・下膳、荷物搬送、施設見回りなど)が行え、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが列を作って見学した。
 全日本小中学生ロボット選手権は、県内や近畿をはじめ岐阜、福井、島根、徳島、福岡、群馬各県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場。16日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。17日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。和歌山市勢が小学生で優勝、中学生でデザイン大賞(経産大臣表彰)を受賞するなど活躍。管内勢の入賞者はいなかった。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で優勝した大阪公立大学高専、特別賞の近畿大学高専、近畿大会優勝の和歌山高専がそれぞれパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
 海外勢は、令和元年以来2回目となるタイ高専2校がブース出展し、日タイの友好親善を深め、実行委員会委員長の上西一永御坊商工会議所会頭から感謝状と記念品が贈られた。
 このほか、御坊市少年少女発明クラブ展、県内小中学生発明コンテスト展、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。

紀央館が準優勝で特別賞
きのくに高校生ロボ選手権
 きのくに高校生ロボット選手権は、県内5チームが技術を競い、紀央館高校課題研究ロボット班がつくった「ぞうさん1号2号」が準優勝し、特別賞の「まいど1号大賞」((株)アオキ賞)を受賞した。
 メンバーは工業技術科3年の朝間大翔君、永山直翔君、平原由都君の3人で「1年間頑張ってきて、うまくいかないこともありましたが、準優勝できて良かった。やりたいことがやれました」と笑顔で話した。
 きのくに高校生プログラミングロボット選手権も行われた。


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御坊広域清掃センターの基幹的設備改良工事ほぼ完了 〈2023年12月17日〉

2023年12月18日 08時30分00秒 | 記事


基幹的改良工事で延命化を図った清掃センター

機器等が一新された清掃センター中央操作室


 御坊広域行政事務組合が平成30年度から総事業費50億円を投じた御坊広域清掃センター=御坊市名田町野島=のマテリアルリサイクル推進施設整備及びごみ焼却施設基幹的設備改良工事がほぼ完了した。本体のごみ焼却施設は新築ではなく、既存施設を有効活用しながら二酸化炭素削減対策で削減率3%以上の省エネ化を行った上で基幹的設備改良工事を行い、15カ年の施設延命化を図った。

 清掃センターは構成6市町から発生するごみを処理しており、焼却施設の処理能力は一日147トン。焼却施設は平成10年竣工から25年経過し、老朽化が進んでおり、平成28年度に施設整備基本計画を策定し、30年度から事業着手。事業化にあたっては新施設建設など計5ケースで比較検討した結果、整備費用が最も抑えられる既存施設を有効活用した基幹的設備改良で延命化を図ることにした。
 焼却施設の基幹的設備改良工事は令和2年度から始まり、共通系機器の更新や計量器の増設、エレベーターの更新、煙突の塗装工事などを行ったほか、焼却業務への影響を少なくするため、2系列ある焼却炉、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備などの更新は年度を分けて実施。15日までに改良工事はほぼ終わり、2月の性能試験を経て正式にすべての事業が完了する。
 工事完了により施設の寿命が令和6年度から20年度までの15カ年延命できるほか、二酸化炭素削減対策で省エネ化を図った。二酸化炭素排出量は3%以上削減し、年間電気代で見ると今年度当初予算ベースで約3800万円節減できる。基幹改良工事事業費は35億9501万7000円。
 あわせて実施したマテリアルリサイクル推進施設整備では、旧焼却施設をすべて解体撤去し、跡地に廃プラリサイクル率を向上させるための新たな廃プラスチックリサイクル処理施設を建設し、令和4年12月に完成、今年1月から稼働している(既報)。鉄骨ALC造で延床面積1108・97平方メートル。廃プラスチック機械設備を据え付け、搬入場、分別済プラスチックごみ置き場等を設けた。
 マテリアルリサイクル推進施設整備事業費は14億1966万3000円。焼却施設基幹的設備改良工事とあわせた総事業費は50億1468万円。全事業の設計施工はJFE環境テクノロジー(株)=千葉市=、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店=大阪市=。


