
少し前の夢を思い出せたような感じだけど、思い出したのは別の夢なのかもしれない。
本質と所有の境界がごっちゃになるということを夢で見ていたのかもしれない。
でも、これは前から私が困ったなあと思っていることで、今に思うことでもない。
例えば「美」を感じながら「この感動を、発見を、或いは対象を、私のものにしたい」などと
思ってしまった途端に美との出会いが薄れてしまう嘆きと通じている。
夢では、「私」と「私の所有、私の欲望、私の対象」の境界がごっちゃになることで、
「私」の方がそうと知らずにわからなくなる、ということを、特に性の方面などからも観ている。
昼間見たものが夢で明確に現れた時に、
「私はこれに魅力を、それもどうやら性的な魅力を感じているのか」と驚く。
夢の中ではイメージとの同化が起ころうとするのだけど、違う視点から違和感を感じる。
言語的発想に戻ったのか、とにかく、イメージと向き合う「私の所有欲」がイメージそのものを
歪めて、その本質と輝きを失わせる瞬間を感じたような気がしたのだと思う。
つまり出会ったイメージは、私の都合(例えば理想とか)のイメージに塗り替えられた時に
本来の魅力を失った、みたいな感じだ。うまく言語化できないので、自分でも今ひとつ判りにくい。
この場合、「私の!」という意識によってわからなくなったのは、「私」ではなくて、
他者、「あなた」的な立場のものになるわけだけど、
その後私が考えてしまったことは「私」と「私の」の境界だ。どっちでも同じ事と思った。
別に「私」と「私の対象」が一つになっても良いと思っている。自然かもしれない。
ただ、「私の!」意識に無自覚だと、その瞬間「あなた」も「私」も、
「私の都合」のフィルターで即座に違うものになっている事に気がつかない。
夢の私がイメージとの同化を図ろうと思った時、もし「自分の都合」を捨てないのならば
それは本来魅力を感じていたイメージとは違う、私の都合の産物を、私に付属させるようなもので、
本来望んでいた同化は起こらない、出会いも結合も無い行為のような気がしたのではないかと思う。
夢でかいまみたのは、「私の都合」という、この場合は目を曇らせて世界を卑小にする
フィルターかもしれない。
それが、夢うつつで、一瞬実感として掴めたような気がした、
それが私の「恐るべき妄想行為」だったのかもしれない。
「私」の「私の欲」のさらに「私の都合」の境界がごっちゃになって、
私が「私」をわからない時、私は「あなた」のことなんか何も見てもいないしわかっちゃいない。
画像は女。
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