小池劇場の行方

此のところ、時代小説を読んでいたので、思考が時代劇風になってきた。

江戸奉行である小池百合之嬢は新設の豊洲魚河岸に盛り土が成されて
無かったことで「責任の所在を明らかにする」として、裏で操つり
黒幕と噂される首領こと内田大目付と、独裁者として名高い元奉行の
石原慎老中に、そして江戸伏魔殿に潜む歴代五人の無責任卸売市場長に
も不快感を露わにしている。
また、百合之嬢の乱は江戸五輪お祭り開催で膨れ上がる経費にも矛先を
向けた。立ちはだかるのは、いかにも悪代官風体の森喜大老である。
百合之嬢と森喜大老は昔から犬猿の仲と市中ではよく知られている。
五輪祭典に係る利権を排除する思いで瓦版に頻繁に露出し、江戸町民と
国中の庶民を味方に武士普請界の癒着を厳しく追及していく構えの百合之嬢。
追及される側も必死な抵抗が予想され、小池百合之嬢の真価が問われる
ことになりそうである。江戸町に風雲急を告げるか。