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日高川町土生城堀跡などの現地公開会に約150人〈2023年12月16日〉

2023年12月16日 08時30分00秒 | 記事


多くの地域住民が訪れた土生城跡と古代住居跡の現地公開


 日高川町役場本庁西北の発掘調査で見つかった土生城堀跡などの現地公開会が14日に行われ、地元住民や川辺西小児童など約150人が訪れて説明を聞いた。発見された堀跡や遺物を見た参加者らは土生城主だった地域の偉人、逸見万壽丸(へんみまんじゅまる)の時代に思いを馳せた。

 農道拡幅工事の発掘調査で見つかったのは、土生城西側にあった城堀跡はじめ奈良、平安時代の建物跡や様々な遺物。掘削作業にあたる県文化財センターの川崎雅史さんは「拡幅による調査は約90平方メートルだけだったが、色々な珍しい物が発見された。土生城の堀跡や奈良時代の建物跡や瓦、古墳時代の土器も見つかり、この場所は日当たりもよくて大昔から人々が生活に適した場所だった」と説明。
 城の堀跡については「平野部の城跡調査でこのような規模の堀跡が見つかるのは珍しく、かなり立派なもの。堀の中からは中国製の椀や備前焼、常滑焼の陶器も見つかった。万壽丸が住んでいた14世紀より早い時期に築かれた可能性もある」と話し、奈良時代の住居跡についても紹介した。
 二代目釣鐘を蘇らせるなど道成寺復興に寄与した万壽丸の功績をたたえようと、2年前の生誕700年に合わせて万壽会を発足。元町教育長で会長の湯川宗一さんは「生誕700年の節目から2年、城堀跡などが発見され、地域の人が見ることが出来たのも御縁であり、ありがたいこと。地域の歴史を知って頂いて、大切に守っていこうという意識が高まればうれしい」と話した。


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28日、日高川町で青山学院の中島大輔選手、西川史礁選手を招き野球教室 〈2023年12月15日〉

2023年12月15日 08時30分00秒 | 記事


町が生んだ大学侍Jの2選手が地元の球児を指導


 日高川町体育協会は28日、午前9時から南山スポーツ公園野球場で、今年春の大学野球選手権を制して日本一になった青山学院の主将で、楽天入団の中島大輔選手(4年)=早蘇中出身、龍谷大平安出身=と、不動の4番打者、西川史礁選手(3年)=丹生中、龍谷大平安出身=を招いた野球教室「トップアスリートから学ぼう」を開催。町内小中学生が参加する。

 中島、西川選手は、青学大の主力選手として今年大ブレーク。中島選手は、春季Lで打率・333のリーグ4位を残すと、5盗塁でリーグ1位。守っては俊足を生かした守備範囲の広さを見せつけて失策ゼロで文句なしの2年連続で外野手ベストナインに。秋季Lでもベストナイン(3季連続)と、春季MVPの西川選手に続いて2人で春秋のMVPを独占。明治神宮大会は準優勝に終わったが、ドラフト会議で楽天6位指名を受けて入団が決まった。
 西川選手は、4番・左翼手で秋春リーグで不動の4番打者として活躍。春季Lは終盤まで打撃部門のほとんどでトップに立ち、三冠王の快挙は逃したが、打率・364、打点10、3本塁打、安打数16、塁打数27でいずれも2位の成績を残して満票で堂々のMVPを獲得。中島選手とともに大学侍ジャパンに選ばれ、日本の4番打者として日米野球でも優勝を成し遂げた。
 同体育協会では、地元の少年少女に一流選手などから指導を受けられる機会を与えたいと、2008年の野球教室を皮切りにバレー、陸上、卓球などの教室を毎年開催しており、昨年は日本一のオリックス3選手が指導。
 参加は、日高川町内の小中学生に限る。問い合わせは町教育委員会内体育協会事務局(電話22・8816)へ。


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現職の山名実・由良町長、再選出馬を表明 〈2023年12月14日〉

