夢の中でも紙の整理をしている。
その家には甥と母が来ている。甥は黙々と何か別の作業をしている。
母はあることを訴えている。
「会おうと言っていたのだから、いつ行くべきか準備しているかもしれない」
どうやら従兄弟のお兄ちゃんとある男性にある協力を頼んでいて、とりあえず不要になったようだ。
「わかった。連絡するから電話番号を教えて」
この、従兄弟に連絡をするという行為は、私にとって何かしらの思い切りや決意が必要な感じだ。
すると決めた途端に心の何かが変わったのでそう思った。
母から電話番号をもらおうとしていた処、多分夜中なのに玄関のベルが鳴る。
人が外にいるらしい。
私には来客の予定は何もないようで、不審に思う。
今の家には無い、曇りガラスの吐き出し窓から、そのうちの一人が懐中電灯を持って、
私の家を照らしているのがわかる。
相手から私たちは見えないが、私たちからは光を頼りに相手が見える。
容姿いでたちバラバラな数人の男性。
懐中電灯を持っている初老の男性は制服のようなものを着ていたが、警察官ではない。
聞こえてくる彼らの会話や表情から危険な感じはしない。
彼らは明るく、仲が良く、どうやら誰かを探しているようだ。
「危ない人たちじゃないみたい」
私は戸を開けて(昼だった)帰ろうとする彼らに声をかける。
「すいませーん!」
初老の男性はもどって家に上がりこみ、母と何かを話している。
若い、中年の、男性たちは帰っていくが、私に気づいて、
「黒い服を着た男が来なかったか?」
グループ内の小柄な黒い服を着た男が振り返って訪ねながらも、家からは離れていく。
「全く見ていません」
「いたら教えてくれ」
「どこに教えれば良いのですかー?」
小柄な男は走ってもどり、名詞と白紙の領収書のような紙を私に渡す。電話番号がある。
良く見ると男は頭の前後に三角の紙をつけている。中国の「福」の字が逆さになった縁起物の
飾りにも似ている。
初老の男性はわからないが、他の男たちも同じものをつけている。
さらに街の家にもその飾りがあった。祭りのように飾り付けられている。
私は三角の紙が死者のつける頭の布と似ていると思い、色々と不安が起こってくる。
母に初老の男性を信用しないで、あまり家の内部に入れないようにと伝えたいと思う。
思い返せば、従兄弟のお兄ちゃんは現実にはとっくに亡くなっていた。
さっきの領収書には葬儀屋さんの文字が入っていなかったか?
ここはりフォーム前の、今とは違う祖母の家にそっくりだ。彼らは死者だろうか?
そうだとしたら随分と明るい死者で、何だかイメージが違うなと思いつつ目覚める。
画像はラクガキ
アニメランキングni参加中!