2023年12月14日 08時30分00秒 | 記事


「次期も町長職を担わせていただきたい」と
出馬表明する山名実町長


 来年5月18日の任期満了に伴う由良町長選に、現職の山名実氏(67)=吹井=は13日、再選を目指して出馬する意向を表明した。同日に開かれた町議会定例会一般質問の中で「次期も町長職を担わせていただきたい」と態度を明らかにした。出馬の意向を示したのは山名氏が初めて。町長選へは元町議会議員らにうわさはあるものの表立った動きはなく無風の状況。

 三上幸夫議員が「新型コロナ感染拡大といった逆風の中にも関わらず、住民の暮らしを支える事業を中心に実施された。課題の早期解決に向けて引き続き町政を担っていただきたい。決意を聞きたい」と質した。山名氏は「就任以来、“若者が集う”“子育て世代にやさしい”“高齢者にやさしい”の3つのまちづくりビジョンを柱に誠実をモットーに町行政に取り組んできた」と振り返り子育て支援をはじめ高齢者福祉、産業振興、移住定住対策、防災減災対策、インフラ整備など施策の成果に力を込めた。「スローガンである“希望のある町に”の実現をめざしてまだまだやらなければならないこと、やりたいことへの思いが日ごとに強くなってきている。次期も町長職を担わせていただきたく町長選に出馬する」と力強く表明した。
 10日には町漁業振興協議会が山名氏に出馬を要請しており、山名氏への出馬要請は5件目。
 山名氏は由良港中、和歌山北高卒。昭和53年8月に(有)山名製作所に入社し、平成17年12月、代表取締役に就任し、令和2年5月の町長選立候補に伴い役員辞任。平成23年2月から町議、3期目途中の令和2年3月に辞職。町商工会長、町観光協会長など歴任。
 前回の町長選は、現職の勇退表明を受け元町議2氏と名古屋市のファイナンシャルプランナーの3氏が激突。コロナ禍で従来の選挙活動ができないなか、元町議2氏がデッドヒートを繰り広げ、山名氏が1902票を獲得、1691票の相手元町議との激戦を制し、初当選を果たした。


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県議会一般質問で中村裕一県議が「紀央館高校に土木建築コース」見解質す 〈2023年12月13日〉

2023年12月13日 08時30分00秒 | 記事


県議会で一般質問する中村県議


 11日の県議会一般質問で御坊市選出の中村裕一県議が和歌山を担う人材の育成、産業振興、農林水産業振興など4項目を質問。人材育成では先日、御坊市で開いたタウンミーティングで岸本知事が高校への専門学科増設に意欲を示したことに関し、紀央館高校への土木建築コース設置等について教育長、知事の見解を聞いた。

 紀央館高校への土木建築コース設置の所見を聞かれた宮崎教育長は「生徒数が減少する中、専門学科の新設や拡充は大変厳しい状況にあるが、議員の提案は県全体として前向きに検討する必要がある。学科の設置等を行う場合は地域の盛り上がりやニーズが必要。今後、県内各高校の整備は地域の高校が地域の声を聞きながら将来像を構想する」とし、学校長とのヒアリング等を通して構想について協議を進め、各高校の魅力化・特色化に向けて取り組む考えを示した。
 人材育成について岸本知事は「専門学科は志望者が減ってきたからどうしても少なくなっていく。何とかこの方向を逆転させ、専門的な学科を増やしていく、重点化していくようなことができないだろうか。これを今、教育委員会のみなさんと議論しているところ」と答弁した。
 平成6年に県が用地買収を終えて以降、社会情勢の変化などを理由に未造成のままの御坊工業団地の取り扱いについても質問。知事は「採算性の問題で事業を進めることは大変厳しい状況。県としては用地を購入したい企業が現れてから造成を行い、売却を行う、オーダーメード方式が最適だと考えている」と従来からの知事答弁を踏襲した。


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スポーツ少年団交流大会県大会で「日高VBC」2年連続優勝 〈2023年12月12日〉

2023年12月12日 08時30分00秒 | 記事


優勝で笑顔のメンバー


 小学生バレーボールの第21回全国スポーツ少年団交流大会(女子の部)県代表決定大会は3、9日、海南市の拝待体育館、下津小学校などで開き、日高VBCが2年連続で優勝し、来年3月28日から宮城県で開幕する全国大会への切符をつかんだ。サーブで攻め、拾ってつなぎ、3枚のアタッカーで決める速いコンビバレーが冴え、日高らしさで全試合ストレート勝ちを収め制覇した。

 大会は地方予選を勝ち抜いた24チームが出場してトーナメントで競技。日高は初戦2回戦の田中を2(21―13、21―10)0、準々決勝の耐久を2(21―8、21―6)0で圧倒。準決勝の串本には第2セットを迫られるが2(21―7、21―17)0で勝利し、1セットも落とさない強さを見せた。
 決勝は今夏の全国大会に出場した南部を破り勝ち上がってきた貴志南と対戦。攻めのサーブで崩しながら、相手エースを主将・初井、栗山のレシーバー陣が拾って封じ、セッター西岡が、ライト石神、レフト小藪のアタックに加え、センターの阪本の速攻を合わせたコンビバレーを展開。第1セットを21―12、第2セットを21―10と引き離して頂点に立った。
 シーズン終盤にアタッカー陣のケガが相次いだ中で迎えた今大会。崎山忠士監督は「目標に向け、1年間、努力を重ね、控えの6年生が補いながら、戦えた。体調面を万全に挑めたことも大きく、日高らしいバレーができた。全国では昨年のベスト16を上回り、ブロック優勝を目指したい」と話した。全国大会は来春3月28日から31日まで宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナなどで開く。
 このほか、日高地方勢では、日高中津が1回戦の箕島、2回戦の広瀬を2―0で破ったが、串本に1―2で敗れてベスト8。南部は初戦の2回戦で貴志南に1―2で惜敗した。
 日高VBCメンバーは次の皆さん。
 監督=崎山忠士▼コーチ=山本美紀▼マネージャー=阪本夕子▼選手=初井優亜、西岡咲歩、石神咲歩、小藪那智、阪本真央、北山結菜、栗山璃子、猪原羽友莉、芝乃愛(以上6年)岡優芽、古座紅花(以上5年)山本天彩、木村望愛、福田紅梅(以上4年)酒井弥音(3年)。


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老朽化の野口橋、廃止か維持か 利用実態調査し来年度で方針 〈2023年12月10日〉

2023年12月11日 08時30分00秒 | 記事


老朽化で今後の対応に苦慮している野口橋


 御坊市は、懸案の老朽インフラのひとつ日高川に架かる野口橋(延長351・8メートル)を廃止するか、修繕して当面維持するかの方針を決めるための参考とする利用実態調査を22日から始める。昭和34年完成から64年が経過し、過去2回の定期点検でも早期に対策が必要とされるが、10億円以上かかる耐震補強や架け替えは困難なため、廃止撤去を視野に検討しており、利用実態調査結果を見た上で来年度中に廃止か、当面維持かの方針を出す考え。
 
 野口橋は、御坊大橋(延長480メートル)に次いで市道で2番目に長い橋。もともとは県道として昭和34年に県が建設し、昭和44年に歩道を増設。その後、野口新橋完成に伴い、平成15年に県道から市道に移管。平成10年に約1億円かけて塗装塗り替えなど修繕を行っているが、それ以外の大規模改修は行われておらず、老朽化が進んでいる。
 日高川に架かる御坊大橋や県道の野口新橋、国道の天田橋は耐震補強工事を終えているが、野口橋は耐震調査も未実施。国が義務付けた5年に1回の橋りょう定期点検でも過去2回とも「支障が出る可能性があり、早期に何からの対策が必要」とされる早期措置段階の結果が出ており、老朽化による落橋事故が懸念されるほか、藤井側での車両進入待機による交通障害、橋脚による水の流れの阻害といった問題もある。
 今後の対策としては「架け替え」「耐震補強を含む大規模改修」「塗装塗り替えなど修繕(車両通行止めなど通行規制も含む)」「廃止して撤去」が考えられるが、架け替えは20億円程度、耐震補強を含む大規模改修は12億円以上の予算が必要なため、市単独で行うのは現状困難。残るは塗装塗り替えなど修繕を行った上で当面維持するか、廃止して撤去するか。修繕でも1億円以上、撤去は6億円程度必要だという。
 最近の交通量調査では一日約740台の自動車・自動二輪車、約90人の自転車・歩行者が利用しており、市都市建設課は「まずは橋を維持するのか、廃止するのかを考えたい」とし、22日から1月31日まで利用実態調査を実施する。対象は地元の野口、藤田町藤井・吉田の全世帯1264世帯と、市内外問わず日ごろ橋を利用している人。
 野口、藤井、吉田は「広報ごぼう」にあわせてアンケート用紙を配布。他の利用者はインターネットのロゴフォーム(市の公式ホームページから利用できる)を使って行う。アンケート内容は共通で橋の利用頻度や利用する手段、利用する方向、利用の目的、今後の対応を聞く。この結果を参考に来年度中に廃止か、維持かの方針を打ち出す。


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御坊市現庁舎解体工事費4億円追加、増額4度目 〈2023年12月9日〉

2023年12月09日 08時30分00秒 | 記事


年明けから解体工事に入る現庁舎(写真手前)と竣工した新庁舎


 御坊市12月定例議会は8日に開会。散会後、全員協議会が開かれ、執行部が新庁舎建設事業の現庁舎解体工事費を4億円増額することを説明。現庁舎解体を含む新庁舎工事請負契約額は当初46億円だったが、設計追加や物価高騰等で過去3回増額しており、今回で4回目。今回分を含めれば当初契約額より10億円もの大幅増となり、契約総額は1・2倍増の56億円まで膨らむ。

 令和2年9月議会での新庁舎工事請負契約額は46億457万8000円。公募型プロポーザル方式で行った業者選定で予定事業費を約7億円下回ったが、3年12月に実施設計確定に伴い新庁舎北側への外付け階段と防災デッキ設置追加などで3億4705万4400円増額。さらに4年3月と12月には資材や人件費など物価高騰であわせて2億5806万3000円増額されたことで現時点の契約総額は52億968万9000円まで増えている。
 4回目となる今回の増額理由は▼法改正に伴い現庁舎で行った追加アスベスト調査で対策が必要なところが27カ所増え、除去作業も手で行うなど手間ひまがかかるようになったこと▼来年4月から働き方改革関連法が運送・物流、建設業にも適用されること▼解体工事中の一般駐車場確保と働き方改革に伴う解体作業員確保から解体工事を庁舎、議会棟の2工期に分けて行うこと▼新庁舎建設・電気・機械工事の仕様変更に伴う工事費の増加。
 これらによる増額分はあわせて3億9277万8200円となり、これに今年6月補正の債務負担行為で行った新庁舎書庫・倉庫棟建設(別途発注)計画変更に伴う実施設計追加分1500万円をあわせると4億777万8000円。過去3回分も含めた増額分はトータルで10億1288万9300円にのぼり、契約総額は当初の1・2倍、56億1746万7300円まで膨らむことになった。
 市財政課は、解体工事費増加分は石綿対策事業の一般単独事業債などの活用を検討するとともに今後、国へ交付税参入率アップの要望活動などを行い、一般財源の負担減少に取り組む考えを示した。
 今回の増額にあわせて解体工事の工期が、当初の令和6年9月末から11カ月伸びた7年8月末に変更される。これに伴い、解体後に実施する外構工事が完了するのも7年3月から、早くて8年度中に伸びる見通しとなった。
 12月議会に提案された今年度一般会計補正予算に今回増加分の債務負担行為を盛り込んでおり、承認されれば1月中に臨時議会を開き、請負契約変更の承認を求める。物価高騰が続けば今後さらに解体工事費が増える可能性があるほか、書庫倉庫の計画変更(平屋から3階建に)で1億2千万円~2億円の工事費追加が想定されており、外構工事を含めた全体事業費は60億円を突破するのは確実。


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